2017 No.22

東京400年の物語

1

東京、再生する都市の力

2 1

お台場 Odaiba

江戸時代の末(19世紀半ば)、鎖国していた日本は西洋諸国から開国を迫られていた。その際の防衛基地として築かれたのが、東京湾内に今も残る、砲台の島・台場だった。
今ではそのさらに沖側が埋め立てられ、テレビ局やショッピングビルの並ぶ街となっている
(古写真は昭和30年〔1955〕。写真提供=毎日新聞社、アマナイメージズ)

浅草 Asakusa

400年前から庶民の娯楽場だった浅草は、浅草寺の門前町として、隅田川沿いで栄えた。大正12年(1923)に起きた関東大震災や第二次世界大戦によって、壊滅的な被害に遭うが、みごとに復興。
2012年には隅田川対岸に新たに東京スカイツリーができて、川の両岸で観光を楽しむ人が増えている。
写真は両岸をつなぐ吾妻橋を渡る人々
(古写真は大正12年〔1923〕。震災で崩れた吾妻橋。写真提供=毎日新聞社、名取和久)

新宿 Shinjuku

現在では、日本一の乗降客数を誇る新宿駅。古写真は、その新宿の大正時代(1912〜26)の駅前風景。馬車が通り、路面電車が走っていた新宿駅西口は、1991年には都庁が移転し、東京の行政を支える街ともなっている
(古写真は大正12年〔1923〕。写真提供=新宿歴史博物館、アマナイメージズ)

銀座 Ginza

17世紀には銀貨を鋳造する場所だった銀座。明治時代(1868〜1912)以降、百貨店が建ち並び、老舗や高級店が店を構える東京一の商店街となってきた。20世紀後半に入り、世界の有名ブランド店が進出し、日本の銀座は世界の銀座へとさらにグレードアップ。近年も新しいショッピングビルが次々にオープンしている
(古写真は昭和37年〔1962〕頃。写真提供=中央区立京橋図書館、アフロ)