niponica is a web magazine that introduces modern Japan to people all over the world.
2019 NO.28
東京を食べつくす!

アジアの食が集まる街
大久保
JR山手線の新大久保駅とJR中央・総武線の大久保駅。このふたつの駅を貫くように走る「大久保通り」周辺が、大久保という地域だ。韓国や中国系を中心に東南アジアや中近東の人びとが集まってそれぞれの生活圏をつくり、一大エスニックタウンとなった。気軽にアジアの食が楽しめるとあって、観光地としても賑わう。
撮影● 逢坂 聡
流行の発信拠点 韓国
1990年代、エスニックタウン・大久保の礎をつくったのが韓国料理店で、今も数では一番多い。宮廷料理から家庭料理まで幅広いが、昨今では、ユニークなかき氷(①、甘い味のついた氷に角切りのマンゴーとチーズをのせたもの)やチーズハットグ(②、チーズの周りにジャガイモや小麦粉をつけて揚げたもの)をはじめとした軽食が日本の若い女性の間で次々に流行。韓国食材のスーパーマーケットの中にも売り場があり、店前にはつねに人があふれる(③)。コチュジャンをからめた甘辛いフライドチキン(④)もブームの予感(①④ホンチュンチョン③ソウル市場)
ヘルシーで優しい味わいが魅力 ベトナム
日本語学校や専門学校に通う留学生が増え、大久保に若いベトナム人が数多くやってくるようになった。コンデンスミルクを混ぜて飲むコーヒー(①)や米粉麺の「フォー」や生春巻き(②)といったおなじみのメニューが味わえる(ベトナムちゃん)