Kids Web Japan

からくて、旨味うまみたっぷり。濃厚のうこう日本にほんのカレー

パーティーやサマーキャンプなど、どもがたくさんあつまるとき定番ていばん料理りょうりといえば「カレーライス」です。なぜかって? それはもちろん、みんな大好だいすきだから!どもだけではありません。“国民食こくみんしょく”とわれるくらい、カレーは日本人にほんじんこのんでべる料理りょうりひとつです。

日本にほんには、きたインドカレー、みなみインドカレー、タイカレーなど現地げんちあじ再現さいげんした専門店せんもんてんがたくさんあります。でも家庭かてい一般的いっぱんてきつくられるのは、そのどれにもてはまらない、日本にほんならではのカレーです。

カレーといっても、何種類なんしゅるいものスパイスをわせてつくるわけではありません。日本にほんには、スパイスも旨味うまみもとろみのもともぎゅっとまった「カレールー」という、とても便利べんりなアイテムがられているのです。スーパーには10種類しゅるい以上いじょうのカレールーがならび、それぞれに「甘口あまくち」、「中辛ちゅうから」、「辛口からくち」があります。そのおおくに共通きょうつうしているのは、日本人にほんじんこのみや、ねばりと甘味あまみのある日本にほんこめうようにつくられていること。カレールーのあじこそ、日本にほんのカレーのあじといっても過言かごんではありません。

インドからイギリス、そして日本にほん

もともとインドでつくられていたカレー(スパイスを使つかった煮込にこ料理りょうり)は、移民いみんによってイギリスにつたえられると、イギリスじんたちの味覚みかく環境かんきょうわせて材料ざいりょうつくかた変化へんかしていきました。スパイスをブレンドした「カレー」を使つかい、シチューのように小麦粉こむぎこでとろみをつけたイギリスりゅうのカレーが日本にほんにやってきたのは、いまから150ねんほどまえ。そこからさらに日本流にほんりゅうのカレーへと進化しんかげていきます。
国産こくさんのカレーつづき、カレールーが開発かいはつされ、いまではあたためるだけでごはんにかけてべられるレトルトカレーも、かぞえきれないほどおおくの種類しゅるいられています。地元じもと特産品とくさんひん使つかったレトルトカレーも各地域かくちいきつくられています。

ブロックじょうのカレールーのほか、粉末ふんまつタイプもあります。いずれもにく野菜やさいえたところにれるだけで完成かんせいするすぐれもの。

一晩ひとばんかせたカレーがおいしい?

ぶたとりうしなどこのみのにくに、じゃがいも、たまねぎ、にんじん。食材しょくざいいためてやわらかくなるまでたら、ブロックじょうのカレールーをれるだけ。ルーがけてとろみがつけば完成かんせいです。食材しょくざいかわをむく、る、いためる、るという調理ちょうり基本きほんがおさえられて、だれでも失敗しっぱいなくつくれることから、どもや初心者しょしんしゃ最初さいしょつく料理りょうりとしても人気にんきです。

カレーライスはサマーキャンプの定番ていばんメニューです。

基本的きほんてきにスパイスを使つかった料理りょうりはできたてのかおりが魅力みりょくですが、日本にほんのカレーは「一晩ひとばんかせたほうがおいしい」とよくわれます。日本にほん伝統的でんとうてき煮物にものも、つくったら一度いちどまして素材そざいなかまであじをしみこませます。カレーを一晩ひとばんかせるのもおな理由りゆうです。にく野菜やさいからもソースに旨味うまみ甘味あまみがしみして、全体ぜんたいがよくなじみ一体感いったいかんます。日本人にほんじんがカレーにもとめているのは、スパイスの刺激しげきかおりだけでなく、コクやまろやかさでもあるのです。

かたは、さらにごはんとカレーを半分はんぶんずつよそったり、ごはんのうえにカレーをかけたりします。

あれもこれもカレーあじ

あじだけでなく、かた日本にほんならではです。
カレーには、ラッキョウというネギに野菜やさい酢漬すづけや、大根だいこんやナスなどを砂糖さとう醤油しょうゆなどにけたあまじょっぱい「福神ふくじんけ」をえるのがおまり。トッピングをのせることもあります。たまごやチーズ、素揚すあげした野菜やさい豚肉ぶたにく小麦粉こむぎこたまごをまぶしげたトンカツ、大豆だいず発酵はっこうさせた「納豆なっとう」をのせるひとも!

からくて濃厚のうこうなカレーには、福神漬ふくしんづけのさっぱりとした酸味さんみがよいアクセントになります。

また、だしのきいたつゆにうどんやそばといった日本にほんめんとカレーをわせた「カレーうどん」や「カレーそば」も定番ていばんメニューです。パン生地きじにカレーをつつみ、ころもをつけてげた「カレーパン」も人気にんきです。こめつく日本にほんのスナック「せんべい」や、カップラーメンにもカレーあじがあり、カレーを使つかった様々さまざまなアレンジ料理りょうりまれています。
本当ほんとう日本人にほんじんってカレーが大好だいすきなんですね。

日本にほん各地かくちみせから何種類なんしゅるいものカレーパンをあつめたイベントがおこなわれるなど、あついファンがいます。
カレーは、一度いちどつくっておけば冷蔵庫れいぞうこ数日すうじつ保存ほぞんできます。きなめんにかけたりして、アレンジをたのしもう。

カレーライスのつくかた

材料ざいりょう(2~3人分にんぶん

  • とりモモにく……150g
  • たまねぎ……1
  • にんじん……1/2ぽん
  • じゃがいも……2
  • にんにく、しょうが……かく1かけ
  • あぶら……おおさじ1
  • みず……700ml
  • ローリエ……1まい
  • カレールー……1/2はこ
  • ごはん……適量てきりょう

つくかた

1.材料ざいりょう

鶏肉とりにく一口大ひとくちだいる。
たまねぎとじゃがいものかわをむき、たまねぎは薄切うすぎりに、にんじん、じゃがいもは一口大ひとくちだいる。
にんにくとしょうがをすりおろす。

2.いためる

なべあぶらをひき、鶏肉とりにく、たまねぎ、にんじん、じゃがいもを入れて中火ちゅうびいためる。
全体ぜんたいあぶらがなじんだら、鶏肉とりにくとにんにく、しょうがをくわえる。
たまねぎのふちがきつねいろになり、なべぞこにうっすらがついたらみずとローリエをくわえる。

3.やわらかくなるまで

沸騰ふっとうしたら弱火よわびにし、具材ぐざいやわらかくなるまで15ふんほどる。

4.カレールーをくわえ、とろみがつくまで

一度いちどめてカレールーをくわぜてかす。
ふたた弱火よわびにしてとろみがつくまで10ぷんほどる。

5.ける

さらにごはんをり、カレーをかける。

※カレールーがない場合ばあいは、カレールー1/2はこわりに、小麦粉こむぎことカレー各大かくおおさじ2をバター、あぶら各大かくおおさじ1でしっかりといため、それを4のにく野菜やさいのちくわえ、とろみがつくまでる。仕上しあげにしおさじ1とトマトケチャップおおさじ1をくわえ、あじ調ととのえる。

料理りょうり監修かんしゅう荻野おぎの恭子きょうこ