Japan Video Topics

概要

日本の動画トピックは、日本の食、テクノロジー、文化、観光、ライフスタイル、スポーツなどの短い動画クリップのシリーズです。ここでは、トピックのあらすじをご紹介しています。

西馬音内盆踊り 〜母から娘へ〜

文化

華やかな衣装を身にまとい、歌や笛、太鼓などに合わせて踊る日本の民俗芸能『風流踊』。2022年、ユネスコ無形文化遺産に41の風流踊が登録された。そのうちの一つが、秋田県羽後町の『西馬音内の盆踊』。特徴的なのが、踊りを認められた女性だけが着ることを許される衣装「端縫い」だ。家ごとに受け継がれた着物の一部を繋ぎ合わせて左右対称に作られる。端縫いと共に代々受け継がれてきた日本の伝統芸能、西馬音内盆踊りの魅力を紹介する。

日用品からフィギュアを造る

文化

世界中でも人気の高い、日本のフィギュア。アニメのキャラクターから建築物まで、さまざまな種類があり、細部まで緻密に作り込まれているのが人気の秘密である。そんな造形作品に魅せられ、オリジナルのフィギュアを制作するようになったのが造形作家の安居智博さん。8歳のころから紙でフィギュアを作り始め、これまでに600体以上を制作してきた。さらに、安居さんは縄跳びやシャボン玉の容器、おもちゃのアヒルなど、誰もが目にしたことのある日用品でもフィギュアを制作。フィギュア大国である日本が生んだ、個性豊かな造形アーティストを紹介する。

時代劇を世界へ

文化

近代化以前の日本を舞台にした「時代劇」。当時の姿を再現した髪型や服装が特徴的だ。見せ場の殺陣には国内外問わず根強いファンが多い。京都太秦にある時代劇のテーマパークは、100年近く続く時代劇映画の撮影所に併設されている。過去の街を模したオープンセットを歩き、プロの俳優陣と共に殺陣を体験することができる。さらに、海外の若手クリエイターと撮影所の職人が一緒に時代劇を作るワークショップも毎年開催。たくさんの着物を受け継ぐ衣装係、当時のヘアスタイルを仕上げる美粧係の職人技にも注目。世界に向けた新しい取り組みに挑む、京都の時代劇の今を紹介する。

みんなで楽しく!日本のゲームセンター

文化

自宅でオンラインゲームを行うのが主流になった今でも、日本のゲームセンターは人気を集めている。特に人気なのが、曲に合わせて太鼓を叩くゲームを筆頭とした、体と頭を使って遊ぶ体感型ゲームだ。その発展形としてスポーツとゲームを融合した新しい遊戯施設も誕生している。そんな日本のゲームセンター市場で売上の6割を占めるのが、クレーンを使って景品を取る「クレーンゲーム」。クレーンゲームでしか手に入らない景品も多く、親子で楽しむ姿がよく見られる。最近ではより親しんでもらうためにクレーンゲームの検定が誕生。景品を取るための様々な技を習得することができ、ゲームを攻略する魅力を発信している。喜びを分かち合う場として発展を遂げる日本のゲームセンターを紹介する。

インフラを守るテクノロジー

テクノロジー

人々の生活を支える道路や橋、通信塔などのインフラ。これらの建造物が使用できる年数は約50年と言われている。日本ではインフラの大敵である錆を落とす、画期的な技術が誕生している。世界最高峰の出力を誇るレーザーで綺麗に錆を落とし、インフラを守る。またインフラの不良箇所をより効率的に見つける技術も発展している。車に搭載した三方向のビデオカメラで道路を記録し、遠隔にいるスタッフが不良箇所を見つけるという技術だ。さらに、毎秒200万発のレーザーで、道路の状態を3Dデータで記録する技術まで誕生している。

鏝絵 〜街中が美術館〜

文化

建物の外壁や内装に鏝を使って壁材を塗る仕事、左官。日本では、石灰に海藻糊と麻を混ぜた「漆喰」を古くから壁材として用いてきた。そんな漆喰を使い、建物の外壁などに鏝で描く壁画が「鏝絵」だ。火災厄除けなどの願いが込められており、1800年代後半から描かれてきた。その伝統は今もなお引き継がれている。現代の鏝絵師、仁五さんは伝統的な鏝絵の技法に独自の手法を加え、壁から飛び出しているかのような鏝絵を描くことで人々を魅了。さらに鏝絵の魅力を発信するためのコンクールも開催されており、鏝絵の文化は今もなお盛り上がりを見せている。

食へのこだわり 〜日本の調理道具〜

日本の食文化は、食へのこだわりが詰まった調理道具によって支えられている。東京の下町にある合羽橋には調理道具の専門店約170店が軒を連ねており、特に職人の技が詰まった切れ味の鋭い包丁が人気だ。他にも、卵焼きをふっくら仕上げる銅製の卵焼き器、太巻き寿司をきれいに巻く巻き簀、食器や野菜を洗うたわしといった、日本の食に欠かせない道具がたくさん存在する。現代では、忙しい毎日の食事作りをサポートする道具も開発されている。刃物メーカーでは長年培った技術を生かして、お弁当に彩りを添える小型カッターや本格的な子ども用包丁などを展開。料理を楽しくする道具は、日本の食文化を育んでいる。

アップサイクル 〜廃棄する服を宝物に〜

文化

世界で廃棄される衣服は年間で約9200万トン。今、廃棄予定の服を新たなデザインで甦らせる「アップサイクル」が注目されている。日本の東北地方では約400年前から続くアップサイクルの伝統工芸、「裂織」がある。今でもその技術は継承されており、有名ブランドとのコラボ商品を生み出している工房もある。また東京の原宿では、着せ替え人形の衣服を作るイベントや、アップサイクルした衣服によるファッションショーが開催されており、楽しくアップサイクルを体験できる場が設けられている。

上野公園の四季

観光

ターミナル駅の間近にありながら、四季折々の豊かな自然を楽しめる上野恩賜公園。2023年に150周年を迎えた。人々の憩いの場として古くから賑わいを見せ、文化の中心地として発展してきた。春には桜が咲き誇り、世界中から花見客が訪れる。夏には不忍池に蓮の花が咲き、お盆には灯籠が浮かぶ。木々が紅葉する秋には、国宝を守り継ぐ東京国立博物館、伝統の味を継承する老舗の料理店を楽しむ人も多い。牡丹が咲く冬には、アメヤ横丁が年の瀬の買い物客で賑わう。大晦日には寛永寺の除夜の鐘が鳴り響く。歴史とともに培った文化と自然が息づく上野公園の一年を追う。

ソフトロボット 〜柔らかくしなやか〜

テクノロジー

産業分野で世界の約50%のシェアを占める日本のロボット技術。今新たなロボットが生み出されている。それはゴムを使ったやわらかいロボットだ。人間の筋肉のように柔軟に動く特性を持ち、表面も柔らかいため物を傷つけずに扱うことができる。人の手のように動くこのロボットは物流業界の人手不足を解消することも期待されている。また、空気圧を利用してミミズのように動くロボットは、人では入りにくい配管の中の点検や清掃を行うことができる。その他に月面や深海などの人が作業できない環境での活躍が期待されている。ソフトロボットが産業界に新たな風を起こしている。

未来の映像体験 ボリュメトリックビデオ

テクノロジー

ボリュメトリックビデオは、人物や空間を360度どの視点からでも見ることができ、これまでにない映像体験を実現している。日本には世界最大級の広さを持つボリュメトリックビデオの撮影スタジオがあり、最新の撮影技術・画像処理技術が活用されている。被写体の動きは、周囲を取り囲んだ154台のカメラで撮影され、コンピュータによって3Dデータになり、さまざまな角度から見ることができるようになる。主にエンターテインメントの分野での活用に期待がかかるが、伝統芸能のアーカイブ化やエアバッグの実証実験など、幅広い分野での活用が期待されている。

日本の箸

文化

世界中で使われている箸だが、日本の箸には独特な特徴がある。先端が、細く尖っており、箸1膳で、つかむ、切る、つまむ、くるむ、など様々な使い方ができる。自分専用の箸を持っているのも日本ならでは。素材の木に漆や合成樹脂を塗った塗り箸が一般的だが、塗り箸の80%以上の生産を占めるのが、福井県若狭地方の若狭塗箸。貝殻で作る模様が特徴。箸の使い方には、日本独自の様々な作法がある。大切に扱い古くなった箸は、感謝して神社に奉納される。日本の食生活を支えてきた箸の作法と文化を紹介する。

フードテック 〜人にも地球にも優しく〜

食料問題の中でも、食肉生産時の環境負荷が大きな問題となっている。この問題を解決するのが大豆ミートだ。大豆はタンパク質が豊富で、日本では昔から様々な食材に使われてきた。日本企業が植物由来100%でも肉の食感を充分に楽しめる大豆ミートを開発した。人気を博しており、様々な飲食店で使われている。一方、食料廃棄も深刻な問題だ。山形の大学では、消費期限の近い食材を粉末状にして、長期保存する技術を開発。この粉末に水を混ぜ、3Dフードプリンターで再加工すると、いつでも食べられる食品となる。この技術を使えば従来は介護食として提供できなかった食品も安心して食べられるようにできるため、介護の領域でも注目されている。地球にやさしい、そして人にも優しい日本のフードテックを紹介する。

高松盆栽 〜世紀を超える松〜

文化

自然の風景を植木鉢の中に小さく切り取って再現する芸術、盆栽。様々な樹木や草花が使われている。中でも松の盆栽は、盆栽の代表格。寿命が長く、生命力の強い松の盆栽は樹齢数百年から1千年近いものまである。香川県高松市は、日本最大の松の盆栽の生産地。ここで生産される盆栽は高松盆栽と呼ばれている。松の種から育て、年月をかけて、剪定し形を整え盆栽を完成させる盆栽職人たちが活躍している。海外でも人気が高く、欧州やアジア各地に輸出されている高松盆栽の魅力を紹介する。

美しい日本の冬

観光

日本の冬は12月から2月頃。山々では雪が降り、雪に彩られた歴史的名所は格別な美しさを醸し出す。雪を楽しむスキーやスノーボードといったウィンタースポーツも盛んに行われる。暖かなこたつを囲んで家族団欒の時が営まれ、出汁で長時間煮込んだおでん、食材を温めながら食べる鍋といった温もりある料理に人気が集まる。この季節は全国でイルミネーションが数多く催され、幻想的な光景が各所で繰り広げられる。土地に根差した伝統的行事のかまくらやどんと焼きは、一年の豊作や無病息災を祈って正月明けに行われる。寒さの厳しい中、蝋梅の黄色い花はいち早く春の到来を告げる。日本の冬ならではの風景を紹介する。

縄文時代 〜1万5000年前からのメッセージ〜

文化

縄文時代は1万5千年前から1万年もの長い間続いた日本の古代文明。自然と共生しながら狩猟・採集によって生活していた人類史上稀に見る時代だ。その文化が評価され北海道・北東北の縄文遺跡は2021年に世界文化遺産に登録された。三内丸山遺跡など数多く残された出土品から、自然を重んじる生活が読み取れる。また現代の環境・食料・福祉の問題を克服するヒントを見ることもできる。芸術家の岡本太郎をはじめ、縄文土器の持つ生命力に触発されて作品を作る人も多い。現代人を魅了してやまない縄文文化の暮らしと精神を紹介する。

SNS映えスイーツ

日本では、カラフルなスイーツの写真を撮ってSNSにアップすることがブーム。SNSで目を引き、写真映えするスイーツを「SNS映えスイーツ」と呼ぶ。東京のアクセサリー店では、アクセサリーそっくりのスイーツを食べることができ、SNSで見た人が多く訪れる。日本で大人気のグミは、可愛くアレンジした写真がSNSで話題。カラフルな丸いお菓子「おいり」は400年前から続く香川県の伝統和菓子。現代になって「おいり」の伝統は薄れていたが、近年、ソフトクリームのトッピングに使用すると大評判に。SNSの力で香川名物として復活した。伝統から最先端まで、SNS映えスイーツは人々を魅了している。

森が育むしいたけ

和食に欠かせないしいたけ。そのまま料理できる生しいたけと水で戻して料理する干ししいたけがある。安全で美味しい日本の干ししいたけは、輸出が広がっている。日本最大の干ししいたけの生産地は日本の南部、九州地方の大分県。干ししいたけは、クヌギの木に菌を植え付け、林の中で育てる原木栽培という方法で作られる。原木栽培の過程では、しいたけの成長に必要な光を取り入れるために、林の木の適度な伐採が行われている。これは、林の生態系を守り、保全にもつながっている。農薬を一切使わず、自然環境を利用して栽培する安心安全のしいたけの魅力を紹介する。

高齢者によりそうテクノロジー

テクノロジー

高齢者が豊かな人生を送れるように様々な技術が開発されている。その一つが、高齢者の転倒による骨折を防ぐ床。転倒した時、床下に配置された特別な構造物が衝撃を和らげている。高齢者施設では、人と会話する人工知能搭載の人型ロボットが活躍している。100人以上の人の顔と名前を記憶して相手に合わせて自然に会話することができる。また、人を癒すアザラシ型のロボットも活躍している。このロボットは、世界30か国以上で医療機器として認定され利用されている。世界が注目する、高齢者に役立つ日本の技術を紹介する。

平和への思いをつなぐデジタルアート

テクノロジー

テクノロジーを駆使して現実の空間を変貌させ新しい世界を作り出すデジタルアート。プロジェクションマッピングを活用したデジタルアートの先駆け的存在である村松亮太郎さんは、世界の人をつなげる「DANDELION PROJECT」に取り組んでいる。世界各地に設置したタンポポのオブジェからデジタルの綿毛を飛ばして花を送り合うこのプロジェクトにより、分断が進む時代に平和を願う思いで人をつなげたいと村松さんは語る。京都では多くの参加者がスマートフォンを使って世界に花を届ける様子が見られた。新たなテクノロジーによって実現した、人々の思いをつなげるアートの形を紹介する。

相馬野馬追

観光

毎年7月、福島県南相馬市で3日間にわたり行われるお祭り、相馬野馬追。武士が訓練のために野生の馬を捕まえて奉納したのが始まりと言われ、千年余りの歴史を誇る。武士のいでたちをして馬に乗ったさむらいたちが約400騎。行列や甲冑競馬、打ち上げた旗を競って取り合う競技など見応えのある行事が行われる。最終日には、白装束に身を包んだ人々が素手で馬を捕まえ奉納し、地域の安寧と繁栄を祈願する。農耕や運搬等人々の営みに不可欠な馬に願いを込めるお祭り、相馬野馬追の魅力を紹介する。

健康の秘訣 〜日本の3つの習慣〜

ライフスタイル

長寿の国として知られる日本。平均寿命は男女ともに世界トップクラスである。その秘訣の一つは人々の間で運動が習慣となっていること。日本ではラジオ体操の定着により、人々の健康への意識が高まり、運動が身近な習慣となった。次に、健康診断。年に一回の実施が企業の義務となっている日本では、病気の予防・早期発見がされやすい。また、古くから受け継がれてきた、日々必要な栄養をバランスよく摂取することができる食文化も健康を維持するためにかかせない。長寿の国日本の、健康維持の秘訣を紹介する。

しまなみ海道 サイクリングの旅

観光

美しい日本の海と島々の絶景を望むしまなみ海道。そこには世界中のサイクリストが聖地と呼び、年間30万人以上が訪れる人気のサイクリングロードがある。全長70kmのこのサイクリングロードは初心者に優しい設計で作られ見所も盛り沢山だ。広島県尾道市を出発点に、海岸沿いの風光明媚な景色を楽しみながら自転車を走らせると、生口島名産のレモン畑、天然の生簀と呼ばれる瀬戸内海の豊かな海の幸、海運の歴史を支える造船所などを随所で楽しむことができる。大島の亀老山展望台で海と島々を眼下に望み、終点の愛媛県今治市へ。しまなみ海道は、自分のペースで巡り歴史や土地の魅力を肌で感じるサイクリングならではの旅の楽しみを満喫できる。

苔の美

文化

日本古来の美意識を体現した日本庭園、その美しさに欠かせないのが苔である。京都大原にある三千院は美しい苔の庭園で名高く、観光客が多数訪れる人気スポットだ。苔の生育しやすい自然環境が整う大原では、苔と動植物の有機的空間が広がる。苔は時間経過の美を表し、その美意識は伝統的なわび・さびの文化に通じている。大原で苔のテラリウムを制作する植栽家村瀬貴昭さんは、自然と人間の持続的な関係性を意識して作品を作り続けている。苔は自然と共生する社会を私たちに教えてくれる。

南三陸のカキ漁師〜震災から未来を変える〜

世界三大漁場に数えられる、宮城県三陸沖。この地域にある戸倉地区で40年に渡りカキの養殖を営む後藤清広さん。海の豊富な栄養をたっぷり含んだ絶品のカキを生産している。しかし、現代の養殖方法は海に負担をかけすぎだと疑問を持っていた。そんな最中、この地域を2011年に東日本大震災が襲った。津波により戸倉の養殖漁場は壊滅。復興に先立ち、環境配慮型の養殖に切り替えることを決意。すると収量が復活するどころか以前よりも増加。震災をきっかけに、未来に向けて持続可能型の養殖を行う漁師の姿を紹介する。

アニメ声優になりたい!

文化

世界中で大人気の日本のアニメ。アニメに欠かせないのが、キャラクターに命を吹き込むアニメ声優である。その人気は高く、今では、声優を養成する学校がたくさんあるほどだ。大阪にある大学の声優コースでは、プロの声優が講師を務める。講義では早口言葉などの発声練習以外に、俳優のような演技の練習もある。声優を志す生徒の一人、垣内春音さん。授業の中で練習を積み、いろんな年齢・性別の声が出せるようになった。そんな彼女が授業で制作したアニメの主人公を演じることに。内気な少年と幽霊の少女が出会う物語、垣内さんは見事に演じきることが出来た。彼女のような若い声優達の活躍が期待されている。

組子 ~木でえがく緻密な模様~

文化

日本伝統の木工技術である組子は、釘を使わず、木片を組み立てて模様を作る。木の温もりが感じられ環境にもやさしい組子は、建物の装飾として利用されてきた。木工業で発展した街、福岡県大川市では現在でも多くの組子職人が活動している。組子職人の家庭に生まれ、現在7代目の志岐浩美さん。独学で組子作りを習得しながら、独自の感性を生かした新しいデザインの組子も生み出している。同じく組子職人の木下正人さん。組子の新たな利用方法を考え、ランプや小道具などを作っている。組子は現代においても、職人たちの手によって新たな道が模索され、発展を続けている。

重機で広がる災害支援

テクノロジー

土木・建設工事などの現場で使われる重機。自然災害の現場でも、土砂や瓦礫を撤去し復興への道を切り拓くために欠かせない。最近では災害支援のボランティア団体が中心となり重機を操縦するための講習会を行うなど、重機のみならず重機を操縦できる地域の人材の育成も注目されている。自らの災害経験から、自分たちの町を自らの手で復旧したいと立ち上がった女性たちがいる。重機を操り、復興に努めるチーム「まるもり女子重機隊」だ。自然災害の現場で活躍する重機の最前線を追った。

奈良の鹿

観光

奈良は1300年の歴史を持つ日本の古都。観光地として人気の高い奈良公園には、世界遺産をはじめとする文化財がいくつも残されている。もう一つ、この公園で注目されるのが鹿である。奈良公園の周辺には約1200頭の野生の鹿が生息していて、飼育されていないのにも関わらず人を怖がらない。長年にわたり人と鹿が共存してきた背景には、自然循環がうまくいっている影響が大きい。近年では奈良の人々によって、その貴重な自然環境を守る活動も行われている。観光客から人気を集める奈良のシンボル、鹿について紹介する。

世界初のプロダンスリーグ誕生!

