2018 NO.23

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会津若松

地図
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会津若松市の西若松駅と南会津町の南会津高原尾瀬口駅を結ぶ会津鉄道

美しい日の出と夕日で知られるのは、会津若松市内と猪苗代湖の間にある、背あぶり山である。山頂からは、朝日を浴びて輝く猪苗代湖、そして山の向こうに沈む美しい夕日を見ることができる。

市内から車で約10分の場所にある東山温泉は、温泉地として開かれたのが8世紀という長い歴史をもち、多くの著名人や文人に愛されてきた。現在は湯川沿いには20数軒の温泉旅館やホテルが立ち並び、温泉街の情緒を味わうことができる。

会津若松には昔から親しまれてきた料理もあり、野菜などがたくさん入った汁のこづゆやわっぱ飯は地元の野菜や出汁をふんだんにとって作ることから、絶品の味だ。また近年、江戸時代に盛んに作られていた伝統野菜の復活をかけて地元の農家による取り組みも行われている。

美しい山々、温泉などの自然の豊かさと武士の文化から生まれた料理や工芸品の数々。会津若松を訪れると色とりどりの表情に出逢うことができ、それは訪れる者の目を存分に楽しませてくれるのだ。

左/転がすと起きることからその名が付いた郷土玩具の起き上がり小法師
下/首がゆらゆらと揺れる玩具、赤べこ。「べこ」とはこの地方の方言で、牛のこと
右/へたれにくく、縞模様が特徴の会津木綿

里芋やニンジンなど具がたくさん入った「こづゆ」。祝い事の際に食べることが多い

杉や檜の木を曲げてわっぱを作り、中にご飯などを入れて蒸し上げる「わっぱ飯」

左/特産品の雪下キャベツは、果物のような甘さが特徴
中/会津小菊南瓜や会津丸茄子などの会津若松の伝統野菜(写真提供=ふくしま新発売)
右/毎年9月に開催される会津秋まつり。武士姿などに扮した人びとが練り歩く(写真提供=会津若松市役所)

会津若松エリア地図

交通案内

電車の場合は、東京駅からJR東北新幹線に乗車し、郡山駅経由でJR磐越西線に乗り替え、会津若松駅まで約2時間半。もしくは浅草駅から東武鉄道・野岩鉄道に乗車し、会津高原尾瀬口駅を経由し、会津鉄道で会津若松駅まで約4時間半。
車の場合は、東京(川口JCT)から東北自動車道、郡山JCTを経由し、会津若松I.Cまで、約3時間。

問い合わせ

会津若松観光ビューロー
http://www.tsurugajo.com/

東山温泉観光協会
http://www.aizu-higashiyama.com/

会津鉄道
http://aizutetsudo.jp