2015 No.15

Menu

  • pdf
  • pdf

電子書籍をご覧いただくには、javascriptを有効にしていただくとともに、アドビ システムズ社から無償提供されている Flash Playerプラグインが必要です。get flashplayer

街歩きにっぽん街歩きにっぽん

7

清流の恵み
高知・仁淀川

地図
1 2

写真●名取和久、高橋宣之、pixta  地図制作●尾黒ケンジ
協力●食堂あおぎ、土佐和紙工芸村くらうど、屋形船仁淀川

屋形船ガイドの田中覚さん。見どころや川に暮らす生き物を詳しく解説してくれる

四国・高知県を流れる仁淀川は、流域面積1560㎢、流路延長124㎞の清流だ。愛媛県の石鎚山に源を発し、四国中央部を東西に貫く山々の間をゆるやかに蛇行して、太平洋に流れる。

仁淀川はその清澄さで知られ、「奇跡の清流」と呼ばれている。森で育まれた水が、多彩な地層により透明度を増し、水中の神秘的なブルーを生むのだ。日本の河川の水質ランキングで1位に選ばれたこともある。

流域に住む人びとは、この水に親しみ、川がもたらす恵みとともに暮らしてきた。100㎞以上にも及ぶ仁淀川の魅力を手軽に知るには、屋形船での遊覧がお勧めだ。ガイドを務める田中覚さんは、「子どものころから親しんだ仁淀川をもっと知ってもらいたい」と、自ら会社を立ち上げた。春はツツジ、秋は紅葉で色づく山の間を、ゆっくりと走る50分は、自然にひたる贅沢な時間だ。運がよければ、「清流の宝石」と呼ばれるカワセミを見ることもできるという。

仁淀川を走る屋形船

仁淀川上流の渓谷。秋には紅葉を楽しめる

春に咲くツツジの花。川のブルーとのコントラストが美しい

鮮やかな水色とオレンジが美しい水鳥、カワセミ

清流を泳ぐアユの群れ

夕暮れ時の仁淀川