スポーツ

世界中で人気を集めるダンス。スポーツであると同時に自己表現でもあるダンスは、2012年から中学校の必修科目にもなり、日本でも年々注目度が高まっている。さらに2024年パリオリンピックでは「ブレイキン」が追加種目に決定。日本は世界屈指のハイレベル国であり、メダルも期待されている。そんな時代の煽りを受け、2021年に世界初となるプロダンスリーグが日本で誕生した。参加するのは世界トップクラスのダンサーたち。白熱し続ける日本のダンスシーンを紹介する。

建築を変える驚異の膜素材

テクノロジー

スポーツやイベントの会場として有名な東京ドームの屋根は、空気圧で支えられ、柱や吊り具を必要としないテントのような薄い膜でできている。この構造が世界で初めて使われたのは、1970年大阪万国博覧会のアメリカ館であった。昔は一時的な建物にのみ使われていた膜構造は、技術の進歩により今では恒久的な建築物にも使われるように。また、サウジアラビアの広場の傘やドバイ万国博覧会のドームなど、デザイン性の高い建築物も作られている。近年では防災・医療の分野にも活用がひろがっている膜素材の技術をご紹介。

みんなで楽しむ日本の野球

スポーツ

野球が日本に伝わったのは1872年。アメリカ人英語教師ホーレス・ウィルソン氏が東京大学の前身で教えたのが始まり。以来150年、プロ野球リーグまで発展し、少年野球から女子野球まで、年齢や性別を超えて誰でも楽しめる国民的人気スポーツになっている。全国の高校が競い合う高校野球大会では、地域をあげて地元のチームを応援し、日本中が盛り上がる。野球技術も進歩し、今ではメジャーリーグで活躍する選手もいる。また、礼儀を重んじる日本流の野球は、アジア、アフリカにも普及している。世界に広がる日本の野球を紹介する。

沖縄 〜美しい島から未来へ〜

観光

日本の南西に浮かぶ島々で構成される沖縄県では、独自の文化が発展してきた。伝統芸能の「組踊」、世界中で人気の武道「空手」は沖縄発祥だ。今、世界から注目を集める沖縄科学技術大学院大学では、環境DNAを用いたサンゴの養殖で、地球規模課題に立ち向かおうとしている。また、沖縄のシンボル「首里城」は2019年の火災で焼失してしまったが、地元高校生たちが、VRなど最新技術を駆使し、復元までの間も観光客に首里城の魅力を伝えようとしている。未来に向けて奮闘する沖縄の人々を紹介する。

子供が集う駄菓子屋さん

小分けに包装され、飴やガムなど様々な種類がある「駄菓子」と呼ばれるお菓子類。これらを専門に売るお店は「駄菓子屋さん」と呼ばれている。駄菓子屋さんでは子供たちが自分のお小遣いで買い物をすることも多く、金銭のやりとりを学ぶ場になっている。さらに、子供たちが集まって遊んだり勉強したりする社交場になっているお店もある。地域の人々に見守られながら子供たちが楽しい思い出をつくる、駄菓子屋さんの魅力をご紹介

東京の牧場 〜牛にも人にも優しく〜

ライフスタイル

東京都内で百頭の乳牛を飼育している酪農牧場。ここでは、近隣の資源を巧みに使いながら都市部での牧場経営を続けている。コーヒー工場から引き取っているコーヒー殻は、特に大切な資源。毎朝コーヒー殻を牛舎に撒き、その消臭効果によって、畜産農家の大敵である糞尿の悪臭を解消している。また牛が快適に暮らせるような工夫も行い、その結果、牛乳の質があがるといった好循環も生み出している。都市でも行える “持続可能な農業”の好事例を紹介する。

未来を創る10代のゲームクリエイターたち

テクノロジー

日本は有名なゲーム機やソフトを数多く輩出してきた、ゲーム大国。近年では一個人がパソコンを駆使して自作ゲームを生み出すことが可能になった。なかでも10代を中心とした若者によるゲーム制作の発展は目覚ましい。2014年から開催されている「Unity ユースクリエイターカップ」では、小学生から高校生・高専生の学生たちがオリジナルのゲーム開発を競っている。今大会で目覚ましい活躍を見せた、二人の若きクリエイターの制作を通じて、デジタル世代のゲーム制作を紹介する。

日本の蓄光技術 〜安全に光を放つ〜

技術

暗闇で光を放つ腕時計の針や文字盤。そこには、夜光塗料が塗られている。世界の高級腕時計に使われる夜光塗料は、ほぼ日本の企業一社で作られている。夜光塗料には、光をため、暗くなると光る蓄光顔料という素材が含まれているが、その会社では他に類を見ない蓄光顔料の開発に成功した。従来の10倍の明るさと、10倍の発光時間という高い性能を誇る。電気を使わずに長時間光るため、災害に備えた標識や非常階段などにも使われている。さらに、繊維やラベルを光らせるなど、使われる分野が広がる蓄光技術を紹介する。

黒板アート 〜教室で生まれた芸術〜

文化

世界中の学校で使われている黒板とチョーク。日本では今、この身近な教具を使って描く「黒板アート」が高校生を中心に話題になっている。もともと日本には、入学式や卒業式の日に合わせ、教室の黒板に祝いのメッセージと共に絵を描く習慣があった。近年それが進化して、緻密な作品が次々に登場している。SNSから瞬く間に世界中に拡散され、「黒板アート」として認知されるようになった。現在では黒板メーカーによる黒板アートの大会が開催され、多くの高校生が参加している。さらにプロの描き手が現れるなど、注目される「黒板アート」を紹介する。

奄美大島 〜希少生物と生きる〜

文化

日本の南部にある島々の一つ、奄美大島。その魅力は、希少な生物を育む自然環境。奄美大島や周辺の島々のみで見られる、様々な固有種が生息している。固有種の数は700以上。世界的にも稀な生物多様性が注目され、2021年には、近隣の徳之島、沖縄島北部、西表島とともに、ユネスコ世界自然遺産に登録された。人と自然との距離が近いため、人との関わりのなかで生物たちが傷ついてしまうこともある。島では自然との共存を続け生物多様性を守るために、獣医師が治療や予防に奮闘するなど、島民たちが努力を続けている。

千代紙 〜日本の色彩美〜

文化

日本の自然の美しさを華やかなデザインや色彩で表現した千代紙。日本伝統の手すき和紙に描かれたのがその始まりである。19世紀から続く工房では、今も昔ながらの技法で千代紙が作られている。刷毛を使って色を塗り模様を描く技法と、木の型を使って刷る技法がある。千代紙のデザインは、絵画的なものや花や鳥など自然をモチーフにしたものなど1000種類以上と言われる。その魅力は、折り紙を通じて海外へもひろがっている。また、暮らしの中で様々なものを装飾する素材としても使われている。日本の色彩美がこめられた千代紙を紹介する。

日本のおいしさを宇宙へ

テクノロジー

宇宙開発の進歩に伴い発展してきたのが、宇宙食。日本では、宇宙航空研究開発機構・JAXAが基準を満たした日本の食品を宇宙日本食として認証している。2021年2月、国際宇宙ステーションで野口聡一宇宙飛行士が食べたのが、チキン味の宇宙食ラーメンと焼きそば。世界で初めてカップヌードルを作った食品メーカーが開発したものだ。また、福井県の高校では14年の歳月をかけて、宇宙食のサバの缶詰を完成させた。技術と情熱で開発された宇宙日本食を紹介する。

縁付金箔 ~黄金の輝きをいつまでも~

文化

日本の木造建築物の製造や修復に関する17分野の技術が、ユネスコ無形文化遺産に登録された。その一つが、わずか1万分の1ミリの薄さを誇る縁付金箔の製造技術。主な生産地は、石川県金沢市。乾燥していると静電気が起きやすい金箔に、湿度の高いこの地方の気候が幸いした。職人たちが、400年以上に渡り特殊な技術を継承している。縁付金箔は、金閣寺や日光東照宮などの歴史建造物や室内装飾の修復には欠かせない。その柔らかさと美しさから菓子の装飾にも使われている、縁付金箔の魅力を紹介する。

暑さに負けるな! 〜日本の冷却テック〜

テクノロジー

地球の温暖化により、年々気温が上がる昨今。日本では新たな技術によって、熱中症などから身を守る製品が登場している。水や氷がなくても簡単に体を冷やせるシートは、効果が8時間も続く。さらに、体温調節をつかさどる特殊な血管を冷やすことで、効果的に体を冷やすアイテムも登場。また、液体の中に目に見えない氷が混ざった、「飲める氷」とも呼ばれるドリンクは、猛暑の中で働く人やアスリートに支持されている。

人力車で浅草巡り

観光

人を乗せ、人が引いて動く乗り物、人力車。二つの大きな車輪と、座席、さらに引くための棒といった、シンプルな構造の乗り物だ。この人力車に乗って、人気の観光地・浅草を巡る。 スカイツリー、寺社仏閣、車では入れない小道など、様々な景色を楽しむことができる。人力車を作る工房では、一台一台手作業で人力車を組み立てている。また、俥夫との出会いも人力車ならではの魅力だ。観光地をより楽しむことができる、人力車を紹介。

佃煮 〜老舗がこだわる味〜

佃煮は魚介類や海藻、野菜を醤油で煮て作る料理。和食の副菜として添えられることが多い。元々は漁師が売り物にならない魚介類を、自分たちで食べるために作った料理だ。 今では創業200年を超える老舗も多い。素材の旨味が凝縮したタレを、継ぎ足しながら使い、その店ならではの味を守っている。また新たな調理法で、洋食にも合う佃煮を作る店も登場し、海外で高い評価を得ている。和食を陰で支える佃煮、老舗のこだわりと創意工夫を紹介する。

世界中の屋根に太陽光発電を

テクノロジー

脱炭素化を推進する技術として期待される、太陽光発電。屋根の設計・施工を行う日本の企業が、電気設備の事業者などと連携し、普及促進に挑んでいる。工場などで使われる大きな屋根に、太陽光パネルを設置する新たな技術を開発。さらに日本で得た収益で、インフラが整っていない国の学校に、電気を届ける活動行っている。薄いトタン屋根にも設置できるフィルム型太陽電池を活用し、電気の無かった教室に光を灯している。屋根を使って世界にグリーン電力を届けるべく、日本の屋根職人が奮闘している。

落語 ~笑いを生み出す伝統話芸~

文化

17世紀に庶民の娯楽として発展してきた落語。落語家が、座布団の上に座り、ユーモラスな物語を語る話芸だ。落語家は、仕草や声色を変えて複数の人物を演じ、巧みに会話を展開する。また、扇子と手拭いを様々な物に見立てて、物語の情景を表現する。昔作られた物語が、今も古典落語として継承されている。落語は、英語でも広がっている。ユーモアを研究している大島希巳江教授は、落語を英語に翻訳して、多くの国々で公演を開催。落語の笑いが、国境を超えて人々を繋いでいる。

楽しさ広がる日本のコンセプトカフェ

文化

日本には、様々なコンセプトをもとに運営しているカフェ、通称「コンセプトカフェ」が多く存在する。その中で最も有名なのが、日本のポップカルチャーの中心地・秋葉原から広がった「メイドカフェ」。他にも忍者、鉄道など、それぞれの人の趣味に寄り添った店がある。科学を身近に感じてもらうためのサイエンスカフェでは、本物の実験さながらの貴重な体験が味わえる。飲食だけでなく、心も豊かにするコンセプトカフェはますます広がっていく。

最先端のミクロ医療機器

テクノロジー

一人でも多くの命を救いたいと願う外科医たちが追い求めるのは、高度な手技を支えてくれる精密な医療器具。日本のメーカーは、世界に誇る数々の医療器具を生み出してきた。例えば、世界最小の手術針。直径は0.03ミリで、より細い血管や神経の縫合が可能になった。東京の下町・台東区にある町工場は、熟練工の経験や勘だけに頼らない独自の生産体制を確立し、世界の脳外科医が愛用する手術用ハサミの量産を実現した。医療の進化とともに、医療器具も弛まぬ進化を続けている。

室内履きできれいに健康に

文化

日本では、家や学校などの公共施設に入る時、靴を脱いで「室内履き」に履き替えることが一般的。約150年前、日本に訪れた外国人のために、室内用の履物を作ったことから広がった。特にスリッパはそのデザイン性や機能が進化し、バラエティに富んでいる。家にいる時間が増えた今、履く人の健康を考えた機能性の高いスリッパも登場している。スリッパに加えられた様々な仕掛けによって、姿勢が良くなり、さらには歩幅も大きくなることで健康増進につながるというものだ。きれい好きな文化が生んだ「室内履き」の習慣とその進化を紹介。

ラーメン 〜世界から愛される麺料理〜

日本の麺料理の中でも、最近人気なのがラーメン。日本で初めてラーメン店ができたのは約100年前で、当時は日本人に親しみのある醤油を使ったスープが主流だった。その後、様々な種類のスープが開発され、多彩な味を楽しめるようになった。近年ではミシュランガイド東京から星の評価がされるラーメン店も登場。和の食材と西洋の食材を見事に融合させ、世界で人気を博している。またハラール処理を施すラーメン店も増えており、ラーメンは分け隔てなく世界の人々から愛される食になりつつある。

18mの動くガンダム

文化

世界最大の可動式人型ロボットが横浜に登場。これは人気アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する巨大ロボットを実物大で再現したもの。全高18mの動くガンダムを造る。この前代未聞の挑戦の中心になったのは、ガンダムに魅せられた3人の技術者たち。彼らに託された命題は、動かすことを想定していないアニメのデザインを損なうことなく、ダイナミックに動くロボットを造り上げること。約6年間、試行錯誤を重ね、ついに完成した実物大の可動式ガンダム。日本の技術者たちの熱い思いが込められた一大プロジェクトを紹介。

江戸切子 ~ガラスに刻む自然美〜

文化

およそ200年前、東京が江戸と呼ばれていた時代に始まったガラス工芸、江戸切子。表面に施される、華やかな模様が大きな特徴だ。十数種類の伝統模様があり、それぞれに意味が込められている。作業はすべて手作業で行われ、熟練の技が求められる。現在、ベテランから若い女性まで、約100人の職人が活躍。最近では伝統模様の他に、自分で考案した新しい模様を描く職人が増え、新たな魅力を増している。

空中ディスプレイ 〜タッチレスの世界〜

テクノロジー

日本では、AIやセンサーを使い、手で触らずに機械を操作するタッチレス技術が防犯や衛生対策に役立てられている。その中でも今、特に注目されているのが「空中ディスプレイ」。まるでSF映画のように、空中に映像を浮かび上がらせる技術だ。浮かんだ映像に手をかざすと、タッチパネルように扱えるため、様々な機械を触らずに操作できるようになる。感染症対策からエンターテイメントまで、空中ディスプレイが“触らない”という新たなスタイルを浸透させていく。

正月を彩る餅 ~雑煮と花餅~

文化

日本人の主食であるお米を加工した、日本伝統の食材・餅。お祝い事で食べられることが多く、特に正月には欠かせない。その年に収穫した米で餅を作って部屋に飾り、豊作を願う。そして、新年になるとその餅を地産の食材とともに煮込んだ料理・雑煮を食べる。岐阜県・高山市には、餅を食べるたけでなく、装飾に使う習慣が伝えられている。木の枝に餅を巻いた飾りは花餅と呼ばれ、450年以上の歴史がある。花餅は豊作や家族の安全を願い、この地方の農家が作り始めた。稲作文化が育んできた餅には、豊かな実りと幸せへの願いが込められている。

合気道 〜調和の精神が生み出す技〜

スポーツ

合気道は、他の武道と比べて歴史が浅い現代武道。しかし、創始者は当初から「道」として確立させ、何よりも精神と哲学を重視して創り上げた。合気道の神髄は「愛」とも言われ、戦わずして相手と和解するのが目的とされる。その技は、相手の攻撃を素早くしなやかにさばくことが基本。そして、相手の力に対し自分の力を合わせ、さばいて崩れたバランスを利用して技をかける。こちらから攻撃をせず相手を制するため、「争わない武道」と形容されている。相手と一体になることで、攻撃心を沈める合気道の神髄に迫る。

弓道 〜無心で射る〜

スポーツ

弓道は、海外の弓矢とは異なり、的を射ることだけを目的としない武道。そのため、狙いを定める照準がない。もっとも重要なのが、正しい構えと姿勢、そして自分と向き合うことである。その弓道の精神を表すキーワードが「無心」。雑念を払い、姿勢や構えを完璧にこなすことに集中しながら、精神を統一する。その境地へ至るために修行を続けていく。そのため弓道の競技も、的中率の点数だけでなく、姿勢の良さや平常心が保たれているかも審査基準に入っている。禅にも似た武道と言われている弓道。その精神と哲学に迫る。

剣道~現代に生きる侍の精神~

スポーツ

剣道とは、竹刀で打突し合う武道。しかし、打突の技術だけでは、試合に勝つことはできない。相手に立ち向かう気持ちや、油断のない心構えといった、心の持ち方も評価されるのが、剣道の最大の特徴だ。剣道の目的は、古来、武士が培ってきた剣術に備わる、気迫や心構えを継承することにある。戦いのためではなく、自身の精神を鍛えるために、現代の剣道家たちは日々の稽古を積み重ね、試合を行なっている。こうした剣道の精神は、深い信頼で結ばれた師弟関係を通して、時を越えて現代へ受け継がれている。

書道 ~文字に思いを込めて~

文化

日本では、白い紙に筆と墨を使い、文字を書く伝統的な芸術・書道がある。書き終わりに線を太くする「払い」や線の端を強調する「止め」などの技法を駆使し、独特な文字を書く。日本では、美しい文字を書くことが美徳とされており、多くの人が書道を学んでいる。最初は、手本を見ながら模倣する事で、基本の筆使いを学び、5つの書体を学んでいく。丁寧にかつ思いを込めて書くことに書道の奥深さがある。日本独自に発展した文字の芸術・書道を紹介する。

和太鼓 〜心を震わせる音〜

文化

和太鼓は1300年以上の歴史を持つ、日本の打楽器。古くからお祭りや寺社仏閣などでの儀式に使われ、雅楽や歌舞伎といった伝統芸能にも欠かせない。太鼓の構造も特徴的で、叩けば叩くほど迫力のある音が鳴り響くよう細工が施されている。最近では、様々な世代が演奏を楽しむ楽器としても親しまれ、全国には多くの和太鼓教室がある。一打一打に技と魂を込め、打ち込まれる日本伝統の和太鼓を紹介。

日本舞踊 ~美しい所作の芸術~

文化

踊りの表現だけで物語を伝える、日本舞踊。様々な民俗芸能や歌舞伎の躍動感のある踊りや、能のゆったりとした舞の要素を取り入れた舞台芸術である。今から約400年前に確立した日本舞踊は、師匠と弟子という関係で継承され、今では120ほどの流派がある。日本舞踊には、足や手の動き、首の動かし方など、美しく踊るために基本となる独特の所作がある。こうした稽古に必要な基本となる表現方法を紹介しながら、日本独自の美意識を踊りで伝える日本舞踊の魅力を伝える。

柔道 〜柔能く剛を制す〜

スポーツ

柔道とは、自身の力を最大限に有効活用することで、心と体を鍛える武道。投げ技や寝技など、およそ百の技がある。その極意は「柔能く剛を制す」。自身より体の大きな相手にも立ち向かえる、逞しい心身を養えるのが柔道の魅力だ。1964年には、武道の中で最初にオリンピックの正式種目に採用された。勝っても負けても相手を敬う礼の精神。それが共感を呼び、柔道は世界へ普及し、今ではおよそ200の国と地域で親しまれる世界的人気競技となった。

華道 〜自然を尊ぶ日本の心〜

文化

言葉もなく、音楽もなく、ただそこにあるだけで人の心を捉える、日本の伝統文化・華道。華道には多くの流派があり、最も古い流派には、立花、生花、自由花の三つの形式がある。立花は、大自然の森羅万象を表現する。生花は最もシンプルで、花そのものが持つ生命力を表現している。そして、自由花は置く場所を選ばず最も現代的な形式であり、活ける人の気持ちを花で自由にそして素直に表現する。現在も、数多くの華道教室があり、多くの人が花と向き合っている。自然を尊ぶ華道は、今も和の心を表している。

地球に優しいプラスチック

テクノロジー

世界のプラスチックごみの量が増え続け、深刻な環境問題に直面している中、日本の企業による様々な取り組みが行われている。近年、開発が進んでいるのがバイオプラスチック。東京の化学メーカーでは、自然に生息する菌から、海や土の中でも完全に分解するプラスチックを開発した。バイオプラスチックは成形しづらいというデメリットを抱えていたが、日本の金型メーカーでは、特殊な技術で複雑な造形の加工を可能にした。地球の未来のために貢献する、日本の最新バイオプラスチック技術を紹介する。

支笏湖氷濤まつり ~奇跡が生み出す青き氷像~

観光

北海道の支笏湖は、これまでに11年連続で日本の水質ランキング1位を獲得しており、青く美しい湖として知られている。夏は人気の観光地だが、昔は冬になると訪れる人が激減していた。冬にも支笏湖を訪れてもらおうと地元の人々は知恵を絞り、約40年前に始まったのが「支笏湖氷濤まつり」。これは支笏湖の青く美しい水を汲み上げて、青い氷の像を作るというもの。地元有志13名が2ヶ月かけて24時間体制で作り上げる。今年は巨大な氷の塔を5つも制作した。昼間は青く輝く氷の像が、夜にはライトアップされ色とりどりの輝きを放つ。支笏湖の気候風土と、地元住民の熱意が重なり合い生まれる、奇跡の氷像を紹介する。

京都老舗の革新 〜和の灯りと色彩を楽しむ〜

文化

京都は多くの神社仏閣が残されている街。秋には歴史ある街並みを紅葉が彩り、観光客の目を楽しませてくれる。伝統工芸の老舗も多く、中には新たな挑戦に臨んでいる店がある。和傘を作っている日吉屋では、和傘づくりの技術で照明器具を生み出した。和紙を通して柔らかい光で室内を照らすこれまでにないランプシェードであり、評判を呼んでいる。また、日本画用の絵の具を作っている上羽絵惣は、新たなマニキュアを開発。日本画の色彩に欠かせない天然の白い絵の具「胡粉」を使うことで、繊細な和の色を表現している。今では年々女性ファンが増え続けている。新たな発想で活躍する、京都の老舗を紹介する。

