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2026 NO.39

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日本の祝いと食

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祝いのしつらい

さまざまな願いや意味を込めたうつわや飾りで整えることで、祝いの食卓はいっそう華やぎ、料理の味もまた格別なものとなる。

写真●PIXTA

屠蘇器

無病息災や長寿を願って正月に飲む薬酒「屠蘇」のうつわ。注ぎ口の付いた「銚了」と大きさの異なる「三つ組盃」がセットになっている。
小・中・大の盃を順に回し飲むことで、健康を確かめあう

重箱

料理を詰めて積み重ねる、蓋付きの伝統的な箱型の食器。段を重ねるかたちは、「めでたさを重ねる」という顧いのあらわれでもある。正月のおせちや花見の弁当などの特別な日の食に用いられ、その場を祝いの空気で満たす(写真=「色絵秋草文重箱」 Colbase)

飾り花

祝いの席を彩る花にも、縁起がよいとされる植物を選ぶ。写真は正月の飾り花で、長寿の象徴である松や災いを遠ざける赤い実の南天が生けられている

祝い箸

お正月や婚礼などの祝いの席で使う、「両口箸」。邪気を払うとされるヤナギの木でつくられ、人間と神が共に同じ食事を味わうという意味で、両端を細く削った箸を用意する

大皿・小皿

色や形で目にも楽しい皿の数々が祝いの食卓で存在感を放つ。あざやかな色彩で縁起のよい絵柄が描かれた大皿には、尾頭付きの魚や剌身、ちらしずしなどが盛り付けられる。大皿から料理を取り分けるための小皿にも、おめでたい松や亀、扇などを象ったものを使う(大皿 写真=「色絵桜花鷲文大皿」 Colbase、小皿写真=たち吉)

祝い膳の食器

行事や節句など、おめでたい席には、割れにくいことから縁起物とされる漆塗りのうつわをそろえて使うことが多い。写真は、子どもの誕生100日目に、食べるまねごとをしてお祝いをする儀式「お食い初め」で用いるもの。子ども用の飯椀、汁椀、平皿、深皿がセットされる

水引

和紙をこより状にして固め、金や銀に彩られた飾り紐にして、祝儀袋や贈答品の包み紙を留めるために使われる。またおめでたい鶴などをかたどって、祝いの食卓を演出するオブジェにすることもある