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2022 NO.33

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日本の文学を旅する

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絵本の世界で遊ぼう!

日本人は絵本が大好き。わかりやすい文とユーモラスな絵で、個性的なテーマを表現する作品たちに、子どもも大人も夢中になっている。
大都市には専門店が充実し、人気作品のグッズも豊富。
世界でも愛読される、多彩でゆかいな日本の絵本の世界に出かけよう。

写真●栗原 論

東京都には各所に絵本の専門店があり、カフェスペースを備えた店舗もある。そのうちのひとつ、1万冊の蔵書を誇る神保町の「ブックハウスカフェ」(①,②)は、月と太陽の天井画が描かれたカフェスペースがある。青山のクレヨンハウスは、緑豊かな外観が目印(③)

『ももたろう』
(文:松居 直/画:赤羽末吉/出版社:福音館書店)
桃から生まれた桃太郎が、犬、猿、キジを連れて鬼退治をするという、日本の古い童話をもとにした絵本。写真は中国語版。ほかに韓国語版

『きんぎょがにげた』
(作・画:五味太郎/出版社:福音館書店)
逃げた金魚はどこにいる?絵の中に隠れている金魚を見つける、絵探しの絵本。写真はポーランド語版。これまでに8言語に翻訳

『しろくまちゃんのほっとけーき』
(作・画:わかやま けん/出版社:こぐま社)
お母さんとホットケーキづくりに挑戦するしろくまちゃんのお話。写真は中国語版。ほかに韓国語版など

©Ken Wakayama /KOGUMA-SHA

©Kenzo Akaba, Kiichi Akaba, Daishiro Akaba 1965

『ふしぎなえ』
(作・画:安野光雅/出版社:福音館書店)
小人が案内するさまざまなだまし絵の世界。文字はなく、絵だけで楽しめる。写真は英語版。これまでに7言語に翻訳

『らくがき絵本 五味太郎50%』
(作・画:五味太郎/出版社:ブロンズ新社)
本に直接らくがきができる絵本。イラストや言葉にあわせて、自由に描き込める。写真はスペイン語版。これまでに17言語に翻訳

『しろくまのパンツ』
(作・画:tupera tupera/出版社:ブロンズ新社)
しろくまとねずみがなくしたパンツを探すお話。表紙のパンツを脱がすしかけも面白い。写真はイタリア語版。これまでに11言語に翻訳

『スーホの白い馬』
(再話:大塚勇三/画:赤羽末吉/出版社:福音館書店)
モンゴルの遊牧民スーホと白馬の交流を描いた物語。写真はフランス語版。これまでに9言語に翻訳

『ぐりとぐら』
(作:中川李枝子/画:山脇百合子/出版社:福音館書店)
野ねずみのぐりとぐらが、森で見つけた大きな卵でカステラをつくるお話。写真はドイツ語版。これまでに12言語に翻訳

『しろくまちゃんのほっとけーき』のトートバックと靴下

『きんぎょがにげた』のイラストが描かれたマスキングテープとTシャツ
上:写真提供/グラニフ
下:©Gomi Taro/協力:学研ステイフル