人生を楽しくする文房具

文化

海外からも人気が高い日本の文房具。最近では、生活を豊かにするための道具として進化している。東京では毎年、便利で楽しい文房具をテーマにしたイベントも行われており、多くの人で賑わっている。デジタルツールが主流の時代に、文房具の人気が衰えないのは、手書きならではの個性や味を表現できるからだ。特に注目されているのが、ガラス製のつけペン「ガラスペン」。職人の手によって一本一本手作業で作られている。またペンにつけるインクにも人気が高まっている。自分だけの色、自分だけの文字で日常を彩る日本の文房具の魅力に迫る。

細工かまぼこ~幸せを招く贈り物~

海に囲まれた日本では、魚は欠かせない食材。昔から、腐りやすい生魚をすり身に してから、蒸したり焼いたりして作られているかまぼこが親しまれている。日本各地で様々なかまぼこがあり、神奈川県小田市では定番の板付かまぼこが手作りで作られている。一方、北陸地方の富山県では「細工かまぼこ」が有名。鯛や鶴、亀などの縁起が良い絵柄をあしらった華やかなかまぼこが、婚礼などの祝い事に使われている。日本の伝統食であり、人生の節目や御祝い事に欠かせないかまぼこの魅力を紹介。

高尾山 〜東京が誇る名峰〜

観光

東京の都心から、電車で1時間ほどの場所にある高尾山。登山客は年間約300万人と世界一を誇り、幅広い年齢層が登山を楽しみに訪れる。高尾山には、1600種以上の植物が自生する豊かな自然、また山の中腹には長い歴史を持つ高尾山薬王院があり、人々に大切にされてきた。この地域の伝統工芸品・多摩織も健在。職人の澤井伸さんは、桑の葉を染料に使うなど、地域の魅力をもっと伝えていきたいと活動している。東京で初めて日本遺産に認定された、高尾山の魅力を紹介する。

こけし 〜心温まる手作り人形〜

文化

素朴で愛くるしい表情が魅力の伝統工芸品・こけしは、着物姿の女の子をモデルにした木の人形だ。東北地方で誕生したこけしは全部で11系統に分かれており、それぞれ異なった特長を持っている。こけしの最大の生産地は、宮城県鳴子温泉。エンジニアであった田邉香さんは現在、鳴子温泉でこけし職人を目指し修行中。師匠の岡崎靖男さんのように、こけしの優しい表情が描けるようになることを目標としている。最近では自由な発想で作る創作こけしも人気。女性のファンが急増しているこけしを紹介。

美味しく食べきる! 〜食料廃棄に挑む最新技術〜

国連が掲げるSDGsの一つが「食料廃棄を半減する」という目標。これに対し、東京にあるデイブレイク株式会社では、特殊冷凍技術を生かし、通常の冷凍では実現できなかった果物の長期保存に成功。風味や栄養素を損なわずに、収穫時に近い状態で美味しく食べられる。長崎の株式会社アイルでは、廃棄されるはずだった人参や大根などの野菜を乾燥加工させ、シート状にした食品を開発。野菜の食べ方が広がった上に、長期保存が可能なので災害食にも活用できる。世界の様々な食料事情に挑む、日本のフードテックを紹介。

漫画家 ~世界から生まれる才能~

文化

漫画はジャンルが豊富であることから、性別・年齢を問わず自分の好きな作品に出会えるのが魅力だ。漫画が世界的に人気を博す中、外国人の漫画家も多く誕生している。スウェーデン出身のオーサ・イェークストロムさんは来日後、日本での体験を描いた4コマ漫画を発表しヒット作となった。また、外務省は毎年、海外の漫画家を対象とした、「日本国際漫画賞」を開催している。14回目となる今年、最優秀賞を獲得したのは台湾の漫画家・韋蘺若明(イリ・ジャクメイ)さん。葬儀屋の仕事を描いた人の死と向き合う重厚なテーマに挑戦した。漫画を一つの表現手段とする人々が今、世界でも増えている。

妖怪 〜疫病退散 ! 人々の願いを込めて〜

文化

日本で、古くから不思議な力を持つと伝えられてきた生き物・妖怪。山に棲む天狗や、川に生息すると言われる河童が有名だ。近年、妖怪を使った町おこしが行われており、観光客が増加している町もある。また、新型コロナウイルス感染症が広がる中、疫病退散のシンボルとしてアマビエという妖怪が注目されている。アマビエのフィギュアや和菓子が作られたり、SNSでイラストを投稿する人たちも現れた。災いに対する日本人の恐れや不安感が投影されているとも言われる妖怪。日本の妖怪文化の魅力を紹介する。

ゆめかわいい ~最新Kawaiiファッション~

文化

原宿発のKawaiiファッションの進化形としての「ゆめかわいい」ファッション。「夢みたいに可愛い」という意味で、パステルカラーの服や可愛いイラストがあしらわれたアイテム等、少女の夢を形にしたファンタジーのような世界観が特徴。更に、スイーツや文房具、サンリオキャラクターとコラボしたカフェなど、その人気はファッションの枠に留まらない。愛好家の中には、自ら作り手になる人が登場。オリジナルのグッズを作り、「個性的なファッションを堂々と楽しんでほしい」という思いを込めて、「ゆめかわいい」の魅力を発信している。世界を驚かせるファッション「ゆめかわいい」を紹介する。

TSUNAMI VIOLIN 〜鎮魂の音色〜

ライフスタイル

2011年、東北地方に甚大な被害をもたらした東日本大震災。ヴァイオリン製作者・中澤宗幸さんは、ヴァイオリニストの妻と瓦礫や流木の映像を見て、大きな衝撃を受けた。そこで中澤さんは、被害の大きかった岩手県・陸前高田市に向かい、瓦礫を材料にしてヴァイオリンを作りあげた。ヴァイオリンの音の要の部品には、津波から唯一生き残った「奇跡の一本松」が使われた。大震災から10年が経とうとしている現在も震災の経験を風化させないために、そのヴァイオリンを使った演奏のリレーが全国各地で続けられている。鎮魂の絆を育む「TSUNAMI VIOLIN」を紹介する。

世界の水をきれいに~日本の浄水技術~

テクノロジー

現在、世界の人口30%に当たるおよそ20億人が安全な水を飲めない状況に置かれている。原因の一つは浄水場建設や維持費にかかる多額な費用。そんな中、信州大学の中本信忠さんが藻や微生物の働きを活かした浄水法を研究開発した。薬品や電力のコストが大幅に抑えられるこの浄水法は、建設コストも低く、世界30ヶ国以上に普及している。一方、手嶋勝弥さんは、世界で始めて鉛などの有害な重金属を取り除く人工結晶作りに成功。携帯用ボトルに応用しアフリカにも広がっている。SDGs目標6の安全な水の確保に貢献する日本の浄水技術を紹介する。

楽しく学べるお菓子~子供の創造力を育む~

種類も多く、海外の観光客にも人気の日本のお菓子。その中でも独自の進化を遂げたのが、「知育菓子®️」。子供が自分で手を加えて完成させる甘いお菓子で、合成着色料や保存料は使われていない。知育菓子が誕生したのはおよそ30年前。「ねるねるねるね」というお菓子は、混ぜると色が変わる不思議な変化が見られる。そこには小学校でも学習する化学反応が用いられており、お菓子を作って楽しみながら学ぶことができる。近年では、集中力が高まるなど教育的な効果も明らかになっている、「知育菓子®️」の魅力を紹介。

きれいにおもてなし 〜おしぼりとトイレ〜

文化

おしぼりは食事前に手を拭くために多くの飲食店で出される日本のおもてなし。清潔さを保つため、使う店の多くがレンタルおしぼり屋を使い、厳しい安全基準の元に殺菌、洗浄されたおしぼりが人々に提供されている。 もう一つのおもてなしは日本独自の清潔なトイレ。清掃はもちろん、除菌作用の水を開発して便器を常に清潔に保つなど、最新のトイレ開発に余念がない。日本のおしぼりとトイレを紹介する。

海を守れ~サンゴ養殖への挑戦~

テクノロジー

世界のサンゴの75%が危機に瀕している。そんな中で九州地方・宮崎県日南市の海で、養殖に挑んでいる青年が岸大悟さん。彼は大学時代からサンゴを研究し始め、フィジーに留学中にサンゴの養殖を生涯の仕事にすることを決意した。日南市の海で、ライフセーバーの仕事をしながらサンゴ養殖の準備を進めている。彼の活動には地元のダイバー、大学教授や伊勢海老料理店の社長など、多くの人々が協力している。豊かな海に欠かせないサンゴの養殖に挑む姿を紹介する。

アバターロボット 〜世界のあらゆる場所へ瞬間移動〜

テクノロジー

人間が離れた場所から操作し、自分の代わりに出かけたり、作業をしてくれるアバターロボット。ビルの警備や清掃の仕事を担うロボット・ugoは、自在に動くアームにより複雑な動きが可能。またAIを搭載しており、一度学習した動きは次から自動で行なってくれる。Newmeは、現地に行けない人の代わりに、会社や商業施設に行き、まるで自分がその場にいるかのようにコミュニケーションを図ることができる。さらには世界で初めてアバターロボットが宇宙へ打ち上げられ、人間の遠隔地での体験も広がりを見せている。空間移動という枷から人間を解放し、新たな体験をもたらすアバターロボットを紹介。

江戸風鈴~音色で涼しさを感じる~

文化

日本では冷房機器のない時代から、風鈴という道具を使って涼を求めてきた。家の軒先などに吊るし、風を受けて音を鳴らす風鈴の音色を聞くことで、日本人は風を感じ、涼しさを感じた。風鈴には、金属、陶器、ガラスなど様々な素材がある。中でもこれまでと違った音色だと注目されているのが江戸風鈴と呼ばれるガラスの風鈴。300年前から変わらぬ技法で製造され続けている。涼しい秋の季節に聞こえる虫の鳴く音に似ていると言われる、江戸風鈴の音色の秘密に迫る。

日本のマスク〜おしゃれに快適に〜

文化

新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、世界中でマスクの着用が推奨されている。日本の着用率は感染拡大前から高く、冬から春にかけての季節では三人に一人がマスクを使用してきた。マスクを着ける機会が増えた昨今、伸縮性のあるもの、冷たく感じるものなど、より快適に着用できるマスクが発表されている。また、デザイン性に富んだものや、自分でオリジナルのマスクを作る人も現れた。様々な工夫が施された日本のマスク事情を紹介する。

手ぬぐい 〜時代を超えて愛される日用品〜

文化

日本で古くから親しまれている日用品、手ぬぐい。木綿でできた薄い布で、汗や濡れた手を拭ったり、頭に巻いたり、ものを包んだり、と使い方次第で何にでも活用できる。最近では、おしゃれなデザインのものも増え、家のインテリアに使ったり、手ぬぐいで作ったマスクも登場した。美しいグラデーションがひときわ目立つのが、「注染」という技法で染められた手ぬぐい。東京にある老舗工房では今でも職人が一枚一枚、手作業で染めている。日本の万能布であり、多様な魅力を持つ手ぬぐいを紹介する。

OMAKASE 〜信頼が生み出すサービス〜

文化

日本の注文方法には「おまかせ」というものがある。これは、寿司屋で「おまかせ」と頼むと、旬の魚を勧めてくれるなど、お客さんが満足するメニューを提供してくれるものだ。最近、この注文方法は様々な業種で見られ、四国地方の高知県では、普段自分では手に取らないような地元農家が厳選した野菜を、毎月届けてくれる「おまかせ」サービスを開始。また、利用客のパーソナリティーに合わせた本の「おまかせ」をお願いできる本屋さんも登場した。人と人の信頼関係が生み出す日本独特のサービスを紹介。

最上紅花 〜神秘の色〜

文化

赤色は、特別な色として日本人の生活に根付いている。健やかな子供の成長を願う行事では、赤い衣裳を身にまとい、結婚式では、災いから身を守るために赤い口紅を塗る。そんな様々な染料の中で、独特な赤色を醸し出すのが、キク科の植物、紅花。山形県・最上川流域地方では、16世紀から栽培が始まり、日本最大の生産地となっている。この紅花から生み出される紅餅は、高級な織物や口紅の染料として利用され、玉虫色に輝く口紅は数百年に渡り、日本人に愛好されてきた。日本伝統の製法で受け継がれている紅色の魅力を紹介する。

AIが描くエンタメの未来 〜よみがえるマンガの神様〜

テクノロジー

AI(人工知能)技術がエンタメ分野で活用され始めている。オリジナルの顔のイラストをつくるAI「彩ちゃん」は、0.03秒で一枚のイラストを生成。描けるイラストの種類も100万種類以上あり、アニメやゲームの制作の現場で利用されている。また、日本を代表する漫画家、故・手塚治虫の新作をAIで生み出すプロジェクトも実現。まるで手塚治虫が生き返って生み出したような作品が完成された。AIと人間が作り出す新たなエンターテインメントを紹介。

寒天〜伝統のヘルシーフード〜

寒天とは,テングサなどの海藻から作られた食材。水に溶かして常温で固めて使うゼリーに似た食材で,古くから和菓子など様々な料理に重宝されてきた。近年では,食物繊維を豊富に含み,動物性の成分が入っていないことが改めて注目され,健康食品としても人気が高い。寒天の産地,長野県・諏訪地方では,自然の力を利用した伝統的な製法を守り続けている。昼夜の温度差を活かして,冷凍と乾燥を繰り返し,二週間ほどかけて舌触りの良い寒天を生み出す。安心して食せるヘルシーフードとして話題の寒天を紹介する。

プロジェクションマッピング〜新たな挑戦〜

テクノロジー

建築物の壁面などにCGなどの映像を投影する「プロジェクションマッピング」。これまで主にエンターテインメントの世界で活かされてきた技術が,いま新しい分野で活躍している。東北地方にある国道のトンネル工事では,岩盤の強弱のデータを断面にプロジェクションマッピングで投影する技術を導入。さらに医療現場では,手術時,実際の臓器とモニターの間で確認していた切除する部分を臓器に直接投影する画期的な技術が登場した。建築や医療現場での作業をより安全で正確にする世界初の技術を紹介する。

茶道

文化

お客様にお茶を振る舞い,もてなす日本の伝統文化「茶道」。茶道では,お茶の点て方・いただき方,茶室での歩き方など,全ての立ち振る舞いに決まりがあり,これらは「作法」と呼ばれている。茶道が目指すのが「和敬清寂」の心。稽古を通じてこの精神に触れ,作法を学んでいく。世界でも広く愛好される「茶道」を紹介する。

着物の魅力

文化

日本伝統の民族衣装である着物。8世紀頃に現在の着物の原型ができ、時代を経て様々な着物が作られてきた。模様は、実に多彩で日本人の独特な美意識が表現されている。絹織物の着物のおよそ70%は、京都府北部の丹後地方で生産される丹後ちりめん。表面にシボと呼ばれる細かい凹凸があり、シボによる乱反射で、豊かな色合いが醸し出される。最近では、海外の景色をモチーフにしたり、海外の文化を取り入れた着物が登場し、話題になっている。世界に誇る着物の魅力を紹介する。

2.5次元ミュージカル 〜漫画・アニメ・ゲーム発の舞台芸術〜

文化

今、日本では、日本の漫画やアニメ、ゲームなどを原作とした舞台劇「2.5次元ミュージカル」が熱い。人気が高い「2.5次元ミュージカル」の一つが、忍者漫画「ナルト」を舞台化したもの。演出家は忍者の特殊な術を表現するために様々な特殊効果を駆使して、漫画ならではの世界観を観客に魅せる。日本の最新エンターテインメントとして海外からも高い注目を受ける「2.5次元ミュージカル」。その魅力を紹介する。

食育〜食を通じた学び〜

日本では、子供たちに「食育」と呼ばれる食べ物に関する基礎知識と健康的な食生活をおくる力をつける教育を行っている。給食で出される食べ物を題材に先生が栄養についての話をしたり、日本伝統の食文化を伝えるため、和食の料理人が行う授業もある。さらに幼い頃から「食育」につとめ、子供たちが農作業や料理を体験できる保育園も登場。「食育」は心身ともに健全な人の育成に貢献している。

お盆に描く芸術の世界

文化

日本には「盆栽」など,自然の景色を縮小して表現する芸術がある。その一つは「盆景」で,お盆の上に土や砂,石,苔などを巧みに配置して自然を表現する。あらかじめ鑑賞する角度を決めて立体的に作ることで,その場で見ているかのような,ダイナミックな景色を堪能することができる。また「盆石」は,お盆の上に白砂と石,2色だけを使って自然の美を表現する。様々な道具を用い,砂で美しい水の流れなど景色を繊細に表現するのが特徴。壮大な自然をお盆の上に表現する立体芸術,またその背景にある日本人独特の感性を紹介する。

熊本城の瓦葺き〜復興を支える匠の技〜

文化

400年以上に亘り、地元の人々に親しまれてきた熊本城。2016年の大きな地震により甚大な被害を受けた。修復作業が進められる中、困難であったのが日本の伝統的な瓦屋根の再現。粘土を焼き上げて作られる瓦は断熱性に優れているが、一つ一つの形に微妙な違いが生じる。そのため職人は、数万枚に及ぶ熊本城の瓦を、金属の工具を使い、ミリ単位で削って正確に配置する必要があった。被災した人々が強く待ち望んだ熊本城の荘厳な姿の再現。それを支えた瓦葺き職人の匠の技と、熊本復興への思いを紹介する。

桜のまもりびと

観光

青森県・弘前市は日本でも有数の桜の名所。毎年、桜が咲く季節になると大勢の人々が鑑賞に訪れる。その桜を管理しているのが「チーム桜守」。樹木医の資格を持つ職員たちが、年間を通じて桜を成長させるために尽力している。弘前の桜は、地元の名産「りんご」の剪定技術を応用し、木を病気や倒木から守り、寿命を延ばして美しい花を咲かせる。桜を後世まで残す桜守、彼らの活動を紹介する。

ラジオ体操

スポーツ

ラジオ体操は、毎朝ラジオから流れる音楽に合わせて行われる3分間の全身運動。日本で90年以上に渡って親しまれてきた。学校の体育の授業やスポーツイベントなどの準備運動にも取り入れられることが多く、誰もが知っている。また、老若男女が行える体操ということで、運動から遠ざかりがちな高齢者の健康促進としても活用されている。日本だけでなく、国外へも広がりつつある、ラジオ体操を紹介する。

骨再生技術~人工骨が自分の骨に~

テクノロジー

事故や病気などで骨を失った場合に、人工骨の移植が必要となるが、自分の骨として再生する画期的な人工骨が誕生した。開発者が着目したのは、骨の新陳代謝。人間の骨に限りなく近い成分のカルシウムで人工骨を造ることで、体が本物の骨と同様に新陳代謝を起こし、一年ほどで自分の骨として再生させることに成功した。さらに、人工骨としては世界で初めて3Dプリンターの技術を取り入れ、0.1ミリ単位の精密な成形も可能に。人間が生まれながらに持つ再生能力を存分に活かした最先端の骨の再生技術を紹介する。

招き猫

文化

日本の店先などでよく見かける手招きしている猫の置物、招き猫。日本独自の縁起物右手を挙げた猫はお金を、左手を挙げた猫はお客を招くといわれる。日本独自の縁起物である。発祥の地とされる東京のお寺では、訪れた人々が、願いが叶うよう招き猫を奉納したり、愛知県瀬戸市では、全国各地の招き猫が鑑賞できるミュージアム、招き猫に因んだ祭りを開催している。 近年、招き猫は世界にも広がって、それぞれの国の特徴を取り入れた独自な形に作られている。国境を超えて、人気のある幸運を呼ぶ招き猫の魅力を紹介する。

出雲の夕日

観光

日本海に面した島根県・出雲市は、日本神話の舞台の一つとして知られ、出雲大社をはじめ多くの歴史遺産が残されている。海岸線には、岩肌が剥きだした多様な景観が広がり、夕日が沈む時、この景観が幻想的な姿に変わる。出雲市では、昔から夕日の絶景地が受け継がれ、夕日は特別な存在。そのため、この地域では夕日の見える度合いをパーセントに表して予報を出している。ある港街で行われるお祭りでは、漁師たちが、海の安全を願い夕日に感謝の意を表す。数千年にわたり続く美しい出雲の夕日と共に生きる人々の姿を紹介。

ハイテク駐輪場

テクノロジー

日本の都市部では、世界に先駆けて開発された機械式立体駐輪場が注目されている。ICタグを自転車につけることで混雑時でも時間をかけずにスムーズに入庫でき、出し入れが可能。また、都市部の狭い土地や地下を有効利用することで、たくさんの自転車を収納できるようになった。高い利便性と景観保護を両立し、街づくりに貢献するハイテク駐輪場を紹介する。

花火ショー〜匠の技と現代エンターテインメントの融合〜

文化

夏の風物詩、花火。日本の花火は上空で開いた時に、きれいな円を描くことで知られている。東京で150年続く老舗の花火工房では、緻密な技を持つ職人が、一つの花火玉に時間と手間を費やして、美しく開く花火を作っている。その工房では近年、花火の可能性をさらに広げるエンターテイメント型の花火ショーに取り組みはじめた。パフォーマンスや音楽に合わせ、花火の色や種類、打ち上げのタイミングを調整するこれまでにない挑戦だ。新たな時代を迎える日本の花火を紹介する。

福島の桃

日本の桃は甘く、やわらかく、とてもみずみずしいのが特徴。福島県北部の桑折町は、土壌や日照の点で、桃の栽培にとても適していて、海外にも多く輸出している。東日本大震災直後は、出荷が激減するも、今では安全性も確認され、震災前以上の輸出量になった。毎年天皇家に献上される最高級の桃が作られている桑折町の桃づくりを紹介。

旅を彩る駅弁

日本では列車の旅の楽しみの一つが「駅弁」。「駅弁」とは駅や列車内で販売されるお弁当のことで、その土地にちなんだ名産品や食材を味わうことができる。宮城県の三陸鉄道では、列車から見える美しい海とともに、地元産の海鮮物がたっぷり詰まった駅弁を食べにくる人で賑わう。また、神奈川県の箱根登山鉄道では車窓から、紫陽花を見ながら食べる期間限定の駅弁が人気。数ある駅弁のなか、日本で最も有名なものの一つが群馬県で製造される「峠の釜飯」。使っている器は地元の伝統工芸の益子焼。これにより、お弁当の中身を温かいまま食べることができ、長年にわたり多くの人の心をつかんでいる。列車での旅を彩る日本の「駅弁」を紹介する。

ものづくりで金メダルを!

