
2023 NO.34
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にっぽん地図めぐり
食の風景
自然を味方にしてつくる日本各地の郷土料理。
その加工過程では、味わい深い景色が見られる。
①山形
食用菊
日本では、菊は観賞するだけでなく、食材としても栽培されている。中でも山形県の「もってのほか」という紫色の品種は味も香りもよいとされる。茹でてお浸しにするとシャキシャキした歯ごたえが楽しめる(写真=photolibrary)
②福島
凍み豆腐
豆腐を凍らせて熟成・脱水したのち藁でくくり、寒風で干す保存食「凍み豆腐」。強い寒風が吹く福島県の冬は、凍み豆腐づくりに適している。水で戻し、煮物や和え物に使う(写真左=PIXTA、右=福島県観光物産交流協会)
⑨鹿児島
黒酢の壺畑
約200年前から伝統的な製法で黒酢をつくり続ける鹿児島県霧島市福山町では、ずらりと並んだ「壺畑」が壮観な景色を見せる。約54ℓ入る壺の一つひとつに玄米と水、麴を仕込み、1年以上かけてゆっくり熟成させる(写真=福山黒酢株式会社桷志田)