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2026 NO.39

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街歩きにっぽん街歩きにっぽん

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にぎわいが満ちる古き城下町へ
唐津

玄界灘の荒波で育ったケンサキイカは、コリコリした食感と濃厚な味わいが魅力

せいろで蒸されて供される「イカしゅうまい」

ナトリウムを多く含む、美肌の湯として知られる「嬉野温泉」(写真=嬉野温泉 旅館 椎葉山荘)

嬉野温泉名物の、温泉水を使った「温泉湯豆腐」。弱アルカリ性の成分がタンパク質を分解して、豆腐が溶け出す

さらに唐津の食を堪能するのなら、中心街の北にある呼子のイカを味わってほしい。獲れたてのイカをさばいた刺身は、透き通った身を持つ新鮮さゆえの甘みが際立つ逸品だ。イカのすり身が蒸し上げ、華やかな姿に仕上げた「イカしゅうまい」も外せない。また、唐津から南へと足を延ばせば温泉地も豊富で、嬉野温泉では独特のとろけるような食感と濃厚な味わいの「温泉湯豆腐」を楽しむのもいいだろう。

もちろん、唐津の魅力は食だけにとどまらない。茶の湯の世界で名高い「唐津焼」の産地としても知られ、素朴で温かみのあるうつわは古くから多くの茶人に愛されてきた。430年の歴史をもつ中里太郎右衛門窯の作品を見れば、伝統が受け継がれていることがわかるだろう。一方、近代の唐津は石炭の積出港として栄え、炭鉱主たちが築いた富が町に新たな文化をもたらした。その面影を今に伝えるのが、炭鉱主の邸宅だった「旧高取邸」である。大広間に本格的な能舞台を備えたこの建築は、瀟洒でありながらどこか侘びた佇まいを感じさせる。

祭りの空気に触れ、海の恵みを味わい、うつわに宿る美意識を感じる。唐津の旅は、人と人が集い、分かち合うことで育まれてきた祝いの文化を、静かに実感させてくれる。

陶土の素朴な質感と釉薬が織りなす「唐津焼」のうつわは、日常の道具として愛用されることで、より深い味わいへと育っていく(写真=唐津観光協会)

14代中里太郎右衛門は、古唐津の技法を現代的な造形美へと昇華させた作品をつくり続けている(写真=中里太郎右衛門陶房)

石炭壬・高取伊好の邸宅「旧高取邸」

大広間に能舞台を設けた極めて稀な近代和風建築(写真=唐津観光協会)

唐津エリア地図

①唐津城②虹の松原③杉の原放牧場④呼子⑤中里太郎右衛門陶房⑥旧高取邸

●交通案内

福岡空港から唐津へは電車、直通バスともに約90分。

●問い合わせ

唐津観光協会公式サイト「旅Karatsu」
https://www.karatsu-kankou.jp/