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日本の布が世界を包む
くらしを包む現代の布
日本各地で受け継がれてきた染織の技と、機械の最新技術を自在に組み合わせ、これまでにない布の表現を追求してきたテキスタイルデザイナー須藤玲子氏。須藤氏の作品から、伝統と現代が融合した布文化が日本のくらしに息づくさまを見てみよう。
折り紙のように折りたためるエコバッグ。山折り、谷折りした型紙に、ポリエステルを挟み、加熱してプリーツをつくる。全て手作業だ
経糸と緯糸の織りを駆使し、立体的な山折り谷折りに仕上げた「折り紙織り」
蚕が最初に吐き出す太い糸「きびそ」で織ったマフラー。絹織物の産地・山形県鶴岡市と協力して生まれた
日本の「森と水」をテーマにしたマンダリンオリエンタル東京のエントランス(写真=大河内禎)
エントランスに使われている「樹根」。ステンレスマイクロファイバーで図柄を編み、炎で焼き痕をつけた作品(写真=Sue McNab)
右/ジャカード機で薄いオーガンジーを二重織りし、中に手作業で鳥の羽根を入れた「羽オーガンジー」。絹織物の産地・富士吉田の工場の技術と手仕事が融合した作品だ。ニューヨーク近代美術館(MoMA)をはじめ、世界10カ所以上の美術館に永久収蔵されている
左/「羽オーガンジー」のジャケット。滑らかな手触りと、重さを感じさせない軽やかな仕上がりが特徴だ