テクノロジー

パラスポーツの選手たちにとって成績を大きく左右する競技用具。日本では選手の声をものづくりに生かすことにより、選手の力を引き出す競技用具の開発を進めてきた。近年、陸上競技用義足のメーカーでは、従来にはない反発力の強い義足を開発し、パラリンピックメダリストの成績向上をサポート。また、車いすバスケット用の車いすでは、ニッチな分野に特化した町工場の職人たちの技を結集して、衝撃に強い車いすを生み出した。選手によりそった日本の高性能競技用具のものづくりに迫る。

讃岐かがり手まり

文化

花や動物などの華やかな模様が施された球体「手まり」。古くは子供や女性の玩具として親しまれてきた。現在では装飾品として各地で作られ、産地の一つ、香川県・高松市では伝統の「讃岐かがり手まり」を1000年間にわたり守っている。その特徴は、手まりを縫う木綿糸を自然の植物の染料でそめる「草木染め」。染め上がる糸はおよそ140種類。作家の一人・荒木永子さんの手まり作りを通して、色の濃淡を生かした「讃岐かがり手まり」の魅力を紹介する。

横浜〜海と共にある街〜

観光

外国文化の玄関口として栄えてきた港町・横浜。異国情緒漂うこの街には、港の見える丘公園、西洋館、横浜中華街など観光スポットが満載。またアフリカ開発会議など様々な国際会議が開催され、国際都市としても重要な役割を担っている。近年、顕著に行われているのが環境保全への取り組み。海沿いの水族館では、子供たちが海の環境問題について学ぶ教室を開催。街中を流れる大岡川では、水上アクティビティをきっかけに地域の人々が自主的に川の清掃活動を実施している。海と共 に発展する街・横浜を紹介する。

空手

スポーツ

2020年の東京オリパラで正式種目に加わる空手。空手とは、突きや蹴りによる打撃が特徴的な日本の武道。相手に攻撃を繰り出し得点を競う「組手」と、相手がなく、決められた順番で技を繰り出す「形」の二つの形式がある。空手の源流は沖縄空手。沖縄空手は、相手からの技を受ける動作から始まる「形」が主流。自ら争いを起こさず、自己鍛錬に重きを置き、相手敬う心を養っていく。沖縄の教育現場にも取り入れられている日本の空手、その真髄を紹介する。

だれもがMANGAで自己表現

文化

日本を代表するポップカルチャー「MANGA」。これまで多くの人は、独学で描き方を学んできたが、最近ではそのノウハウを教えてくれる教室が増えている。またSNSの発達により、マンガを簡単に発表できる環境が整い、それを後押しするマンガ投稿サイトも続々登場。最大級の規模の投稿サイトからは、プロのマンガ家としてデビューする人も現れている。誰もが気軽に自己表現を楽しめる、最新の日本のMANGAカルチャーを紹介。

日本発!ペーパー革命

テクノロジー

地球の資源保護が世界で進められているなか、日本の環境負荷の少ない紙作りの技術が注目されている。その1つが、オフィスで使用済みの紙を新しい紙に変えることができる製紙機。水を使わず、印刷された情報を消して再生紙に作りなおす世界初の技術。また、世界に豊富にある石灰石から紙の代替えとなる新素材も作られている。耐水性に優れ、破れにくい性質から、プラスチックの代替え素材としても利用されている。世界が驚く画期的な紙の新技術を紹介。

大阪の街づくり〜アートで再生する街〜

観光

日本第二の都市、大阪。その南西に位置する街、北加賀屋が今、アートの街として注目を集めている。かつては造船業の街として栄えた北加賀屋を地元不動産会社が廃屋を活かし、アーティストたちのクリエイティブな活動による地域再生をはじめた。街中をアートで埋め尽くし、巨大アートの展示会を行うなど、様々な仕掛けを展開している。いまや若者が集う人気の高い街として活気づく、大阪の湾岸エリアの先駆的街づくりを紹介。

燃えない木造建築

テクノロジー

木造建築の「燃えやすい」という弱点を克服する最新技術が、日本で登場している。その一つが、ガラスを特殊な方法で液体化させた「液体ガラス」。木材に塗布すると、ガラスの性質によって木材を燃えにくくする。また、高い耐火性を持つ柱。木材の間に石膏ボードを挟むことで鉄やコンクリートと同等の耐火性を実現し、大型木造建築を可能にする技術として注目されている。温かみがある雰囲気と、人の体にやさしい木造建築、さらに安全性を高めた日本の技術を紹介。

豊洲の目利き

ライフスタイル

世界最大の卸売市場豊洲市場には、世界中から約500種類の魚が集まり、東京の食文化を支えている。この魚の鮮度や味を見極め、最適な魚を寿司屋などのお店に売るのが仲買人だ。仲買人の魚の品質を見抜く目は「目利き」と呼ばれ、古くから引き継がれてきた。日本の食生活を豊かにする仲買人の「目利き」を追う。

ゆるかわ!日本のスマホアクセサリー

文化

現代の生活に欠かせないスマートフォン。その普及に伴って、実用的でかわいいスマホアクセサリーが多く登場している。世界でも有数の商品数を誇るスマホケースは、ミラータイプ、ぬいぐるみ型などが人気。今一番話題となっているのが、充電ケーブルを保護するグッズ。断線を防止するだけでなく、工夫をこらした愛らしい見た目がかわいいというカバーが開発され、話題になっている。ユニークな発想と工夫をこらした日本のスマホアクセサリーを紹介。

大日堂舞楽〜1300年続く伝承の舞〜

文化

秋田県・鹿角市に伝承される行事「大日堂舞楽」。地元の人々が7つの舞を神社に奉納するこの儀式は、1300年にわたり、口伝えで受け継がれてきた。舞い手は肉食を避けるなどの厳格なしきたりに従い、舞楽を神聖なものとして捧げる。父から息子へと代々この舞を受け継いでいる家族の絆を通じて、この地域が大切に守ってきた伝統を魅せる。

超小型水力発電

テクノロジー

私たちの生活に欠かせない電力。その発電方法のうちの一つが、水の力を使う「水力発電」だ。近年では、あらゆる水源を活かすために、小型の施設や装置を用いる方法が増えている。なかでも注目を集めているのが、岐阜県で生まれた超小型の水力発電装置。人間が一人で持ち運べるほど小さく、さらに、どんなに水深が浅い流れでも電気を生み出すことができる。街灯の電力として利用されるほか、海外の無電化地域でも活用が期待されている日本の水力発電技術を紹介。

小豆島〜迷路の町に泊まろう〜

観光

人口約3万人の香川県「小豆島」。穏やかな気候と美しい自然に惹かれ、毎年、海外から10万人を超える観光客が訪れる。しかし、大都市からの交通の便がよいため、宿泊をする人達が少ないという問題がこの島にはあった。そこで地元・香川大学の学生が、島内に古くからある迷路のような道と、誰も住んでいない日本家屋を活かす宿泊施設を発案。地域の支持を得て、実現に向けて取り組む姿を紹介する。

有松絞り

文化

日本の中部にある名古屋市。その一角、有松には400年以上受け継がれている伝統工芸・有松絞りがある。絞りとは、布の一部を縛るなど、染料がしみこまないようにすることで模様を作る技法。100種類以上の技法があり、その多くは女性達によって受け継がれてきた。斬新な発想でこの絞りに新たな魅力を加えている若手職人たちに受(う)け継がれている有松絞りを紹介する。

紅葉を愛でる

観光

秋の情景を作り上げる、紅葉。古くからこの紅葉を愛でる文化のある日本では、より美しく鑑賞するために様々な工夫をしている。庭園の紅葉を屋内の床に写す方法、遠くの山と近くの庭の調和を一枚の絵のように見立てたりする方法など、鑑賞の仕方は多岐に渡る。こうした風景は、植林や伐採などの管理や保全に取組む人たちの努力の賜物でもある。古くから現代、そして後世へ引き継がれている日本人の紅葉を愛する心を描く。

かるた〜日本のカードゲーム〜

文化

「かるた」とは、一人のプレイヤーがカードに書いてある文字を読み、ほかのプレイヤーが、それに該当するカードを取りあうというゲーム。昔から多くの人に楽しまれてきたが、近年では、競技として人気になっているものもある。それが、かるたの一種である、「百人一首かるた」を使って遊ぶカードゲーム。全国大会優勝者がカードを取るスピードはわずか0.2秒。日本の詩を使っているので、日本の文化にも触れることができる。最近では、世界大会も行われるほどになった「かるた」の魅力に迫る。

日本の高品質シルク〜伝統とハイテク〜

テクノロジー

日本のシルク産業は、今も変わらずその高い品質が評価されている。約150年前からシルクを生産している愛媛県・西予市。ここでは手間ひまをかけた丁寧な製法で、ふくらみのある柔らかな高級シルクを産み出している。2018年にこの地を豪雨災害が襲ったが、質の高いシルク作りのために日々励んでいる。また日本最大のシルク産地・群馬県では、シルクにノーベル賞を受賞した最先端テクノロジーを応用。自ら光を放つ特殊なシルクが誕生した。伝統と革新が織りなす日本のシルクが再び世界から注目を集めている。

魅惑のかつお節

かつお節は、日本の伝統的な食材。カツオと呼ばれる魚の身を独自の製法で乾燥して作る。煮出してスープを作るほか、トッピングとしてそのまま食べる。繊細な和食の旨みを際立たせる食材として欠かせない。2013年、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されて以来、世界的に注目され、今では西欧料理にも使われるようになった。静岡県・焼津市で、製法が300年以上受け継がれている日本の伝統的な食材、かつお節を紹介する。

文化財スキャニングの先端技術

テクノロジー

長い歴史の中で育まれてきた文化財は、大事に保管されていたため、人目に触れる機会も限られ、科学的な分析や基本データが残されないまま劣化や損傷が進んでいた。元の姿により忠実に修復するためには、現在の姿を記録しておく必要がある。そのために開発されたのが、電子工学専門の京都大学・井手亜里名誉教授による世界初の超高精細スキャナー。これまで使われたカメラ撮影の画像より900倍の画素数を持つ精度の高い画像で記録する。重さも、従来の500キロに比べ100キロ程度、分解して持ち運ぶことができる井手教授の開発したスキャナーは、文化財だけでなく、古地図などのデータをスキャンして防災対策に活かされている。世界初の超高精細の技術を紹介する。

着るだけで疲労回復 日本の高性能繊維

テクノロジー

日本では高度な技術を使い、特殊な機能を持つ繊維が続々と登場している。水分を発散し通気性に特化した物や、熱を蓄え保温性に優れた物など、種類は様々。なかでも注目されているのが「疲労を回復する繊維」だ。繊維に練り込むことが難しいとされてきた金属のプラチナを特殊技術で練り込んでいる。プラチナが発する微弱な電磁波が、血行を良くし、筋肉の緊張をほぐす効果があることから開発された。この繊維から作られた衣服が、スポーツ選手を中心に国内外から大きな支持を集めている。疲労回復というジャンルを確立した、話題の高機能繊維の秘密に迫る。

かわいいマスキングテープ〜使い方は無限大〜

文化

工業用テープとして開発されたマスキングテープ。日本では和紙製のマスキングテープが若い世代を中心に人気を集めている。和紙独特の質感や何千種類にも及ぶポップなデザインがあることから、文具やインテリアの装飾に用いられ、自分だけのオリジナルアイテムを作ることができる。最近ではテープで絵画を製作するアーティストも登場。その一人、船原七沙さんはマスキングテープの特色を活かし、独自の作品を創作している。単なる道具としてではなく、人々の生活に彩りと喜びをえる存在になっているマスキングテープの魅力を紹介する。

柳井の金魚ちょうちん

観光

日本の西部に位置し、古くは海運の要所として栄えた山口県・柳井市。この町で有名なのが、金魚の形が特徴的な「金魚ちょうちん」だ。150年前ころから作られはじめたが、電気の普及と製作の手間から一時は衰退した。そこで、今は亡き河村信男さんが、誰でも作ることができるようにデザインを改良。すると、金魚ちょうちんが復活し、今では高齢者から子どもまで幅広い世代から、町のシンボルとして愛されている。次の世代へとたしかに引き継がれている伝統、金魚ちょうちんを紹介すする。

バーチャルキャラクター〜新時代のパートナー〜

ライフスタイル

「初音ミク」を筆頭に、日本では多くのバーチャルキャラクターが活躍している。最近では、鑑賞して楽しむという枠を越え、生活のなかにとけ込むキャラクターが次々と登場。50センチほどの筒の中に投影されるキャラクター「逢妻ヒカリ」は、会話の相手や、生活の手助けをしてくれる。「Saya」は見た目が生身の人間に限りなく近いCGキャラクター。髪の毛が人と同じ10万本描き込まれるほどの精緻な造形によって、まるで本物の人間と対峙するような感覚を生む。さらに表情認識機能といった人工知能も搭載し、今後は観光や介護など幅広い分野での活躍が期待されている。

大いなるバネの力

テクノロジー

洗濯ばさみから自動車部品など、身の回りの様々な用途に使われているバネ。日本のバネ作りはその高い品質から世界でもトップクラスの技術を誇る。ボールペンの先には、世界最小クラスのミクロ単位の微細なバネが使われており、なめらかなインクの出方を制御している。医療の分野でも毛髪よりも細いバネが作られ、脳血管手術に活用されている。一方、高さ634メートルの世界一高い自立式電波塔、東京スカイツリーには、揺れを抑えるために1.2メートルサイズの巨大バネが使われており、災害から塔を守っている。様々な分野で活躍する日本のバネ、その技術の秘密に迫る。

車いすテニスを支える街 飯塚市

スポーツ

2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、注目の高まるパラスポーツ。人気競技のひとつが車いすテニスだ。福岡県・飯塚市では、車いすテニスの国際大会が毎年開催され、パラリンピックのホストタウンにも認定された。世界中の一流選手が集まるこの大会は、2000名もの市民ボランティアによって支えられ、運営されてきた。この大会設立のきっかけとなったのが、飯塚市の脊髄治療専門の病院だ。当時は珍しかった車いすテニスを、リハビリに取り入れたことから、患者に競技が広まり、町をあげてサポートすることになった。この病院で競技に出会い、今年の大会にも参加するベテラン選手の活躍を通じて、長年車いすテニスを支援してきた飯塚市の取り組みを紹介する。

秋田犬 〜忠誠心に厚い日本の犬〜

ライフスタイル

日本固有の犬、秋田犬。丸い顔に三角の耳、くるりと丸まった尻尾が特徴の大型犬。大きな見た目に反して、性格は穏やかで、飼い主への忠誠心が厚いことも知られている。かつては猟犬としても重宝されていたが、最近では数が減少している。そこで、秋田犬発祥の地、秋田県・大舘市では、秋田犬を育て、その魅力を発信する取り組みが始まっている。様々なPR活動に参加するほか、秋田犬と触れ合うことができる施設では、多くの人が秋田犬の魅力を再発見している。フィギュアスケートの金メダリスト・ザギトワ選手が秋田犬を飼い始め、日本のみならず世界をも魅了する秋田犬を紹介する。

指差し確認〜指で差し声を出して安全を守る〜

ライフスタイル

日本の鉄道で行われる「指差し確認」。注意すべき対象を指で差し、声に出すことで安全を確認する100年以上前からある日本独自の手法である。目で確認するだけでなく動作を加え、また声に出して耳で聞いて確認することで、ミスの発生率が6分の1になるという実験結果もある。近年は効果が科学的にも実証され、鉄道以外の業種にも広まり、建設現場や病院などでも作業の安全性や確実性を高めている。また、ニューヨーク市の地下鉄など海外でも導入され効果を上げており、世界に広まりつつある。日本発祥の「指差し確認」を紹介する。

日本に広がるパトロールランニング

ライフスタイル

日本の都市部を中心に多くの人から親しまれているランニング。その趣味のランニングを楽しみながら、地域のパトロールを兼ねて活動するランニンググループが出現している。新しい形のボランティア「パトロールランニング」だ。活動を最初に始めたのは一般の男性。知人の女性が不審者の被害にあったことがきっかけとなった。人通りの少ない場所などを、声かけをしながら集団で走り、地域を見守り、役立っている。いまやこの活動は自治体や警察などとも連携し、街の安全に貢献している。多くの賛同者を生み全国に広がる「パトロールランニング」を紹介。

釜石のコバリオン〜医療を変える新たな金属〜

テクノロジー

岩手県釜石市は「鉄の街」と呼ばれ、古くから日本の製鉄業を支えている。2011年に起きた東日本大震災を乗り越えて、東北大学と、地元企業が革新的な新たな金属「コバリオン」を製品化した。「コバリオン」は、硬度は銀の10倍と優れている上、金属アレルギーの出にくい合金で、人体にも優しい。人工関節や歯の被せ物など医療の分野で重宝されており、これまで治療をあきらめていたアレルギーを持つ人たちに役立っている。またプラチナに匹敵するほどの輝きを持つことからジュエリーにも活用され、金属アレルギーの人も気軽にアクセサリーを楽しむことができる。震災を乗り越えて開発された新しい金属「コバリオン」が今、世界から注目されている。

100歳まで現役!ITで輝くおばあちゃん

ライフスタイル

80歳を越えてスマホ向けのゲームアプリを開発し、国連で演説した若宮正子さんのように、日本ではITを積極的に活用するシルバー世代が増えている。人口の半数以上が65歳の町、徳島県上勝町。日本料理に添える花や葉っぱが特産品のこの町では、高齢者がITを駆使して収穫物を販売している。生産者の一人、81歳の西蔭幸代さんは10年前までパソコンを使うことができなかった。それが今では、商品の受注をインターネットで行うまでに上達。またSNSも駆使し、遠くのお客や海外にも情報を発信し、100歳まで現役で働き続ける自信を得ている。ITを活用し、いきいきと活躍するシルバー世代の姿を描く。

伝統の和菓子が魅せる新しい世界

日本伝統の和菓子。米や豆などを主な原料とし、自然の甘味が特徴だ。様々な種類のある和菓子の中でも、練り切りは、見た目にも美しく四季折々を表現している。この練り切りをアートとして表現する職人、三堀純一さん。通常、和菓子職人は裏方に徹し、表に出ることはないが、三堀さんは作る過程を人前で披露し、独自の世界観を表現している。衣裳や照明など、常に見られることを意識し、お客をもてなす空間を演出している。お客さんに和菓子作りを見て楽しんでもらうことで、日本のおもてなしの心を表現している。

千葉の郷土料理 太巻き祭り寿司

米作りが盛んな千葉県には200年以上前から伝わる郷土料理がある。様々な食材を用いて切り口に絵柄や文字を描く太巻き寿司だ。古くから農家の間で、冠婚葬祭の時に作られてきた。絵柄は「花」や「動物」など様々。その華麗さが人気を呼び、近年では講習会が行われるほどの人気だ。農家の女性が自分で育てた米と野菜で、孫う様子を紹介。「家族を喜ばせたい」という思いと共に、郷土が育んで来た太巻き寿司の魅力を伝える。

忍者〜現代に役立つ技〜

ライフスタイル

独特な武術で海外からも人気が高い日本の「忍者」。もっとも活躍していたのは16世紀頃の戦国時代とされている。忍者の技を受け継ぐ「最後の忍者」として知られる、川上仁一さん。世界各地で講演活動を続けるほか、大学で本格的な忍者研究にも取り組んでいる。川上さんによると、忍者の主な使命は戦うことではなく、スパイとして敵の情報を集めること。川上さんは、疲れにくい走り方や集中力を高めるための独特の呼吸法など、現代でも使える忍者の技を一般の人に教えている。最近では大学で科学的な研究も始まり、企業研修などに応用されるケースも。現代にも通用する忍者の技に迫る。

