弁当とは
ご飯とおかずのバリエーションが豊富
弁当は、学校や会社に持っていく、または遠足やお花見など、外で食事をするために専用の容器に入れて持ち運ぶ食べ物、その容器のことを指します。コンビニやスーパーで買ってきて家で食べることもあれば、日本料理のお店で楽しむお弁当スタイルの食事形態を指すこともあります。
弁当の中身は基本的に、半分がご飯、半分がおかずです。ご飯とおかずのバリエーションは無数と言っていいでしょう。弁当のおかずにもっとも多く登場するのは卵と言われます。塩や砂糖で味つけをした卵を焼く卵焼き、目玉焼き、スクランブルエッグ、具の入ったいろいろなオムレツ、ゆで卵など、調理方法はさまざまです。もう1つの定番はウィンナーソーセージ。弁当を楽しく食べるため、切りこみを入れてタコの形などにします。
このほか、焼き魚や揚(あ)げ物、炒(いた)めたり煮(に)たり、さまざまな方法で調理された野菜類が入ります。さらに、デザートにリンゴやミカンなどを入れることもあります。
弁当のさまざまな工夫
梅の実から作る梅干しは、ご飯がいたむのを防ぐ効果があるとされることから、おにぎりの中に入れたり、弁当のご飯に添(そ)えたりするなど、昔からよく利用されてきました。
弁当を作る家庭では、ふだんから食事の用意をしながら、弁当に入れる日持ちのよいおかずを作ったり、翌日の弁当にアレンジすることを考えて夕食のおかずを作ったりすることもよくあります。
また、弁当用の冷凍(とう)食品もたくさんあります。最近では冷凍庫から取り出して弁当箱に入れておけば、お昼には解凍されておいしく食べられるようになっているものもあり、弁当を作る時間が短縮できるため人気があります。
弁当はふたを開けたときの印象も大切。いかにもおいしそうで彩(いろど)りよいレイアウトを考えるのも作る楽しみです。
調理、詰め方の工夫(1)
冷めても色や味が変わらないように
弁当は、作ってから食べるまでに時間が経つので、加熱するものは十分に火を通して、冷めても時間が経っても味や色に変化がないように調理し、いたみやすいものは入れません。また、汁気(しるけ)は飛ばしておきます。
調理、詰め方の工夫(2)
おいしそうに見えることが大事
弁当を詰めるときは、ふたを開けたときの第一印象を考えて、彩りよく、おいしそうに詰めることも大事な点です。
調理、詰め方の工夫(3)
ごはんとおかずの割合は1対1
バランスのよい弁当は、ごはんとおかずの割合が1対1。おかずのなかの割合は、肉や魚といった主菜1対野菜や芋(いも)、きのこなど、副菜2とされています。