2019 NO.25

日本の漆工芸

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くらしに漆塗りを取り入れる

現代の生活スタイルにあわせて、見た目や機能が現代的になった漆器がたくさん生まれています。
特別な日に使用するイメージの強い漆工芸品を、普段の生活にもっと取り入れてみませんか?

機能を現代的に

金沢桐工芸
使い勝手の良いトレー

クッキーや和菓子、花器や小物などを置けるようにくぼみをつけたトレー。素朴な素材感とどんなインテリアにも合うシンプルなつくりが、普段使いにちょうど良い。

(岩本清商店/ちょこっとトレー 拭漆)

越前漆器
普段使いしたくなる漆椀

粒子の細かい漆を用いたことで実現した、より丈夫な漆椀。見た目は普通のお椀でも、割れにくく、傷つきにくい。

(株式会社ジェイココモ/Fudan ふくわん)

川連漆器など
こぼしにくい器

器の内側に反りと返しをつけ、食べ物をすくいやすくした器。食べ物がスプーンに戻り、外にこぼれないので、赤ちゃんから大人になっても使える。全国各地の職人の手によってつくられた「自分で食べる」を応援する器。

(株式会社和える)

会津塗
持ちやすい漆椀

底部のカットを指に掛けて持つことで、握力が弱くても安定してお椀を持てるようにしたユニバーサルデザインのお椀。漆器なので、持った時にも熱くない。

(合同会社 楽膳/楽膳椀)

デザインを現代的に

形が変わる箸置き

5つ並べると「輪」になる箸置き。ひとつひとつの形が扇型になり、箸をしっかりと受け止める。

(輪島キリモト/箸置き・輪)

香川漆器
色彩が豊かなスプーン、フォーク

木の軽さが普段使いに丁度いい、色鮮やかな漆スプーンとフォーク。
漆のコーティングで先端も気にならず、口あたりよく、安心して使える。

(株式会社tao.)