2019 NO.27

オリンピックがやって来る!

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スポーツピクトグラムの歴史

絵をひと目見ただけで情報が伝わるピクトグラム(絵文字)は、1964年の東京大会をきっかけに世界中に広まった。当時は日本人、参加者ともに英語を理解する人の割合が少なく、絵だけでわかるものをと、競技20種および競技会場や選手村の設備用のピクトグラムが作られ、この時にできたトイレのマークは、現在世界中で使われている。東京2020大会に向け、体の動きや競技用具をさらに洗練された表現で描いたオリンピック(33競技50種)とパラリンピック(22競技23種)のスポーツピクトグラムが発表された。今大会では、情報伝達という点を継承するだけでなく、躍動するアスリートの動きを引き出すデザインとなっている。好きな競技がどんな風に図形化されているか、探してみるのも楽しいだろう。

©IOC ©Tokyo 2020