雪のニセコ町〜CO2削減に挑むリゾート地〜

観光

日本屈指の豪雪地帯、北海道ニセコ町。パウダースノーが降り積もる、世界有数のスキーリゾートで年間170万人の観光客が訪れる。観光客を魅了する美しい自然を守るために、ニセコ町では様々なクリーンエネルギーを活用している。雪の冷気や温泉の熱をエネルギーとして利用するなど。近年、特に力を入れているのが、地中熱の活用だ。冬はマイナス10度になるニセコ町だが、地中は年間15度前後で安定している地中熱を暖房として活用し、CO2の排出量を削減している。また地元の高校生が地中熱を活用した真冬の農業に取り組むなど、新たな試みも行われている。観光業の振興と環境保全を両立させる、ニセコの取り組みを紹介する。

熊本の青いバッグ〜復興のシンボル〜

ライフスタイル

2016年4月に発生した地震で大きな被害を受けた熊本県。現在は復興が進み、人々はほぼ元の生活を取り戻しているが、被災直後は、倒壊した家屋に被せられる青いビニールシートが街を覆っていた。復興が進むにつれ、用済みになったシートが大量に廃棄される中、地元のデザイナーたちがシートを再利用してバックを作るプロジェクトを始めた。使い古したシートをそのまま素材にすることで「震災を忘れない」というメッセージを込めて販売、売上げは被災地のために寄付されている。このプロジェクトに参加している女性は、震災によって実家を失ったが、地元を盛り上げるために様々な人を巻き込んでバックを作っている。力を合わせて復興を進める熊本の人々を紹介。

日本一の藤を蘇らせた樹木医

観光

日本には、四季があり、季節ごとに様々な花が咲き誇る。5月初旬に見頃を迎える、日本固有の花が藤の花。花房が長く垂れ下がり、ツルを伸ばして広がる特徴がある。その習性によって作られる幻想的な藤棚には、多くの観光客が集まる。たった1本の木で広大な敷地を覆う、日本で最も有名な藤の花は、およそ20年前に移植されてきたもの。当時、大きくなりすぎて、移植は困難と言われていたところ、女性の樹木医の工夫により成功を遂げた。植物と向き合い,多くの樹木を蘇らせてきた樹木医の活動を通して,日本が大切にしている自然を敬う心を紹介する。

コスプレの世界へようこそ

文化

世界でも人気が高い日本のアニメや漫画。キャラクターの衣装や髪型を真似て楽しむのがコスプレだ。日本では20代を中心に多くの若者が楽しんでいる。東京の三大繁華街、池袋にはコスプレの専門店が並ぶ。かつては愛好者が自分で作っていた衣装も小道具も、今では店で手に入り、誰でも気軽に楽しむことができる。また普段は人付き合いが苦手な人でも、作品への愛情や世界観を共有していることから、すぐに仲間ができるのもコスプレの魅力だ。世界でも人気が高まる日本のコスプレを紹介。

市田柿 〜日本古来のドライフルーツ〜

古くから日本人に愛されてきた果物,柿。その美味しさと栄養価の高さは日本のみならず,様々な国でも注目されている。日本では,その柿を生で食べるだけでなく,柿を干してドライフルーツにして食べる習慣がある。長野県の南部では,約500年前から、市田柿という品種を干し柿にして作り続け,生より甘く,独特の食感が人気。地域が誇る名品として名高い。山間の産地ならではの気候にも恵まれ,またその製法には古くから地域に伝わる技と知恵が詰まっており,伝統が受け継がれている。日本古来のドライフルーツ、市田柿の美味しさの秘密に迫る。

顔認証 〜世界をリードするセキュリティ技術〜

テクノロジー

日本ではセキュリティ対策として、生体認証が日常的に使われているが、中でも「顔認証」は世界から注目されている技術だ。カメラに映る目や鼻の位置といった顔の形状から、瞬時に個人を特定でき,メガネや帽子があっても、また見た目が歳月を重ねて変化しても、高い精度を発揮する。さらに、ビデオカメラを使って、群衆の中からリアルタイムで個人を特定する技術も実用化されている。雑踏の中から犯罪者を探し出すといった防犯対策に有効で、99.2%という世界一の精度を誇る。安全で快適な社会作りに貢献する日本の技術、顔認証を紹介する。

日本発! ゆるスポーツ

スポーツ

「ゆるスポーツ」は日本で生まれた新しいスポーツ。穴のあいたラケットで行う卓球や,手にハンドソープをつけ、ツルツルに滑る状態で行うハンドボールなど、参加者全員にユニークなハンデを与えるのが特徴だ。運動能力や競技のうまさは必要なく,子どもや障害者を含め誰でも楽しめる。また,声を出すだけで参加できる“トントン相撲”という種目もあり、スポーツに縁遠い高齢者が気軽に楽しめる上、健康促進にも役立っている。誕生からわずか1年で50種目が考案され、新たな種目が増え続けている「ゆるスポーツ」。スポーツ参加への敷居を下げ、誰もが笑顔で楽しめる新しいスポーツの魅力に迫る。

ロボットで学ぼう!〜発想力を養う授業〜

ライフスタイル

ロボットが身近な存在である日本では、教育の現場でもロボットが活用され始めている。小学校では,11才から12才までの子どもたちを対象に,車型のロボットを使って,プログラミングの授業が行われており,障害物のあるコースをロボットが目的地までたどり着くよう,チームになって課題を解決していく。ロボットを通じて,試行錯誤を繰り返すことで、子供達の発想力や課題解決能力が養われる。また、こうした授業がきっかけで、自らロボットを作ることに挑戦する子どもたちも出てきている。その発表の場となる全国大会では、歯磨きロボットや災害救助するロボットなど子どもたちの無限の可能性が披露された。ロボット教材で発想力と考える力を養う新しい教育を紹介する。

美濃の地歌舞伎

文化

日本の伝統芸能である歌舞伎を真似て、地域の住民が独自に受け継いでいる地歌舞伎。およそ300年前に日本全国に広がり、各地域で愛好されてきた。今でも盛んに演じられている地域のひとつ、岐阜県美濃。廃れかけた芝居小屋を家族で盛り上げ、学生や会社員など地域の様々な人が関わることに、積極的に取り組んできた家族の活動を取り上げる。本格的な舞台装置を備える昔ながらの芝居小屋やプロ顔負けの演技を披露する地元役者の活躍を通じて、性別や年齢問わず、地域が一丸となって楽しめる美濃の地歌舞伎の魅力を伝える。

石けん泡の消火技術~天然成分で環境を守る~

テクノロジー

世界各地でおこる森林火災。深刻な被害をくい止めるために、強力な消火能力をもつ泡消火剤が使われてきた。しかし、化学物質が含まれているため環境に悪影響を及ぼすことが問題となっていた。そんな中で注目されているのが、北九州市の消防局と石けんメーカーが開発した「石けん泡消火剤」。天然成分だけを使っているので、消火後は土壌に分解され環境に悪影響を及ぼさない。いま森林火災や泥炭火災が深刻な東南アジアで注目されている。日本が独自に開発した“環境にやさしい石けん泡消火剤”を紹介する。

日本の牛相撲

文化

人が牛と闘う闘牛とは異なり、日本の牛相撲は雄の牛同士が闘う競技。12世紀頃にはすでに庶民の娯楽として浸透しており、今でもその文化が各地に残っている。この競技が日本で一番盛んなのが、沖縄県のうるま市。年間200ほどの試合が開催され、最も強い牛を決めるチャンピオン戦も行われるほどの人気ぶり。現チャンピオンの牛が防衛戦に挑む様子を通じて、競技にかける飼い主の熱意や、牛との絆を描く。一トン近い牛がぶつかる大迫力の牛相撲、その魅力を紹介する。

おいしく食べる非常食

日本では多くの企業や家庭で、災害などの非常事態に備えて非常食を備蓄している。まるで作りたてのようなふわふわのパンの缶詰や、開けるとそのまま食べられるレトルト食品。さらには、水やお湯をかけるだけで料理が出来上がるフリーズドライ食品も普及している。今、その非常食を日常生活でも活用する取り組みが広がっている。日本の非常食は、あらゆる技術が集結した安心・安全な新しい食品。災害時でも、おいしい食事を実現している。

姫島の盆踊り

ライフスタイル

先祖を供養するため、毎年夏に行われる盆踊り。各地に様々な踊り方があるが、大分県姫島では40種類にも及ぶ踊りが披露される。中でも人気の踊りが17世紀から伝わるキツネ踊りだ。12歳までの男の子たちが真白に塗った顔に赤いヒゲを描き、キツネに扮して踊る。この島で育ち、かつては自分もキツネ踊りを踊っていた大人が指導者となって、自分の子供や地域の子供達に踊りを教える。地域の結束を育む盆踊りは、世代を超え受け継がれていく。

日本の貨幣製造技術

テクノロジー

日本には4種類の紙幣と6種類の硬貨が流通しているが、そこには高度な技術が使われている。紙幣には1mmに10本以上の線が描かれていたり、ルーペで見ないと認識できない文字も書かれている。また、硬貨の縁には斜めの刻みを入れるなど、紙幣、硬貨ともに様々な特殊加工が施されている。こうした技術は貨幣の偽造防止に役立っており、その技術力の高さから、海外の硬貨製造も手がけている。安定した社会の根幹となる貨幣。日本の貨幣に隠された、緻密で高度な技術の秘密を紹介する。

三陸鉄道~東日本大震災からの復活~

観光

岩手県の三陸海岸で、海沿いの町と町をつなぐ三陸鉄道。この地域に欠かせない交通手段として親しまれてきたが、2011年3月に起きた東日本大震災で壊滅的な被害を受ける。その復旧は困難と言われたものの、諦めずに復旧に向けて奮闘する姿は地域の人々の共感を呼び、大勢のボランティアが手伝うようになった。その結果、三陸鉄道は被災からわずか三年で全線開通を成し遂げる。震災後、運転士として活躍する女性の姿を通じて、三陸鉄道の魅力を伝える。

ネイルアート〜爪の上でパフォーマンス〜

文化

手先の器用な日本人が指先の小さな世界に繰り広げるのが、ネイルアート。街中や駅前にネイルサロンがあり、様々な世代の女性が日常的にネイルアートを楽しむ。世界で人気の歌手、レディー・ガガのネイルを担当(たんとう)しているのは日本人のAYA FUKUDAさん。その独特なデザインがガガの目に留まり抜擢された。繊細さと大胆さを合わせ持つ日本人のネイルアートは今や国内のみならず、海外でも評価されている。世界の女性を魅了する日本のネイルアートを紹介する。

新島ガラス〜世界で唯一の輝き〜

観光

都心から飛行機で40分。都会とは別世界の美しい自然が広がる東京都の離島、新島。この島の名産品は、オリーブ色の輝きを放つ「新島ガラス」だ。原料は新島とイタリアのリーパリ島でしか採掘できない、火山岩の一種である「コーガ石」。この「コーガ石」に含まれる鉄分が溶けて化学反応を起こすと、オリーブ色の美しいガラスが生まれる。新島ガラスを生み出したのは、この島出身のガラス工芸家・野田収さん。島の自然をモチーフに、30年にわたって新島ガラスで作品を作り続けている。小さな島から世界へ広がる、新島ガラスの魅力に迫る。

信頼と健康を育む置き薬

ライフスタイル

置き薬は、販売員が一般家庭に訪問して薬を先に預け,使った分の代金を後で支払う日本ならではのしくみ。風邪薬や胃薬など医師の処方箋がいらない一般薬が家庭に置いてあることで,300年以上に渡って,もしもの時に活用されてきた。高齢化が進む現在の日本では、定期的に薬を届ける販売員に、お年寄りの見守り役としての機能も期待されている。さらに近年、薬が十分に届かない東南アジアの地域での導入も始まった。信頼関係によって地域の健康と保健環境を守ってきた置き薬に新たな価値が見出されている。

宇宙をより身近に〜最新のプラネタリウム〜

テクノロジー

夜でも街が明るく星が見にくい東京では、室内で満点の星空を観察できるプラネタリウムが人気。1億4000万個という世界で最も多くの星を映し出す投影機で,ソファや芝生で寝転がりながら本物さながらの星空を楽しむことができる。さらに星空に魅せられたクリエイター、大平貴之さんは画期的な投影機を次々に開発。全方向に星を映し、星空の中を歩くような体験ができる投影機や、世界初の家庭用プラネタリウムなど、宇宙をより身近に感じさせるプラネタリウムが登場している。

「食」を変える日本の高性能フィルム

テクノロジー

土の代わりに透明な「フィルム」に農作物を根付かせ、育てる農法が開発された。人間の人工臓器などに使う医療用の素材を応用したこのフィルムを使えば、砂漠などの農業に適してない土壌でも農作物を作ることが出来る。栄養管理も簡単なので、経験のない人でも失敗することなく、誰でも農業を始めることが可能になった。さらに、食物・飲料の酸化を極限まで抑える画期的なフィルム容器も発明された。「日本の高性能フィルム」が世界の農業を,そして食料の育成、保存を進化させる。

女性が楽しむスポーツ流鏑馬

文化

疾走する馬上から的に矢を射る日本の伝統武術・流鏑馬。古くから神社の奉納行事として男性が技を披露してきたが、最近では女性も参加している。その理由は、流鏑馬を競技として楽しむ「スポーツ流鏑馬」が生まれ、女性の愛好者が増えているからだ。青森県十和田市では毎年、女性騎手だけが参加する大会が開催され,華麗で伝統的な衣装を身にまとった女性たちが競う姿が人気。騎手として参加した15歳の少女とその師匠の活躍を通して,スポーツ流鏑馬の魅力を伝える。

SYAN! SYAN! ~手締め~

ライフスタイル

日本人の生活に古くから根付いている「手締め」。物事が無事にまとまったことを祝って手をたたくのと同時に、これからの出発を盛大に祝う日本の風習です。商談が成立した際などのビジネスシーンだけでなく、日本の伝統的な芸能やスポーツなど,様々な場面でも行われている「手締め」の文化とその背景を紹介します。

プラモデル 〜進化する小さな世界〜

文化

自分で部品を組み合わせてミニチュアを作る「プラモデル」。日本では、船や飛行機などの乗り物のほか、城や鎧兜など日本文化をテーマにしたものも発売され、子どもから大人まで楽しめるホビーとして親しまれています。中でも、テレビアニメに登場するロボット「ガンダム」のプラモデルは、指の関節まで動かせる精巧な作りと、作りやすさを実現し、30年以上人気を保ち続けています。感動と楽しみを生み出す小さな世界、日本のプラモデルと、その高度な製造技術に迫ります。

凍み文化 〜高校生が受け継ぐ伝統食〜

日本の東北地方など冬の寒さが厳しい地域では、農作物などを凍らせて保存食を作る凍み文化が継承されてきました。「凍み」とは凍るという意味です。2011年に発生した東日本大震災で途絶えそうになった「凍みだいこん」作りを守るため、高校生たちが活動をはじめました。日本の伝統食を未来へと受け継ごうとする若者たちの想いを紹介します。

タクシー 〜世界一のおもてなしを目指して〜

ライフスタイル

安全・安心の技術と快適なサービスで高い評価を受けている日本のタクシー。最近では、外国人観光客に対して様々な言語で接客をしたり、ハンディキャップのある方でも気軽に利用できるなど、お客様の生活に寄り添うタクシーとして進化をしています。男性乗務員が多いタクシー業界に飛び込んだ、一人の新人女性乗務員の活躍を通して、おもてなしの心で世界一のサービスを目指す、日本のタクシーを紹介します。

有田焼 ~400年目の挑戦~

文化

有田焼は400年の歴史を持つ、日本の代表的な磁器です。繊細で華やかな絵付けが特徴で、かつては世界で高く評価されていました。しかし、現在は生産数が大きく減少し、窯元の生き残りが課題となってきました。この状況を打開するべく、伝統的な技術も継承しながら、若き日本の職人と外国人デザイナーたちによる創作活動が始まりました。新たな有田焼ブランドを生み出し、世界に発信するためのプロジェクトへの挑戦を描きます。

VR ~バーチャルとリアルの未来~

テクノロジー

VR(バーチャルリアリティ)とは仮想現実という意味です。専用機器を装着する事で、別世界の出来事を現実であるかのように体感できます。VR技術はゲームやアトラクションにとどまらず、様々な分野への応用が期待されています。日本のベンチャー企業が開発したVR技術では、体の不自由な状態でも、まるで別の場所にいるかのような体験が可能になりました。人々に新たな感動と楽しみを生み出す、日本発のVR技術を紹介します。

チンドン屋 ~街を歩く広告~

文化

「チンドン屋」は、カラフルな和風の衣装を身にまとい、楽しげなメロディーとともに街を練り歩きます。彼らは、広告主のメッセージを直接、顧客に伝える日本の元祖広告業者。最盛期には全国で2000人以上が活躍していましたが、時代の変化により、その姿を見かける事は少なくなりました。しかし、インターネットなどデジタルメディアが発展した昨今、チンドン屋が紡ぐ人と人によるコミュニケーションの効果が見直され始めています。チンドン屋を営む夫婦と弟子たちの姿を通して、街行く人々に笑顔がこぼれる『元祖広告業』の魅力を描きます。

イルミネーション ~夜に輝く光の宝石箱~

観光

日本の各地では、夜を華やかに彩るイルミネーションが多くの人を魅了しています。近年では、日本人が開発した青色LEDによる色とりどりの表現が可能になりました。青一色の幻想的な都会のイルミネーションから、雄大な滝や虹色の運河を表現した世界最大級のイルミネーションまで。また、花が咲かない冬でも園内を楽しんでもらおうと、手作りの花のイルミネーションも登場しました。夜に輝く光の宝石箱の数々を紹介します。

自動販売機 ~街角のハイテクマシン~

テクノロジー

日本の街のあちこちで見かける「自動販売機」。飲料だけでなく、サンドイッチやフルーツ、お菓子など様々な品揃えが豊富です。電子マネー、スマートフォンなどでも購入でき、災害時は手動で商品が取り出せる機種もあります。こうした自販機に新たな機能が加わり注目されているのが、人とコミュニケーションする“次世代型自販機”です。購入者の年代や性別を判別し、お勧めの商品や天気予報、観光スポットなども案内してくれる驚きの日本の自動販売機、その最前線をお伝えします。

阿蘇 ~1000年続く草原と共に~

観光

熊本県の阿蘇地方は、日本一の面積を誇る草原が広がっています。この草原は放牧や「野焼き」により人々の手でおよそ1000年もの間、維持されて来ましたが、農家の減少などによりこの100年で面積が半減してしまいました。阿蘇の農業を守るために立ち上がった一人の地元レストランのシェフの活動を通じて、阿蘇の伝統的な農業と食文化、草原を守り続ける思いを伝えます。

カプセルホテル ~さらなる快適さを求めて~

観光

日本発祥のカプセルホテルが誕生してから30年以上が経ちます。以前は主に男性客が占めていましたが、現在は女性にも安心・快適に宿泊出来る専用カプセルホテルも登場。充実のアメニティや疲れを癒す大浴場、ダイニングバーなど一般のホテルと変わらないサービスが提供されています。そして、忍者やアニメなどの工夫を凝らした新たなエンターテインメントスタイルの「遊べる」カプセルホテルが海外からの旅行客にも人気です。より便利に、より快適に、より楽しく、日本のカプセルホテルは進化し続けています。

東京コスメ ~エキナカでキレイに~

ライフスタイル

忙しく働く女性たちに便利な店が、日本で一番大きな駅、東京駅の中にオープンしました。店舗は駅の改札口の中「エキナカ」にあり、日本を代表する様々なコスメブランドが揃っています。和の素材を使った金箔のスキンケア商品や、日本古来の天然素材である酒かすや昆布などを利用した商品など、コンシェルジュが一人一人に合った商品を選んでくれるサービスも好評です。「エキナカ」は通勤途中で気軽に立ち寄る事ができるため、忙しい生活の中でも美しくありたいと思う女性には欠かせない存在となっています。そんな「エキナカ」から広がる日本のキレイを紹介します。

のれん ~伝統を今に生かす布~

文化

店舗の入口で見かける布、「のれん」。のれんは日本独特の伝統的な文化です。かつて江戸の通りには様々なのれんがかかっていて、まちに彩りを与えていました。最近では、職人の技術と洗練されたモダンなデザインが融合して、新しい使い方がされるようになり、海外でも高い評価を受けています。のれんを未来に継承し、世界へ広めるために奔走する若きのれんプロデューサーを通して、日本ののれん文化を紹介します。

現代アートで島に希望を! ~瀬戸内国際芸術祭~

観光

瀬戸内海の美しい海に囲まれた島々で、3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」。自然の中で展示されるアート作品の数々は、島の風景にも溶け込み,その魅力は国内外の観光客やアートファンから注目を集めています。現代アートを通して島の活気を取り戻そうと始まったこのイベントは、過疎化に悩む島民の人々にも希望を与えています。アートの力で島の魅力を再発見したアーティストと島の人々との交流や、島を再生しようと情熱を傾けている若い家族の姿を描きます。

立ち食いレストラン ~変化する食文化~

最近流行の「立ち食い」レストラン。実は,日本には古くから立ち食い文化がありました。18世紀,江戸の街には立ち食いの屋台が軒をつらね,戦後の高度経済成長期には立ち食いそばが人気になりました。現代では、手頃な価格で高級店にも引けをとらない料理を提供する立ち食いレストランが増え、男性客だけでなく多くの女性客でも賑わっています。時代とともに変化してきた「立ち食い」という食文化の最前線をお伝えします。

