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2019 NO.27
オリンピックがやって来る!

受け継がれるオリンピックの遺産
1964年の東京オリンピックで生まれた有形無形のものが、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会でいかに継承され、また大会後へと活かされていくのだろうか。
その移り変わりをたどる。
新たに甦る、熱狂の大舞台
オリンピックスタジアム
1964
1964年10月10日、約7万5000人の観衆を集め華々しく開会した第18回オリンピックの様子。写真のスタジアムがメイン会場となり開閉会式や陸上競技、サッカー、馬術が行われた。
写真=アフロ
2020
©大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所JV作成/JSC提供(注)パースは完成予想イメージであり、実際のものとは異なる場合があります。植栽は完成後、約10年の姿を想定しております。
木の温もりが感じられる新しいオリンピックスタジアムは、自然の風をスタジアム内に取り込み、観戦環境の向上を図った。多様な利用者に配慮した観客席や段差のないアプローチなど誰もが使いやすい設計が施される。今大会でも開閉会式や陸上競技、サッカーの会場となり、大会後もスポーツイベントに使われる。
1964〜2020
日本の近代建築を代表するデザイン
国立代々木競技場
写真=PIXTA
1964年の東京オリンピック開催時に建設した、近代日本建築の巨匠・丹下健三(1913~2005)が設計したモダニズム建築。世界的にも稀有な高張力によるダイナミックな吊り屋根の造形が、当時の耳目を集めた。第一体育館(写真左上)で競泳、第二体育館(写真右下)でバスケットボールが開催されたが、東京2020大会ではオリンピックのハンドボール、パラリンピックの車いすラグビー・パラバドミントンの会場となる。新たに耐震改修工事を施し、大会後は従来通り競技場やコンサート会場として利用される。
湾岸地区に誕生する新時代の国際水泳場
東京アクアティクスセンター
2019年1月時点の大会時イメージ図
図版提供=東京都
国立代々木競技場に代わり東京2020大会の水泳の舞台として新設された。オリンピックでは競泳・飛込・アーティスティックスイミング、パラリンピックでは競泳が行われる。1万5000の収容人数は大会後5000席に縮小され、国際水泳場や都民のための水泳場にあてられる予定だ。