2018 NO.23

よそおう日本

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美意識につつまれた日本の花嫁

日本人がつちかってきた、よそおいの美意識は、現代も婚礼の花嫁の姿に受け継がれている。

写真提供●アマナイメージズ、ピクスタ

紋様

花嫁の着る白い着物には、これからの幸せな結婚生活を祈って、縁起の良い紋様が織り出されている。柔らかな絹地の表面に浮かび上がる紋様は、日本ならではの控えめな美しさを感じさせる。

白い着物

伝統的な衣装に身をつつんだ、結婚式の花婿と花嫁。さまざまな国で婚礼の衣装として白を着るように、日本の花嫁も全身を白で統一する。清純潔白を意味する色である白には、婚家の色に染まるという意味も込められた。

華やかな柄

結婚の誓いが終わった後、花嫁は色鮮やかな着物に着替え、親族や友人を交えた披露宴に出る。頭にかぶった白い帽子も外し、その顔を客人に披露する。

髪飾り

伝統的な花嫁の髪型は、立体的に結われた日本髪が基本。髪飾りには、きらびやかで、細やかな手仕事がほどこされたかんざしが使われる。