手洗いで世界を救う~子どもたちの習慣が世界へ~

ライフスタイル

日本では子どもの頃から、手を洗う習慣が浸透しています。それは「手洗い」が伝染病の予防に効果があるとされているからです。この「手洗い」を歌やダンスなど、アイディアと工夫で伝染病に悩む国々にも広めようとしている人々がいます。日本発の手洗いの習慣によって、世界の衛生環境も少しずつ、変わり始めています。

ロボットで世界を耕す~ハイテク農業への挑戦~

テクノロジー

私たちの暮らしに必要な農業。日本では少子高齢化による農業離れも進んでいるため、解決策のひとつとして、先端のロボット技術による様々な取り組みが行われています。人工衛星を活用した高精度なトラクターの無人運転や、苺の全自動栽培・収穫ロボットなど。こうした技術を学ぶために海外の農業関係者も訪れています。日本の農業を支える様々な先端技術を紹介します。

お化け屋敷 〜怖さを楽しむエンタテインメント〜

文化

「お化け屋敷」は、日本人に馴染みの深い娯楽施設です。19世紀頃に庶民が親しむ芸能として怪談話しが流行したのをきっかけに、夏の風物詩として各地に作られました。暗闇の中を進むと、そこには観客を恐怖で絶叫させる様々な仕掛けが待ち受けています。一体、なぜ人々は「恐怖」を体験しようとするのでしょうか。お化け屋敷が持つ日本のエンタテインメントの秘密を解き明かします。

長良川の鵜飼~自然と共に暮らす人々~

文化

日本の河川の中でも清流として名高い長良川。そこで行われる「長良川鵜飼」は、1000年以上の歴史を持つといわれる日本の伝統漁法です。鵜匠は鵜と一緒に生活をし、信頼関係を築きながら漁をします。伝統の鵜飼を通して、長い時を経ても変わらずに自然の恵みとともに暮らす人々の姿を描きます。

東京初の世界文化遺産~国立西洋美術館~

観光

今年、東京で初めて「国立西洋美術館」が世界文化遺産に認定されました。
この建物は20世紀を代表する建築家、ル・コルビュジエによって設計されたものです。
「無限発展美術館」を基本コンセプトとして、3人の日本人建築家らの手によって建築されました。この日本の近代建築の礎となった美術館には、戦後の日本の復興への想いが込められています。

地下空間で洪水対策

テクノロジー

首都東京の郊外。その地下深くに広がる巨大施設。
そこには、スペースシャトルも格納できるほどの立杭、直径10mものトンネルや広大な空間が
存在します。この施設は、大雨や台風などによる洪水から首都圏を守る「首都圏外郭放水路」です。この巨大な放水路建設における日本の高度な掘削技術は、海外にも提供され、洪水に悩む国の人々の暮らしを守る事にも役立っています。

日本発の味覚 ~U M A M I~

「和食」は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されて、海外の人々にも広く親しまれるようになりました。その和食にとって最も大切な要素のひとつが出汁の主成分、「うま味」なのです。
日本人が世界で初めて発見したこの「うま味」は、今や「UMAMI」として世界で共通語になりつつあります。どのような料理もさらに美味しくする「うま味」という存在を海外に広める試みや、フランス料理などの西洋料理にも活用している人々を通して、世界共通の味の魅力を紹介します。

包む ~思いやりを込めて~

ライフスタイル

「包む」という事。それは、昔から日本人が行ってきた、相手の立場を思いやり、もてなす気持ちの表れでもあります。この、おもてなしの文化に根ざした「包装」技術が、今も様々な分野で進化しています。店舗で商品を手早く、美しく包装して、真心を込めて顧客へ渡す事。特殊加工のダンボールによって、品物を迅速かつ、安全・安心に運ぶ事。地球環境にも配慮した
こうした製品を通じて、その開発技術と共に日本人の思いやりの心を世界に伝えます。

若冲 ~300年後も輝くJAPAN ART~

文化

今年、生誕300年を迎えた近世日本の絵師、伊藤若冲の作品は、現在も人々を魅了し続けています。色鮮やかな色彩表現と緻密な描写は、国内のみならず、海外での評価も高く、現代日本のデジタルアートの分野にも大きな影響を与えています。
300年を経ても色あせない、伊藤若冲の、その驚きの世界に迫ります。

パラ駅伝〜世界初のスポーツ〜

スポーツ

世界初となる「パラ駅伝」が東京で開催された。ハンディのある人もない人もひとつのチームを組んで走る陸上競技だ。ルールは日本で生まれた「駅伝」に基づいている。「駅伝」とはリレー形式の長距離走。リレーで使うバトンの代わりに、駅伝の走者は「たすき」を肩からかけて走り、それを次の走者につないでいく。パラ駅伝では、ハンディのある人もない人も皆同じ距離を走り,たすきつなぐ。誰もが走る喜びをわかちあえる垣根のないスポーツ,パラ駅伝の魅力を紹介する。

日本発 ナノレベルの泡の力

テクノロジー

直径10億分の1mという、ナノサイズの泡に注目が集まっている。水揚げした魚をこの泡の入った水に10分間つければ、刺身の賞味期限がのびる。これは、窒素の泡が細菌の繁殖を抑え、魚を腐りにくくするためだ。また、酸素の泡の入った水をまくと農作物の成長が進み、収穫量を増やすことができる。更に、医療分野では、オゾンの泡を含む水で、細菌やウイルスを死滅させることが可能になった。私たちの生活を変えるナノサイズの泡の最前線に迫る。

錦鯉〜泳ぐ芸術〜

文化

鮮やかな模様が特徴の錦鯉。色とりどりの糸で紡いだ絹織物を錦と呼ぶことからこの名前がついた。食用として飼われていた黒い鯉の中から、偶然色の違う鯉が現れたのが始まりと言われている。日本人は、錦鯉の中に美しさを見出し、何代にも渡り交配を繰り返して、より美しい模様の錦鯉を育て上げてきた。その飼育の技術は、今も受け継がれ、国際的にも評価を受けている。泳ぐ芸術の美しさとそれを支える人々の努力を紹介する。

東北から笑顔を

ライフスタイル

2011年東日本大震災で被害を受けた東北地方、宮城県。ここで歌やダンスで復興支援を続ける人気グループが「みちのく仙台ORI☆姫隊」だ。震災直後に集まった10代の女の子たちが人の役に立ちたいという思いから活動を始めた。仮設住宅などを慰問し人々に元気を届け続ける中,彼女たちが気づいたのは防災の大切さ。国連防災世界会議にも参加し、最近では、震災を経験していない子供たちへ向けて防災の大切さを伝える活動にも力をいれている。

切り絵〜紙とはさみが織りなす芸術〜

文化

紙をはさみやナイフで切って造る「切り絵」が今、現代アートとして注目されている。日本には古くから切り絵の技法があり、一千年ほど前から着物を染色する時に使う伊勢型紙もそのひとつ。こうした伝統的な技法は、今も切り絵に受け継がれている。一方、独自の感性で芸術性の高い作品を創り出す切り絵作家も登場し、繊細で優美な作品が世界的な芸術祭で賞を受賞するなど、高く評価されている。様々な進化を遂げる日本の切り絵を紹介する。

ママチャリ〜安全・快適なシティサイクル〜

ライフスタイル

子供を乗せたり、カゴに荷物を積んだりして運転できる日本の自転車、ママチャリ。買い物、子供の送り迎えと、毎日忙しく過ごす母親の多くが愛用している。1950年代に女性も乗りやすい自転車として誕生して以来「乗りやすさ」「安定性」「安全」を追求し、今や国や性別を超えて愛用者が増え続けている。ママチャリ誕生の背景から最新事情までを取り上げるとともに,その人気の秘密にせまる。

カプセルトイ〜世代を越える魅惑のおもちゃ〜

文化

日本で人気のおもちゃ、カプセルトイ。アニメのキャラクターや息をのむほどリアルな動物のフィギュアなど、わずか数センチのおもちゃが子どもだけではなく、大人も魅了している。会社の制服を着た女性のフィギュア「コップのフチ子」は、販売数1千万個以上。コップのフチに佇む愛らしい姿が人々を惹きつけ、異例のヒットを記録。ユーモア溢れる発想力と、原型師の緻密な造形技術が生み出す、カプセルトイの魅力をひもとく。

冬の釧路湿原〜白銀に舞うタンチョウ〜

観光

多様な動植物が生きる釧路湿原は、世界有数の自然観察スポットだ。その中でも、ひときわ美しい水鳥「タンチョウ」。国際的に絶滅危惧種に指定されており、釧路湿原のタンチョウは冬場に人の手でエサやりをしないと生きていけない。今から50年前、たった一人の人物によって始まった保護活動は、その意思を受け継ぐ“レンジャー”によって現在も続いている。釧路湿原に舞うタンチョウの美しさと、タンチョウが自力で生きていける環境を目指す、レンジャーの活動を伝える。

森林再生への新時代

ライフスタイル

森林が国土の面積のおよそ7割を占める日本。戦後、行きすぎた森林伐採によって山は荒れ果てたものの、その後積極的に植林が行われ、60年を経た今、樹木は伐採適齢期を迎えている。近年、衰退傾向にあった林業の中で高知県では若者達が新たに参入し、林業復活の兆しが見え始めた。林業の新しい取り組みで、コスト削減や循環型林業の構築に成功をした例も。日本の林業を活気づける新たな潮流を紹介する。

めっき - 一千年の技が“最先端”をつくる

テクノロジー

金やニッケルなどの金属膜によって、錆を防ぐ機能や装飾美を生み出す表面加工技術、「めっき」。その耐久性は一千年以上におよぶこともあり、世界遺産・東大寺の大仏には、8世紀にめっきされた金が今も付着している。また最近では世界で初めてプラスチックめっきの実用化を実現するなど、日本では様々な技術革新が行(おこな)われてきた。その進化は、今やナノテクノロジーの領域へと発展。ものづくりの最先端を支える「めっき」の技術を紹介する。

ゆず - 村を救った果実

独特の香りと酸味が特長の柑橘類、ゆず。日本では、古くから料理の味付けや薬味として利用されている。そんなゆずが過疎化の進んだとある小さな村を救った。人口1000人ほどの高知県馬路村。高齢化や林業の衰退で活力を失っていた中,地元の農協職員が思いついたのが伝統的に栽培していたゆずを活かすこと。生産量を増やし、商品開発を進めたところ、大人気商品が生まれ村に活力が戻った。村を再生させたゆずの魅力と馬路村の創意工夫を紹介する。

ジャパンブルー

文化

日本独自の青色と言われる「ジャパンブル-」。蓼藍という植物を使い,伝統的な草木染めで染められる。日本では,古くから生活に密着した色として,着物などを彩る色として使われてきた。
最近ではアパレル業界がその独特の発色に注目し、海外でも愛好者が増えている。染め方次第で何種類もの青を表現でき、その実用性にも注目が集まるジャパンブルー「藍染め」を紹介する。

おいしくきれいに!日本の麹

味噌や醤油、日本酒などに共通して使われている「麹」。「麹」とは麹菌という発酵菌を米などに繁殖させたもので、和食に欠かせない食材である。そして今,特に女性の間で話題となっているのが、麹の持つ豊富な成分から着想を得て、作られた化粧品。開発者が、麹を美容に用いるに至ったきっかけや、工夫をこらしたアイデアなど、食の世界を超えた麹の新たな可能性を紹介する。

能舞台 - 演技を支える舞台装置

文化

700年の時を経て継承される日本の伝統芸能、能。その演技を支えるのが「能舞台」だ。能の世界観である、生と死の世界を表現するために、演技の演者を支えるのみならず、舞台の構造も工夫されている。例えば、舞台は橋掛りと本舞台という2つの要素で出来ており、橋掛りはあの世とこの世をつなぐ橋として効果的に演出される。日本人にもあまり知られていない能舞台の構造的な側面から、視覚と聴覚により強く訴える能の魅力を紹介する。

人に寄り添うロボットの世界

テクノロジー

日本のロボット,その最新事情を紹介。長崎県佐世保市にオープンした「変なホテル」。ここでは,ホテルのサービスをロボットが担当する。フロントでは,まるで人間と見まがうほどのヒューマノイドが出迎え,ポーターロボットが部屋まで荷物を運んでくれる。一方,今年から発売となり注目を集めているのが,感情を理解するロボット「ペッパー」。まるで友達のように会話を楽しむことができる。進化する日本のロボットは,より人の気持ちに寄り添う存在に。

ORIGAMIが切り開く先端技術

テクノロジー

世界から愛される日本の折り紙。その技法は、遊びという枠を超えて、数々の技術開発に応用されている。血管の手術に使用する医療器具には、「なまこ折り」が、飲料用の缶製造や、地図制作には「ミウラ折り」の技法が使われている。そして折り紙は、宇宙工学の分野にまで広がりを見せている。最先端科学の分野に活かされている折り紙技術を紹介する。

抹茶のふるさと宇治

日本では昔から緑茶を飲む習慣がある。中でも,客をもてなす際の伝統的な作法「茶の湯」ではお茶の葉を粉末にした「抹茶」でお茶を作る。京都府宇治市では、16世紀に独自の栽培法を生み出し、それ以降、品質の高い抹茶を生産している。また複数の茶葉を組み合わせ、茶葉のよさを引き出す「茶師」の技術も抹茶の品質を高めることに貢献してきた。今では、抹茶の風味を活かした日本料理や菓子などがあり、喫茶から食にも進化している。

日本の防虫技術

テクノロジー

世界で深刻な問題になっている感染症。病原菌をもたらす害虫をどう防ぐか、各国が取り組んでいる。日本では古くから防虫商品が開発されており、現在ではさらに新しい技術を生み出している。例えば、殺虫剤を生地に固着させた服や、侵入する虫を風で吹き飛ばす工場のドアなど。そこには、日本独自の「殺さずに防ぐ」という発想がある。

働く人によりそうカイゼン

ライフスタイル

日本語で、物事をよりよくすることを「改善」と言う。60年代日本の高度経済成長期に製造現場で生産性や品質、安全性を高める取り組みを「カイゼン」と言うようになり,現在ではこの考え方は世界中に広まっている。最近のカイゼン例として、女性が中心になって生産性を高めたサンドイッチ工場と、障がい者の目線に立ち、はたらきやすい職場づくりに成功した工場をとりあげ、小さな取り組みで大きな効果をあげるカイゼンを紹介する。

水とともにある暮らし

ライフスタイル

日本最大の湖、琵琶湖。その西岸の高島市針江地区では比良山系を水源とする豊富な湧き水を暮らしの中に取り入れ、日常生活に使用している。各家々では「川端」と云う炊事場を設え、水を使うだけでなく、「川端」の中で鯉などの魚を飼い、野菜の切りくずや食材の残りを食べさせ、自然の方法で水を浄化し下流に流す。水辺に暮らす人々の工夫と知恵を紹介する。

広がる日本のハンコ文化〜スタンプラリー〜

文化

配達物の受け取りから契約書や銀行通帳まで。署名の代わりの道具として、日本人の生活に深く関わっているハンコ。そんなハンコ文化が根付いた日本で,最近人気なのが様々な場所でハンコを集める「スタンプラリー」というイベントだ。日本全国で開催され,その種類の豊富さもあって,子供だけでなく大人にまでも大人気。生活や仕事の道具だけでない日本のハンコ文化の面白さを紹介する。

HAIKU ~世界で一番短い詩~

文化

5・7・5のわずか17音からなる日本語の定型詩、俳句。俳句には、繊細な自然の美しさや感じたことを短い言葉に凝縮して表現する日本人の知恵が詰まっている。400年近く受け継がれ,今や愛好者が500万人を超える俳句は、近年、日本語の枠を超えて世界に広がっている。30か国以上の言語で俳句が詠まれ,世界俳句大会も開催された。国境を越えて人々に愛される俳句の魅力に迫る。

キリコ祭り〜幻想の巨大灯篭〜

観光

世界農業遺産に認定されている石川県能登半島では、夏から秋にかけ、キリコと呼ばれる巨大な灯籠を使うキリコ祭りが半島各地で行われている。300年に渡って続くキリコは、地区ごとに独自の特徴を築き上げ,年に一度の祭りの日には、故郷を離れていた人々も必ず帰ってくるほど、郷土愛にあふれた祭りになっている。豊年や豊漁、家内安全などを願い、神輿と巨大灯籠が街中を練り歩くキリコ祭りの起源と、地元の人々に代々受け継がれている思いを描く。

北陸新幹線

観光

2015年3月、東京と北陸地方をつなぐ北陸新幹線が開業しました。従来に比べ所要時間が短縮され、北陸へのアクセスが便利になりました。新しい新幹線の特徴は洗練された和のデザインと快適性。扉や座席には北陸らしさが散りばめられ、車窓の風景も楽しむことができます。壮大な自然や独自の伝統文化が残る北陸では、新幹線で訪れるお客様を迎えるために、様々なおもてなしの工夫が始まりました。

けん玉〜日本から世界へ広がる遊具〜

文化

十字形をした手で持つ部分と、穴のあいた玉がひもでつながったけん玉。かつては子供の遊具でしたが今ではあらゆる世代の人がけん玉を楽しむようになりました。その理由は、工夫次第で広がる遊び方や、誰でもできる手軽さ。人気は海外にも広がり、現在のけん玉の発祥地、広島県廿日市市では、けん玉ワールドカップも開催されました。日本から世界に広がるけん玉、その魅力に迫ります。

生まれ変わる町家

観光

日本の伝統的木造建築物“町家”。通りに面して建てられた、店舗と住宅をかねた建物は17世紀から残っています。しかし、少子高齢化や都市部への人口集中で町家に人が住まなくなってしまいました。そこで、滋賀県の近江八幡では空いた町家を再利用し、様々な活動が行われています。カフェや美術展など、現代の暮らしに合った利用方法で、人が集まり始めました。建物と、そこに暮らす人々の思いをお伝えします。

エコシップ 〜様々な工夫〜

テクノロジー

2015年、二酸化炭素排出を制限する国際的な規制が強化されました。そこで注目されているのが、日本のエコシップです。造船大国日本は、高い技術と独自な発想を生かして消費燃料を抑えられるエコシップの開発を続けています。中でも一般家庭50軒分をまかなえる太陽光発電パネルを載せた自動車の運搬船や、船と海水の摩擦抵抗を減らす世界初の新技術など、注目を集める日本の環境にやさしい様々な取り組みを紹介します。

スノーモンキー

観光

1970年、雑誌LIFEの表紙を飾ったニホンザル。温泉に浸かる猿の姿が世界で話題になりました。その猿たちが生息しているのが、長野県の地獄谷野猿公苑。今や世界中から14万人が訪れるようになりました。なぜ猿たちは温泉に入るようになったのでしょうか?野生の猿と人間の共存する、世界で唯一の場所を紹介します。

ランドセル

ライフスタイル

“ランドセル”は、日本の小学生が6年間使う背負いカバン。その歴史はおよそ130年。子供のために作られてきたこのカバンに、近年では、大人や外国人がファッションアイテムとして注目し始めました。日本人にとって、当たり前の存在だったランドセルは様々な変化を見せています。現在のランドセル事情や、そこに込められた職人技などとともに、改めて掘り下げていきます。

もっと活用 社員食堂

会社の従業員が手軽に食事をとれるように、社内に設けられている社員食堂。これまで、ただ食事をする場所だった社員食堂を、広く活用しようとする会社が増えてきました。改築を機に社員食堂の使い方を見直して、コミュニケーションに大きな変化が見られた会社や健康に配慮したメニューを出す会社など。様々な特徴をもった社員食堂を紹介します。

空の便を守る除雪隊 〜ホワイト・インパルス〜

ライフスタイル

日本の東北に位置する青森空港は、年間の降雪量が10mを越えることもある豪雪地域にあります。ここには、日本一の除雪技術を持つと言われる除雪隊がいます。「ホワイト・インパルス」と呼ばれるこの除雪隊は、およそ55万㎡の面積をわずか40分で除雪。そこには、専用に開発した車や、熟練の運転テクニックなど、独自の知恵と技術が詰まっています。東北のライフラインを守るホワイト・インパルスの技に迫ります。

ゆるキャラ

観光

“ゆるキャラ”―それは市や県などの自治体によって作られ,地域をPRするマスコットキャラクターのこと。現在,日本には1500種類以上のゆるキャラが活動しており,大ブームになっています。このゆるキャラ人気のきっかけになった「ひこにゃん」をとりあげ,ゆるキャラが地域活性化にもたらす効果を紹介するとともに,こうしたキャラクターが日本人に愛され,幅広く受け入れられる背景を紐解きます。

黒川温泉~再生への道のり~

観光

熊本県の山間部にある黒川温泉。一時は客足が減り,存続が危ぶまれていたにもかかわらず,年間100万人もの人が訪れる人気の温泉地になりました。黒川温泉再生のきっかけを作ったのは後藤哲也さんです。異端児とまで言われた後藤さんの考えや行動は,一旅館の運営のみならず,温泉地全体に様々な改革をもたらしました。日本を代表する温泉地にまでなった黒川温泉。その再生の道のりをたどります。

