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2021 NO.31

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にっぽん地図めぐりにっぽん地図めぐり

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津々浦々お湯めぐり

ところ変われば、湯も変わる。
日本には、土地の自然を活かした特色ある温泉が多い。
絶景とひとつになった温泉で、心ゆくまでリラックスしよう。

1 北海道 2 青森 3 秋田 4 宮城 5 山梨 6 長野 7 兵庫 8 熊本 9 鹿児島

①北海道
然別湖コタン 氷上露天風呂

凍った湖の上に温泉!? 1月下旬~3月下旬の2カ月間、北海道で最も標高が高い然別湖に湯船が設置され、源泉をパイプラインで汲み入れた即席の温泉が登場する(写真提供=然別湖ネイチャーセンター)

②青森
黄金崎 不老ふ死温泉

日本海と一体化した気分になれる露天風呂には、地下からくみ上げた新鮮な湯が常に流れ込む。「老いたり弱ったりしない」という名前の通り、鉄分と塩分が濃く保温・殺菌効果のある赤褐色の湯が、身体を芯から温める(写真提供=黄金崎不老ふ死温泉)

③秋田
乳頭温泉 鶴の湯

乳白色の湯に浸かると肌がすべすべになる「美人の湯」として名高い。山深い温泉郷にあって、宿は茅葺き屋根の長屋という風情ある温泉だけに、露天風呂からの眺めも雰囲気たっぷり( 写真=フォトライブラリー)

④宮城
作並温泉 鷹泉閣 岩松旅館

東北最大の都市・仙台市街から車で50分。山間の広瀬川沿いに開湯200年の老舗温泉がある。桜、新緑、紅葉、雪景色と、四季で移ろう景色と渓流のせせらぎを目前に感じながら、野趣あふれる岩風呂に浸かる(写真提供=作並温泉鷹泉閣岩松旅館)

⑤山梨
富士五湖・精進湖 畔山田屋ホテル

香り立つヒノキの湯船で温泉に浸かり、霊峰・富士を眺められる。予約で貸切りになるので、その間は贅沢を独り占めできる。天気がよければ、精進湖面に映る「逆さ富士」との出会いもある(写真提供=山田屋ホテル)

⑥長野
地獄谷野猿公苑

温泉を愛するのは人に限らない。標高850mの渓谷に古くから暮らす野生のニホンザルも、厳しい冬の間は寒さをしのぐため露天風呂を活用する。温泉に入るサルを観察できる唯一の場所として、世界中から観光客や研究者が訪れる(写真=PIXTA)

⑦兵庫
有馬温泉 竹取亭円山

有馬温泉は、日本最古の歴史書にも記載されている由緒ある古湯。竹取亭円山では、代表的な泉質を2種類とも試せる露天風呂を設けている。含鉄泉で茶褐色の「金泉」と、ラジウム泉で無色透明の「銀泉」、どちらがお好き?(写真提供=竹取亭円山)

⑧熊本
黒川温泉 新明館

28の旅館から3ヵ所の露天風呂に入れるパス「入湯手形」で人気を集めた黒川温泉郷。そのうちのひとつ新明館は、宿の主人が10年をかけノミと槌で手彫りした全長30mの洞窟風呂でも知られる。探検気分も味わえて一挙両得(写真提供=新明館)

⑨鹿児島
指宿砂むし温泉 砂湯里

仰向けの身体に熱い砂をかける。海の景色を眺め、波音に耳をすませているうちに、温まった全身から汗が噴き出してくる。上がって砂を洗い流せば、気分爽快。ひと味違う温泉体験が思い出に残る(写真提供=指宿市観光協会)