
2020 NO.29
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街歩きにっぽん
いろは坂は、日光の市街地と奥日光を結ぶ観光道路。上りと下り、各専用の二つの坂を合計すると48カ所の急カーブがあり、秋の紅葉シーズンの絶景スポットとして人気が高い。滝が多い日光では、美しい自然を背景に、水しぶきをあげる姿を各地で楽しめるが、特に有名なのが華厳ノ滝。中禅寺湖の水が、高さ97mの岸壁を一気に落下する様子は圧巻だ。さらに周辺には、戦場ヶ原の400ヘクタールにもおよぶ湿原が広がる。展望ポイントが各所に設置されていて、変化に富んだ壮大な自然を体感できる。
爆音とともに豪快な水しぶきをあげる華厳ノ滝
日光らしい名物を味わうなら、ゆばがおすすめだ。ゆばは、豆乳を煮詰め、表面にできた膜を引き上げたものだ。肉や魚を断って修行する僧の貴重なたんぱく源として、社寺の多い日光に広まった。日光のゆばは、厚みがあり食べ応えも充分。生のままでたれをつけて食べたり、煮物や揚げ物などにして食べる。また、日光はかき氷の聖地としても知られる。冬の寒さでゆっくりと凍らせた高品質の天然氷を使ったかき氷は、ふわふわとした食感で一年中楽しめる。
天然氷を薄く削ったかき氷と、甘く煮て凍らせた特産いちごの相性は抜群
雄大な渓谷美に囲まれた鬼怒川では、急流を進むスリル満点のラフティングが楽しめる。さらにこの地域は、豊富な湯量を誇る数々の温泉郷にも恵まれ、心まであたたかくいやされる豊かな自然にあふれている。
日光には、数多くの社寺を建設するために、高度な技巧を持つ職人たちが日本各地から集められた。この技巧は地域の伝統工芸として根をおろし、深い味わいを伝えている。
日光彫は、特殊な彫り刀の流れるような曲線と、木地の美しさを活かした日光独特の朱色の漆塗りが特徴だ。
日光下駄は、社寺に入るときの履物だった草履の底に下駄を合わせたもので、草履の表面は竹の皮で編まれている。雪や坂道が多い日光で足元が滑らないように考察された。
日本を代表する観光地、日光。首都・東京から日帰りで立ち寄れるアクセスの良さも人気の理由の一つであると言えるだろう。

日光エリア地図
①日光東照宮②日光金谷ホテル③日光杉並木街道④華厳ノ滝⑤奥鬼怒温泉郷⑥戦場ヶ原⑦いろは坂
●交通案内
東京(新幹線で50分)➡宇都宮(JR日光線で約40分)➡JR日光駅
浅草(東武特急で約2時間) ➡東武日光駅
●問い合わせ
日光市観光協会事務局
http://www.nikko-kankou.org/