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2023 NO.35

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街歩きにっぽん街歩きにっぽん

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清流と踊りの街
郡上八幡

徹夜おどりの期間は、路上に人が連なり踊りに興じる(©郡上市観光連盟)

民家の裏を流れるいがわ小径に、鯉や川魚が泳ぐ

上段を飲料水に、下段を洗い物に使う水舟(©郡上市観光連盟)

渡辺染物店では、藍に染めた生地を水路でさらす、昔ながらの郡上本染の技法が受け継がれている

冬に小駄良川で行われる鯉のぼりの寒ざらし(写真提供=渡辺染物店)

市内を散策すれば、「いがわ小径」をはじめとした水路が街中に張り巡らされているのがわかる。17世紀の大火を契機に防火用として整備された水路は、今もこの街の暮らしには欠かすことができない。山水や湧水を引き込んだ貯水槽の「水舟」や、野菜のすすぎ洗いなどに使う洗い場が各水路の傍らに設けられている。

伝統工芸の「郡上本染」にとっても水路は必要不可欠。藍の染料は流水にさらすことでより鮮やかに発色し、生地も引き締まる。冬になると川中で、男児の成長を祝って飾られる鯉のぼりを清流にさらす「鯉のぼりの寒ざらし」も行われる。雪の降るなか、鮮やかな色彩が川面に浮かび上がる光景は、郡上八幡ならではの冬景色だ。

水辺のせせらぎを感じながら屋台で売られる名物の鮎の塩焼きを食べたり、古民家を改築した甘味処で一息ついたりするのも楽しいひととき。また、工房ののれんをくぐり、郡上八幡が発祥の食品サンプルづくりを体験するのも、特別な思い出のひとつになるだろう。

踊りの賑わいとせせらぎ散歩。動と静の異なる郡上八幡の魅力を心ゆくまで堪能してほしい。

香魚とも呼ばれる鮎は、塩焼きにして香りを楽しむ(©郡上市観光連盟)

郡上八幡の天然水を使ったサイダーはさわやかな味わい

古民家を改装したお抹茶処宗祇庵で提供されるパフェ。抹茶アートで郡上おどりが描かれている

工房で体験できる食品サンプルづくり(協力=さんぷる工房)

フォークでパスタを絡めとるようすを表現した食品サンプル

郡上八幡エリア地図

①郡上八幡城②郡上八幡博覧館③いがわ小径④渡辺染物店⑤お抹茶処宗祇庵⑥さんぷる工房

●交通案内

名古屋駅から郡上八幡駅まで、JRの特急と長良川鉄道を乗り継いで約2時間。

●問い合わせ

郡上市観光連盟公式サイト「TABITABI郡上」
https://tabitabigujo.com/