2019 NO.28

東京を食べつくす!

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料亭で味わう、四季の和食

東京湾産のクルマエビとシマアジの刺身を、花見の舞いの扇に見立てた。桜が散るうつわに盛れば、春が匂いたつ

夏に脂がのるハモは湯引きした後にだしをはり、星形の青ユズをのせる。椀のふたに描かれた花火とともに夏の夜空を演出

実りの秋に東北の山中で採れたマイタケを加えて炊いたごはんに、イクラ(サケの卵)の醬油漬けと香り高いミツバを散らす

冬の味覚、ズワイガニの身を蒸して甲羅に詰め直し、木の葉形のうつわに合わせた独創的な一皿。2色の菊とキュウリが華やぎを添える (料理=4点とも懐石小室)