夢の繊維 クモの糸

テクノロジー

クモの糸は,柔らかさと同時に強さも兼ね備え,耐久性にも富んだ夢の繊維。繊維産業が大きく変わる可能性を秘めています。このクモの糸の実用化に向けて様々な取り組みが行われている一方で,大量生産をどう行うのかという大きな課題も抱えています。解決の鍵を握るのは,絹の生産に使われるカイコです。先端技術を駆使し,夢の繊維の実現に邁進する研究者たちの挑戦を追いかけます。

進化する日本のパン事情

日本を訪れた多くの外国人が,日本のパンのおいしさとその種類の多様さに驚かされると言います。どのパン屋にも,菓子パンや総菜パンなど色々なパンが並び,日本独自のパンを楽しむことができます。最近では,米を主食とする日本ならではの米粉で作ったパンも登場。和の食材と相性が良いばかりでなく,小麦アレルギーの人も食べられると話題になっています。進化し続ける日本のパンの食文化を紹介します。

防災への取り組み

ライフスタイル

これまで日本は,震災,台風,津波と数々の災害に見舞われてきました。その過去の教訓を活かし災害に強い国へと進化しています。例えば,最先端技術を駆使した高層ビルの防災対策や、緊急時に10分ほどで設置できる橋など,様々な試みが実施されています。また日本は、国際的な防災の枠組み作りにも貢献。国連防災世界会議を開催し,世界の災害による被害の軽減に努めています。

音を大切にするこころ

ライフスタイル

日本人には音に対する豊かな感受性があります。虫の音などの自然の音から季節を感じ取ったり、庭園にある獅子威しや水琴窟のように自然の音を再現して楽しむ工夫もしています。古くからの茶道の文化にも自然の音を大切にする習慣があり、音を大切にするこころは今でも受け継がれています。

中山道・木曽路

観光

古くから東海道とともに東京と京都を結ぶ重要な街道として、人や物が行き交い賑わった中山道。とくに、山間をぬって11の宿場があった木曽路には、当時の町並みが残されています。今も昔の面影を求めて旅人が絶えない人気の観光地、木曽路。険しい山々が連なる独特の景観とともに、山の恵みを活かした宿場町の見所を紹介します。

もったいないの精神

ライフスタイル

ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが感銘を受けて世界に広めた、日本の「もったいない」の精神。この「もったいない」という言葉には,ものの価値を活かし切れず、ムダになるのが惜しいという気持ちと、ものに対する尊敬の念が込められています。古くから伝わる伝統織物から、最新技術を利用した様々なリサイクルにまで、「もったいない」の精神は形を変えて今なお日本社会の中で息づいています。

東北の芸術祭

観光

東北地方の山形県と秋田県で、芸術祭が開催されました。山形県のみちのおくの芸術祭は、山形にゆかりある芸術家たちが、テーマである山に因んだ数多くの作品を発表。秋田県の大館・北秋田芸術祭は、商店街を会場の中心にして、地域に密着した多くの作品が展示されました。アートの力が、人々をつなげ活力を生み、東北地方発展のため役立てられます。

日本人のきめ細かなサービス

ライフスタイル

日本の旅館やホテルを利用すると、きめ細かで丁寧な接客サービスを体験することがあります。気付かれないところまで気配りを行う、それらのサービスはすべてチップ不要です。その根底にあるのは、相手を喜ばせたい、という気持ちで、元々、古くから伝わる日本の伝統文化・茶道の精神から来ているとも言われています。心を込めて、最高品質のサービスを提供する。これは、日本人の精神を反映しています。

横丁の魅力

ライフスタイル

日本では、大通りから入った路地を「横丁」といいます。東京だけでも、数百ヶ所あるといわれます。その中でも人気なのが、吉祥寺駅前にあるハーモニカ横丁。個性的な小さな店が100軒ほど集まり、中には70年余り続く老舗や名物の品を求めて長蛇の列ができるお店もあります。朝市や秋祭り、商店街に生きる人々の姿を通して、親しみやすい横丁の魅力を紹介します。

広がりを見せる和紙の用途

テクノロジー

日本の生活の様々な場面で使われてきた和紙の用途が広がっています。千年以上前の和紙の状態のよさから、その保存性が注目され、美術品の修復に導入されています。また、写真を後年まで残したいという願いから写真の印画紙にも使われています。電解コンデンサのセパレータに使われたり、畳が作られたり、和紙の素材感を活かして、和紙を挟んだガラスが建築デザインに用いられています。

長崎に広がる島々

観光

日本一島の数が多い長崎県。数ある島の中から、遊覧船で島巡りを楽しめる九十九島、17世紀に日本で初めて西洋との貿易を始めた平戸、自然に恵まれ、誰でも参加できる漁業体験を行っている五島列島の福江島、長い歴史を持ち伝統的な祭りを行う対馬島など、それぞれに特徴を持つ島々を紹介します。

介護を支える技術

テクノロジー

高齢化社会を迎える日本は、介護を支える独自の技術が発展しています。砂利道や段差なども難なく進む新しい車いすや、寝たきりの要介護者を見守るレーダーの技術があります。またITシステムを活用して在宅医療を実践するなど、様々な技術で、介護を支えています。

快適東京ライフ

ライフスタイル

日本経済の中心、東京。忙しい暮らしにストレスがたまりがちです。そんな中でストレスを和らげ快適に過ごす工夫が様々に行われています。通勤時間短縮のためにICカードを駆使したシステム。お昼休みの間に気軽に利用できるお昼寝カフェや足湯カフェなどユニークなお店。また東京の下町の商店街では、人情の通った交流が生活に潤いを与えています。

きれい好き

ライフスタイル

2014年サッカーワールドカップのスタジアムで、ごみ拾いをした日本人サポーター。その姿は世界中に報道されました。この行動に見られるように、日本人はきれい好きと言われています。その理由は禅の影響や子どもの頃からの学校教育にあります。ボランティアで街中や海岸での清掃活動に取り組む人も大勢います。年の終わり12月には大掃除という習慣もあります。日本人は身の回りをきれいにすることで、心もきれいになると考えています。

スカイツリーと下町文化

観光

634メートルと、自立式鉄塔として世界一の高さを誇る東京スカイツリーが2012年5月22日に開業。展望デッキへ登る人で賑わいを見せるスカイツリーは、下町情緒あふれる東京の新しい文化発信のランドマークとなっています。活気にあふれ老舗の伝統がかもす東京の下町風情と、新しい名所の賑わいを、昔ながらの行事とともに紹介します。

グルメシティ 東京 

観光

全国から様々な食材が集まる東京は、いろんな料理が食べられるグルメシティです。地方の郷土料理や特産品など、わざわざ遠くまで足を運ばなくても味わうことが出来ます。また、アジア諸国はもちろん、南米やアフリカなど世界各国の料理を堪能できるのも、東京の魅力の一つです。

富士山

観光

富士山は、末広がりの稜線が特徴的な日本の最高峰です。周辺には数多くの景勝地があり、夏季には30万人の登山者でにぎわいます。古くから信仰の対象として敬われており、山頂は特に神聖な場所と考えられています。また、日本の芸術文化にも深く影響を与えており、富士山を題材とした浮世絵や数多くの絵画が描かれています。富士山は、時代を超えて人々を魅了し続けます。

日本の最先端防災技術

テクノロジー

自然災害に遭った経験を活かし、日本では防災、減災への取り組みが幅広く進められています。気象庁が行っている緊急地震速報をはじめ、新幹線などに活用される地震検知システム。また、実際に大地震の被害から免れた建物の免震構造やエアー断震システム。災害現場で活躍するハイテクを駆使したレスキューロボットなどの最先端技術を紹介します。

世界に誇る淡水化技術 

テクノロジー

日本には、最先端の高度な技術を使った浄水施設があります。それは、海水を飲める淡水に変える技術です。秘密は、筒の中に何層も巻かれて入っている膜。日本の企業が作る精密な膜が、あらゆるウィルス、農薬、有機物、イオンでさえも分離します。それは、99.8%という世界最高の除去率を誇っています。日本の水処理膜は、世界中から高い評価を受けて、多くのプラントで活用され、70%のシェアを誇っています。日本の最先端技術である膜が、世界中の水不足問題の解決に貢献していきます。

和太鼓 

文化

全身に響き渡るような力強い音を奏でる和太鼓は、古くから日本の文化と密接に結びついてきた打楽器です。伝統芸能の世界では、伴奏楽器として、神社や寺では儀式のための神聖な道具として扱われてきました。最近は、和太鼓の舞台演奏を行うプロの演奏チームも活発に活動しています。和太鼓の音色を活かした独自の曲を作り上げ、日本人を魅了するだけでなく、世界的にも注目を集めているのです。

都会のオアシス明治神宮の杜

観光

世界最大のメガシティ東京にあるファッションの中心地 表参道・原宿エリアに、東京を代表する緑の名所、明治神宮の杜があります。人々の手によって作られた人工の杜は、70万平方メートルの敷地に17万本もの木々が生い茂り、人工でありながら自然林の姿をなしています。5カ所の駅に隣接したアクセスの良さは日本人のみならず外国人観光客にも人気のスポットで、大都会の中で自然を満喫できる憩いの場所として親しまれています。

あめ細工 

造形芸術のように加工されたあめを、日本ではあめ細工と呼びます。あめの固まりを素手で掴み、伸ばす、ひねる、切るという動作を3分ほど繰り返します。すると、あめの固まりが、美しい草花や躍動感溢れる動物の形へと生まれ変わるのです。あめ細工を作るのは、専門的な修行を積んだ職人です。客の注文に応じて、似顔絵まで、あめで形作ります。子どもから大人まで誰もが魅了される、美しいあめ細工と職人の妙技をお楽しみください。

省エネに役立つセンサー技術 

テクノロジー

日本には、赤外線センサー、超音波センサーの高い技術があります。世界でおよそ7割のシェアを誇り、それらは省エネに役立っています。エスカレーターや、電子レンジ、蛇口などあらゆるものに組み込まれ、無駄な電力や水を使わないようにセンサーが活躍しているのです。また最近では、ほかの技術と組み合わせるなど、進化し続けています。
独自の技術で、優れた製品を生み出す日本のセンサー技術を紹介します。

五箇山 合掌造り集落 

観光

山に囲まれた豪雪地帯という環境に適応して生み出された独特な建築様式・合掌造りと、日本の原風景ともいうべき素朴で美しい景観で知られる、世界遺産・五箇山とそこに伝わる伝統芸能「こきりこ節」を紹介します。

新居浜太鼓祭り

観光

愛媛県新居浜市は、19世紀における日本の近代化に貢献した別子銅山とともに発展し、今日でも、化学・機械工業などがさかんな工業都市として知られています。その新居浜市で毎年10月に開催される、長い伝統と歴史を誇る勇壮華麗な祭り、『新居浜太鼓祭り』を紹介します。

日本の米菓

日本には、米を原材料にした食品が数多くあります。餅や団子のほか、近年では米から作られたパンまであります。中でも、ぱりっとした歯切れのよい食感の煎餅は、古くから親しまれている日本のお菓子です。醤油で味付けされた丸い形のものが代表的ですが、形や味付けも様々に工夫されており、種類も豊富です。

日本の合成樹脂 

テクノロジー

日本には、合成樹脂に関する独自の加工技術、配合技術があります。耳、腕、指などの人工ボディパーツは、いくつもの合成樹脂を使い分けながら作ります。飲食店の店頭に飾られる食品サンプルは、独自の配合を行い、着色します。どちらも本物そっくりに精巧に作られており、世界各国から注文を受けています。金属よりも硬い合成樹脂を作ることができるような技術力の高さは、世界中から評価されています。強度が高く透明性に優れた日本製の巨大な水槽は、世界中の水族館で使用されています。

進化する日本の文房具

ライフスタイル

日本では、時代のニーズに即した、より進化した文房具が続々と生み出されています。
安全性に配慮したキャップ付きのはさみや、環境に配慮した針を使用しないステープラー。また、食品や動物を凡そ3㎝の大きさで再現した、おもしろ消しゴムもあります。細かな造形に長けた日本ならではの発想です。そして、最先端の筆記具として、筆跡を消せるボールペンがあります。摩擦によって熱を加えると透明になる、特殊なインクの開発によって実現したものです。

浮世絵  

文化

浮世絵は、17世紀後半に日本で確立した、人々の日常生活や風物などを描いた風俗画です。肉筆画と木版画があり、大胆な構図と鮮やかな色使いが特徴です。世界中で広く愛され、初期には、多くの国の画家に影響を与えました。木版画による浮世絵は、絵師・彫師・摺師による分業制で作られ、巧みな技法を凝らすことで優れた作品を生み出しています。

平泉 ‐ 復興への希望の光

観光

岩手県の平泉は、肥沃な土地と北上川の水運に恵まれ、11世紀から12世紀には東北地方の政治の拠点として発展しました。奥州藤原氏により浄土思想に基づく中尊寺や毛越寺などの仏教寺院や庭園が造営され、独自の黄金文化を花開かせました。創建当初の姿をとどめる金色堂や、12世紀の遺構を残す庭園などが、数多く残されています。浄土思想をこの世に現した平泉の貴重な文化財は、世界遺産となっています。

仙台箪笥 

文化

仙台箪笥は、東日本大震災で被災した東北地方の宮城県仙台市において百数十年続く、伝統工芸品です。樹木から作った、漆という塗料を塗り重ねることで生み出される光沢のある表面と、繊細にデザインされた鉄の金具で装飾されていることが特徴です。職人の中には、震災で津波の被害にあった人もいます。しかし、仙台箪笥の伝統を、次の世代に残す為にも、その災禍を乗り越えて作り続けています。

日本の履き物 草履と下駄

文化

日本の伝統的な履き物の中でも、草履と下駄は、今も広く使われています。足を覆わないのでむれることもなく、また足指をしめつけないので外反母趾予防にも良いと言われています。素材やデザインも多様で、特に下駄には、観賞用にも使える装飾が施されているものもあります。草履と下駄、この二つの伝統的な履き物の魅力を紹介します。

進化する弁当箱

ライフスタイル

日本の代表的な食文化である弁当は、ご飯や調理した食べ物を持ち運べるようにした食事です。弁当を入れる容器、弁当箱もまた日本独自の食文化であり、昔から木や漆塗りのものが作(つく)られてきました。今では、様々な機能をもち、デザインも大きさも異なる、豊富な種類の弁当箱があります。日本人の知恵と技術を生かし、おいしく食事ができるように工夫された弁当箱を紹介します。

医療を支えるミクロの技術

テクノロジー

医療の現場では、ミクロの最先端技術が広く使われています。
世界一細い直径0.2mmの注射針や、5mmに満たない超小型電球などの医療器具は日本の町工場で開発されています。日本のメーカーが作った高倍率の顕微鏡は、太さ0.5mmの血管の手術を可能にしました。そして、100万分の1ミリメートルというロボットも作られ、治療を目的とした細胞の検査などにも成功しています。
日本のミクロの最先端技術は、医療分野において、もはや欠かす事はできません。

すべておまかせ!日本の引越し

ライフスタイル

日本の引越しサービスは、丁寧で信頼のおけるサービスです。業者に発注した家主は、事前準備は必要なく、梱包から荷解きまですべて任せることができます。梱包には専用の資材を用いて、食器を割る事も、服が皺になることも絶対にありません。荷解きも、単純に荷物を出すだけではなく、すぐに新居で生活を始めることができるように配置してくれます。最後には掃除まで行い、まさに至れり尽くせりのサービスを実施してくれるのです。

雛人形

ライフスタイル

雛人形は、11世紀頃の宮廷貴族の装束を身につけた華やかな人形です。日本には古くから人形に禍を転じる風習があり、毎年3月3日に行われるひな祭りでは、この雛人形を飾り、女の子の健やかな成長)と幸せを願います。
雛人形には様々な種類があり、表情も個性豊かです。男雛と女雛の一対は、金色の屏風や色彩豊かな衝立と一緒に飾ります。さらに、三人官女や五人囃子を加えた総勢15体もの雛人形を飾る七段飾りは、とても華やかです。

日本の高速鉄道

テクノロジー

日本では、総延長2000キロメートルを超える高速鉄道網が全国に広がっています。1964年に当時世界最速の新幹線が登場してから、速度上昇)や快適車両の設置、騒音の軽減など、日本各地を結ぶ高速鉄道は進化し続けています。2011年3月、営業最高時速320キロメートルで走る東北新幹線「はやぶさ」が運行します。世界が注目する日本の高速鉄道を紹介します。

ハイテクたまご

テクノロジー

日本では、卵がお店に並ぶまでに優れた技術が使われています。直接、養鶏場からベルトコンベアで送られてきた卵は、オゾン水を使ったお湯で殺菌洗浄されます。その後も汚れの検査、ひび割れの有無を探す検査、さらには、卵の中に異物や血の固まりが混じっていないかの検査をコンピュータが行います。包装される卵の数は1時間におよそ12万個で、包装されるまで人の手が触れることは一切ありません。こうした優れた技術があるからこそ、日本の卵は、生でそのまま食べられるほど衛生管理が行き届いています。

小学校の1日

ライフスタイル

日本の義務教育、6歳から12歳までの児童が通う小学校。その1日の過ごし方を登校のようすから、朝礼、授業の時間などを見ていきます。小学校では国語、算数、理科、社会のほか、特別教室を使う音楽や図工、家庭科、日本独特の体育などの授業が行われています。さまざまな授業をはじめ、給食、掃除、クラブ活動まで紹介します。

給食

ライフスタイル

日本の小学校の昼食は給食と呼ばれ、学校が用意したメニューをみんなで食べます。給食の支度はそれぞれのクラスの当番が行います。給食は学校生活を豊かにします。また、バランスのとれた食生活が健康につながることを理解させます。各地域に優れた伝統的な食文化があることも教える小学校の給食を紹介します。

学校行事

ライフスタイル

日本の小学校では、さまざまな行事が行われます。全校生徒が集まる朝会、学校外へ出かける遠足や修学旅行、一年に一度の運動会、地震や火事から身を守るための避難訓練、伝統に親しむ書道大会。学校生活をより充実させ、子供たちの健全な育成のために行われる行事の数々を紹介します。

夏休み

ライフスタイル

日本の小学校の一年は四月から始まります。学年の途中になる夏は暑いため、七月の下旬から八月の末まで休暇を設けています。この休みをいかして、子供たちは勉強や遊びやスポーツなどに打ち込みます。小学校でもっとも長期にわたる休暇“夏休み”を、子供たちがどのように過ごしているかを紹介します。

ライフスタイル

春を迎えるための大切な行事「豆まき」、女の子と男の子それぞれの健康と幸せを願う二つのお祝いの行事、日本人にとって春の象徴でもある桜を愛でるお花見などを取り上げます。また日本人の主食である米作りの第一歩、田植えの様子も紹介します。

ライフスタイル

7月に入ると七夕祭りが各地で行われます。梅雨が明けると、青い夏空のもと、沿岸部は海水浴客で賑わい、また各地では花火や盆踊りで盛りあがる夏祭りが行われます。猛暑を乗り切る「涼」を工夫する生活の知恵・よしずや風鈴と夏の風情を紹介します。

ライフスタイル

月見が行われる中秋の名月の頃から涼しさとともに秋が実感され、山の木々が紅葉し始めると、とたんに秋は深まっていきます。子どもの成長を祝う七五三の行事や、菊まつりのほか、実りの秋には収穫を祝う祭りが各地で盛大に行われます。

ライフスタイル

開運招福・商売繁盛をもたらすと言われるお守り縁起熊手を売る市が開かれ、街はイルミネーションに輝き、雪がふればスキーやスノーボードなどを楽しめる冬。年末から年始にかけては、新年が良い年であることを願って、縁起の良い料理を食べたり、鐘を鳴らしたり、飾り物をするなど、独特の風習があります。

流行発信都市 東京

文化

パリ、ニューヨーク、シンガポールなど、世界の主要都市でライブを開催している「AKB48」。アニメやマンガといったサブカルチャーの最先端が集う、東京・秋葉原を拠点に活動するアイドルグループです。そして、ファッションの街として知られる東京・原宿。日本のオリジナルブランドや、個性的なファッションを追求する若者たちが創り出す新たなスタイルが、世界的な注目を集めています。古くから様々な流行を生み出してきた東京は、今も続々と新たな文化を世界に発信しています。

スポーツシティ東京 

スポーツ

高層ビルが立ち並ぶ東京都心には、広大な陸上競技場にサッカーグラウンド、体育館にプールに武道場など、世界レベルの機能を備えたスポーツ施設があります。そこでは、毎年様々な競技の国際大会が開かれています。2011年3月の東日本大震災の発生以降も、各国のアスリートたちが東京を訪れ、一流の妙技を披露しているのです。日本の文化を堪能できる観光スポットも集積している東京は、世界のアスリートにもスポーツファンにも人気のある、スポーツシティです。

武道の精神

スポーツ

世界的に知られている柔道、剣道、空手などは、日本で生まれた「武道」です。実は、もともと武士の精神修練として発展したもので、技を磨く稽古を通じて、人格の完成をめざすものです。例えば、礼儀作法は欠かせない武道の精神の一つです。そのほか、精神統一を行う為に、正座して心を落ち着かせることが重視されています。心構えを学び、技と身体を鍛える武道は、心・技・体がひとつとなって初めて達成すると言われています。これこそが、武道の神髄なのです。

武道の技と力

スポーツ

日本の国技、相撲は、もともと豊作を祈願したり占ったりする神事として行われていました。一瞬のぶつかりあいにも、相手を交わしバランスを崩させるなど、力学的な技を用いていることが伺えます。柔道は、相手の力を利用し、その勢いでそのまま倒します。柔よく剛を制す。小が大を負かすこともある武道なのです。防御の技を有効的に活かして創られたのが合気道です。合気道では、相手の力、動き、気迫を読み取ります。そして攻撃をしかけるのではなく、相手の攻撃を受けて、その返し技をつかいます。空手には、攻撃、受け身に「型」があります。この定められた型を身につけることで、闘う技を習得していくのです。
日本の武道には、独自の美学と特徴があります。

武道の道具 

スポーツ

武士の精神・技として極められた武道では、特徴に応じた独自の道具が使われています。剣道では真剣の代わりに竹刀と呼ばれる竹製の道具を使います。弓道で用いる弓と矢は、竹で作られています。矢は、3枚の羽根を使って作られています。武道で使われている道具は、武道家の集中力を高め、そして精神力を鍛えるという、大切な役割を担っているのです。

現代に生きる武道  

スポーツ

武道は、現在も様々な分野に影響を与えています。
精神鍛錬に役立つ武道は、子供たちの教育に大きな役割を果たすため、日本の学校では、必修科目として定められています。また、もともと武道にある、蘇生と治療を目的とする技を活かすことで、日本の武道は、医療の分野でも役立てられています。現代のお祭りの中でも、武道は、大切な要素として受け入れられています。
武道は、決して、技だけではなく、その精神とともに現代へと受け継がれているのです。

武家の古都 鎌倉

観光

東京から電車で1時間、800年前に栄えた鎌倉は、日本最初の本格的武家政権が誕生した場所。
年間1900万人もの人々が訪れる人気の観光地です。独自の地形を持つ古都鎌倉は、武家文化の伝統を物語る寺院や神社など、数多くの貴重な史跡を今に伝えています。鎌倉を代表する鶴岡八幡宮、鎌倉の大仏など、魅力あふれる名所旧跡を紹介します。

東北地方の縄文遺跡

観光

縄文時代は、今から約1万2千年前に始まり1万年ほど続きました。この頃、人々は移動生活をやめ、定住生活をするようになります。農耕や牧畜は行わず、食料は、狩りや漁や木の実を集めることで得ていました。縄文人は、土器や装飾品を作り、埋葬の習慣もありました。当時の生活の様子を知ることができる遺跡が、東北地方には数多く残されています。その代表的な3つの遺跡、岩手県御所野遺跡、秋田県大湯環状列石、青森県三内丸山遺跡を紹介します。

沖縄の世界遺産 

観光

日本で唯一、亜熱帯性気候に属する沖縄県は、年間500万人以上が訪れる人気の観光地です。
青く澄んだ海や華やかな郷土芸能などとともに、世界遺産に登録されている様々な史跡が、多くの人々を惹きつけています。15世紀に築かれた琉球王朝の拠点であり、独自の装飾で彩られた首里城。石を積み重ねて形づくられた壮大な曲線美を誇る城壁。自然の樹木や岩などによって構成された、幻想的な聖域。沖縄の歴史や文化を物語る世界遺産には、一言では語れない魅力が詰まっています。

環境に優しい東北の町づくり

テクノロジー

再生可能エネルギーの利用拡大をはじめ、日本では、環境に優しい町づくりが進められています。震災により甚大な被害を受けた東北地方では、大規模太陽光発電所の建設に加え、地産地消でエネルギー自給を図る町や、町全体で節電に取り組む住宅地開発などが行われています。環境に優しい町づくりは、東北復興を支える大きな役割を担っています。

日本の地熱発電

テクノロジー

日本で盛んになりつつある再生可能エネルギーのひとつが、地熱発電。日本は火山大国で地熱資源量が豊富にあります。また、地熱発電機をつくる技術において、日本はトップクラスで、世界の8割のシェアを誇っています。日本を代表する地熱発電所を紹介するとともに、民間レベルでも進められている取り組みを紹介。現在、ますますその重要性が見直されている日本の地熱発電開発を特集します。

三陸復興国立公園

観光

東北地方の太平洋側に位置する、総延長およそ600kmの三陸地域は、日本を代表する景勝地です。美しい自然のなかには、多様な動植物が生息しています。しかし、三陸地域は東日本大震災によって大きな被害を受けました。そして現在、三陸地域を長大な国立公園に指定することで、人と自然が共生する地域を再生しようという、復興計画が進められています。三陸地域は、豊かな自然を生かすことで、復興への歩みを進めています。

萩の椿 

観光

山口県萩市は、自然と歴史に彩られた美しい街です。中心部には、城跡や日本の近代化と関わりの深い貴重な史跡が残されています。一番の見所は、2万5千本もの椿が自生する群生林です。雄大な自然に囲まれながら、椿の花を鑑賞することができます。華やかに咲く草花とは、ひと味違った控えめで質素な美しさ。萩に咲く椿の花は、日本人を惹きつけて止みません。

有田焼 

文化

佐賀県有田町は、日本の磁器発祥の地です。開窯は、およそ400年前とされ、藍色が美しい染付の器や華麗な装飾を施した器など、様々な種類が作られています。柿右衛門の名で知られる器も、この地で誕生した磁器です。町内には、磁器で彩られた神社や、薪窯のレンガを利用した独特の垣根などもあり、磁器作りの町を象徴しています。

京友禅 

文化

着物に美しい模様を描く技法、京友禅は京都で生まれた日本を代表する染色法です。花や鳥、自然の風景などを題材に、絵画のように豊かな色彩で描かれているのが大きな特徴です。完成までに数多くの工程があり、それぞれの工程に専門の職人がいます。300年以上前から、職人たちの匠の技で作られてきた京友禅は、今も人々に愛され、暮らしの中に生きています。

鉄板で作る小麦粉料理 

お好み焼きは、小麦粉をだし汁で溶き、鉄板で焼いて作る料理です。野菜や肉・魚介類などの具材と一緒に焼き、濃厚なソースで味付けをします。起源は約500年前ともいわれ、現在では様々に工夫されています。他にも、もんじゃ焼きやたこ焼きなど、鉄板で作る小麦粉料理は、日本人にとっては、とても馴染み深いものです。

日本の炭素繊維技術

テクノロジー

日本には優れた炭素繊維を作る技術があり、現在、主翼、尾翼、胴体のほとんどに炭素繊維が使われた飛行機も実現しています。これによって、軽量化にも成功し、航続距離は1.3倍伸びました。高品質を誇る日本の炭素繊維は、世界の7割のシェアを占めており、今後も需要はさらに広がっていきます。

蒔絵

文化

古くから日本人の生活を支えてきた漆塗りの食器や家具といった生活用品には、金色に輝く装飾を施されたものが数多くあります。それは、蒔絵と呼ばれる日本独自の装飾です。金粉を使い、金箔ではなし得ない繊細な模様を表現します。熟練の職人によって蒔絵が施された生活用品の美しさは、美術の世界でも高く評価されています。

人形浄瑠璃文楽

文化

日本の伝統芸能である人形浄瑠璃文楽。文楽は、物語の語り手と三味線の伴奏による芸能「浄瑠璃」の世界を、人形を使って具体的に表現しています。人形は、一体を3人で操るという世界でも類をみない技法によって、まるで生きているかの様な動きを見せます。
能や歌舞伎と並んでユネスコの無形文化遺産になっている文楽は、今なお多くの人を魅了し続けています。

日本の太陽光発電

テクノロジー

発電所や公共施設など、日本全国で太陽光発電の導入が進められています。日本製の太陽光発電機器には優れた技術があり、世界でおよそ4分の1のシェアを占めています。一般住宅には、変換効率の高い発電機が使用され、さらに大容量リチウム充電池も併用することで、日中に貯めたエネルギーを夜間に使用できます。ガラスのような半透明のソーラーパネルは、光を浴びて発電する一方、その光も通すので、部屋は明るいままです。設置すると陰になるという太陽光発電のデメリットを克服しました。平面パネルでなくレンズを使って光を集める発電では、変換効率はこれまでの3〜4倍になります。低コストで高い発電量を確保する高度な技術の研究が今も進められています。

伊勢志摩

観光

日本の中部、三重県にある伊勢志摩は年間一千万人が訪れる有名な観光地です。中でも八割の人が足を運ぶ伊勢神宮は、千八百年の歴史を誇る我が国の神社の中心。日本の信仰の源流を今に伝え、神様への感謝を込めて参拝する人が絶える時はありません。また、伊勢志摩は豊富な海洋資源に恵まれた所。世界に先駆けてこの地で始まった真珠養殖は重要な産業です。又昔ながらの素潜りによる漁を行う海女も見る事ができます。

東北六魂祭 

観光

東北最大の都市・仙台で、東北の夏祭りを代表する6つの祭りが一堂に会する「東北六魂祭」が開催されます。2011年3月に発生した東日本大震災で、東北地方は大きな被害を受けました。「東北六魂祭」はその苦難を乗り越え、東北地方が元気に歩み出していることを国内外にアピールするために企画されました。
青森の「ねぶた祭り」、秋田の「竿燈祭り」、盛岡の「さんさ祭り」、山形の「花笠祭り」、福島の「わらじ祭り」、地元仙台の「七夕祭り」がパレードを行い、東北の元気と活力を伝えます。

会津田島祇園祭

観光

東北地方の福島県で800年以上の伝統をもつ「会津田島祇園祭」は、日本三大祇園祭のひとつとされ、福島県の夏の風物詩です。
神様にお供え物を献上する神聖な行列では、30人前後の花嫁姿の女性が列をなし、その姿は豪華絢爛です。夕方から運行する大屋台は、日本の伝統芸能、歌舞伎を子供達が演じる移動舞台になっています。子供達のかけ声を合図に勇壮に駆けぬける屋台は、迫力ある見せ場のひとつです。

北上みちのく芸能まつり 

観光

みちのく芸能まつりは、毎年8月上旬に岩手県北上市で開催される民俗芸能の祭典です。神社や公園のほか、百貨店や駅前広場など、町中が会場となり、東北各地に伝わる郷土色豊かな演舞が繰り広げられます。
震災後の今回は、被災地からの参加団体も含め、県内外から約120団体が集まり、町中に元気あふれる姿が広がっています。

塩竈みなと祭

観光

塩竈みなと祭は、第二次世界大戦終結後、復興と疲れきった市民の元気回復を願って始められました。市内の高台に並んで建つ塩竃神社・志波彦神社に奉られた二つの神輿を二隻の船に乗せ、数十隻の船を従えて景勝地松島湾をめぐる勇壮な祭です。今年は原点に還り、東日本大震災で被害を受けた多くの人々を元気づけるため、開催されました。

世界に誇るアルミニウム加工技術

テクノロジー

福島県白河市には、アルミニウム加工を行う工場がたくさんあります。中でも、「引抜」という技術を使ったアルミニウムパイプ製造は、世界最高の精度を誇っています。穴の開いた金型に通して引き抜く技術で、独自の基準を設け、高い精度のパイプ作りに成功してきました。丸い断面の誤差は100分の1mmと、ほとんど歪みがありません。最高精度のアルミニウムパイプは、カメラレンズの枠や、新幹線のドア、また、地球の環境を調べる南極での研究にも活用されています。地下3000mから約80万年前の氷の採取に成功しています。
被災した福島の工場では、世界最高精度のアルミニウムパイプが製造され続けています。

自動車部品工場と高速道路 

テクノロジー

3月に日本の東北地方を襲った大地震。大きな被害が出た中、自動車関連の生産拠点は次々と復旧を果たした。その一つ、宮城県にある部品メーカーは部品製造のための金型に強みのある会社。不良品率1%以下という高い技術力を誇る。一方物流の要、高速道路は被災から13日後には9割が復旧。そこには日頃から災害に素早く対応するためのノウハウと臨機応変な工事技術が隠されていた。

神秘の里・高千穂

観光

高千穂町は、宮崎県北部にある山間の町です。日本神話の里として知られ、神話にまつわる景勝地が数多く残されています。特に、五ヶ瀬川峡谷は、切り立つ岩肌や滝の流れに、木々の緑が映え、神秘的な景観を作り上げています。また、神話を題材にしている「神楽」が800年以上受け継がれています。笛や太鼓の音に合わせて踊る伝統的な舞です。

楽しさいっぱい! 日本のフリマ

ライフスタイル

使わなくなった物を持ち寄って、売り買いするフリーマーケットが日本で人気です。
人気の理由は、ただ利益を求めるのではなく、参加者が楽しめることを重視している点にあります。アニメやマンガ文化の中心地・秋葉原のフリーマーケット、参加者を女性に限定したフリーマーケット、更に、子供限定のフリーマーケットという、3つの個性的なフリーマーケットを通して、日本人が、物を大事にしながら楽しもうとしている様子を紹介します。

京都発 先端技術と職人技 

テクノロジー

日本では電化製品の進化を支える電子部品が数多く開発されています。
日本の伝統を受け継ぐ古都・京都では、伝統工芸の技術をもとに高性能な電子部品を開発する技術が生まれました。日本が世界シェアのトップを占める電子部品・セラミックコンデンサは伝統工芸の「清水焼」の技術が活かされています。建造物などの装飾に使われる薄い金箔を作る技術は、電化製品内部のプリント配線板の電子回路に活かされています。高性能な電子部品に、伝統工芸の職人技が息づいています。

ニュー・リメイク・ファッション

文化

品質が良く、手軽に買える新品の服に、自分自身でデザインを加え、個性的な服へと変化させる、新しいリメイクファッションが日本の若者の間で流行しています。装飾用にデザインされた商品や、身近な道具を使って、縫ったり、貼ったり、色を付けたりしながら、あまり手間をかけなくても、他人とは違う自分だけの服を作りだしてしまう、日本の若者達の様々な工夫を紹介します。

宮島 ‐ 自然と共存する神の島

観光

広島県にある宮島は、瀬戸内海に浮かぶ周囲約30キロメートルの島です。島全体が自然崇拝の対象として保護されたため、豊かで貴重な自然が残っています。
1400年の歴史を持つ厳島神社は、山の緑を背景として海に浮かぶように建てられています。神社の能舞台には毎年4月、日本各地から延べ400人もの能楽師が集まり、能が奉納されます。自然を背景とした能舞台は、満潮になると、海面が床下にまでせまります。宮島は豊かな自然と人々が共存し、美しい景観にあふれた島です。

伊豆の花めぐり

観光

東京都心から電車に約1時間乗ると、海に囲まれた伊豆半島の入り口に到着します。伊豆は年間を通して温暖で、海辺が広がる眺望も抜群、温泉も有名)な観光地です。中でも人気が高いのが、2月の花の名所の数々です。梅・椿・桜・水仙・菜の花などが、同時期に花を咲かせます。特に梅や桜の花は日本一早咲きと言われています。伊豆半島沿岸部に咲く、早春の花の数々は魅力にあふれています。

小千谷縮

文化

小千谷縮は、約350年前から新潟県小千谷市で生産されている麻織物です。雪の上に布を広げて漂白する「雪さらし」を行うなど、雪深い地域性を活かして作られています。特徴のシボと呼ばれる細かなしわは、肌触りが良く、原料に苧麻が使われているため、水分の吸収・発散性にも優れています。また、いざり機で一本一本丁寧に織られた絣模様は美しく、夏の着物として使われています。

舟でめぐる松江

観光

島根県松江市は、1611年に建てられた松江城を中心に、古い町並みが残る旧城下町です。町を大小の川が流れ、どこを歩いても水辺の風景が美しく目に入ります。そんな町を小舟に乗って巡ることができます。四季折々風情がありますが、冬の時期にはコタツ舟となり、冬の松江の風物詩になっています。松江市の西側に面する宍道湖に沈む夕日を遊覧船でめぐることもできます。松江は水辺が魅力の町です。

おいしいたのしいコミュニケーション クッキングトイ

新しいコミュニケーションツールとして注目される、クッキングトイ。料理やスイーツ作りを楽しむおもちゃです。わたあめなど手軽に作れるものから、パンや寿司など本格的なものまで様々なものがあります。クッキングトイの多くは、怪我や火傷を防ぐため加熱しないで使えるようになっています。子どもたちが、食べ物を作る大変さを楽しみながら学べるおもちゃです。

世界が注目!マンホールアート

文化

日本全国にその土地の名所や動物、花などを描いたマンホールが、路上に設置されています。ユニークなデザインや色鮮やかなマンホールの蓋も多く、これらは「マンホール・アート」と呼ばれ、日本国内だけでなく、世界からも注目されています。日本を旅するときには、足元にも目を配り、「マンホール・アート」を楽しみましょう。

日本のファストフード 立ち食いそば

日本の伝統的な料理のひとつである「そば」。その「そば」を立ったままで食べさせるスタイルの店が、電車のホームに作られています。「立ち食いそば」の店です。約30秒で出来上がる「立ち食いそば」は、まさに手軽さで愛されている日本のファストフード。旅先でも、気軽に手早く日本の伝統食を食べることができます。

眼鏡の町・鯖江の新たな挑戦

テクノロジー

福井県鯖江市は、日本国内のメガネフレームの約9割を生産している眼鏡の町です。約100年前から眼鏡の生産を始め、世界で初めてチタンフレームの眼鏡を作るなど常に新しいことに挑戦を続けています。近年は、チタンを超える新たな素材や独自のデザインの眼鏡作りに挑む企業も増えています。企業が共同で販売する店舗も構え、世界市場へ向けた挑戦が続いています。

7分間の奇跡! 新幹線おそうじ

ライフスタイル

1日に、300本以上運行する新幹線。その新幹線の車内は、綺麗に掃除が行き届いています。
それを実現しているのがお掃除チーム。新幹線の停車時間は平均12分間。乗客の乗降にかかる時間は5分間。すべての乗客が降りたあとのわずか7分で車両の掃除からゴミ出しなどの作業を完璧に終わらせます。7分間の奇跡と海外から注目される新幹線のお掃除を紹介します。

もっと便利に 進化する食品容器

テクノロジー

毎日の食卓などで使う調味料やドレッシングなど。その容器は、きめ細かい配慮がなされています。お年寄りでも、簡単に少ない力で開けやすいキャップ。醤油の鮮度を長く保ち、使い易さを追求したパッケージも登場しています。開けやすさ、使いやすさ、そして美味しさへのこだわりから日本の食品容器は進化を続けています。

高校生の挑戦!
B-1グランプリで街を活性化

日本各地の、地元で食べられている料理を通じて、町のPR活動、まちおこしを行なっている団体が集まるB1グランプリ。そのB1グランプリで、2013年、シルバーグランプリを受賞したのが、青森県十和田市の「十和田バラ焼きゼミナール」です。このグループで、大人たちと一緒に活動を続け、地元を盛り上げようとしている高校生達の活動に迫ります。

LED漁灯で漁業革命

テクノロジー

夜間、光に集まってくることが知られている魚、サンマ。そのサンマを獲る漁法が、近年大きく変わろうとしています。従来の白熱灯を使った漁法から、青緑色のLED照明を使った漁法への転換です。青緑色のLEDによって、エネルギー消費が減り、船員の作業効率も上がり、またサンマを傷つけずに獲ることも可能になりました。LEDによる漁業革命は始まったばかりです。

スポチャンって何? 安全スポーツ

スポーツ

「スポーツチャンバラ」、通称「スポチャン」は、およそ40年前に日本で生まれた空気の入った用具を使う安全なスポーツです。試合は、スポンジの入った面をつけ、長さの違う剣ごとに分けて行われ、 剣を相手の身体の何処にあてても勝ちとなります。スポーツチャンバラ協会は、国際的スポーツとして、このスポーツがオリンピックの正式種目になることを目指しています。

日本の箸文化

ライフスタイル

いますが、箸だけを使い、食事をするのは日本人だけだと、言われています。日本食が世界に広がるとともに、日本の箸に関心を持つ外国人も増えています。それだけに、正しい箸の知識や使い方を日本人自身が学ぶことが大切になってきています。

農家を手助け アシストスーツ

テクノロジー

日本の農家は手仕事での作業を重視しています。しかし、高齢者も多く、作業は大変です。
その課題を解消し、農家を手助けするための器具が開発されました。農業用アシストスーツです。腕の位置を固定するタイプ、半分の力で、重いものを持ち上げることができるパワードタイプなど。日本の農家を手助けするために先進技術を使い、開発された農業用アシストスーツ。 普及が進めば、世界中どこの国でも役にたつことでしょう。

伝統技術を伝える 式年遷宮

観光

三重県伊勢市にある伊勢神宮。古くから多くの人々が訪れる、由緒ある神社です。ここでは、20年に一度、神殿を新しく造り替え、引越しする式年遷宮という行事が、1300年にわたって続けられています。目的のひとつは、神社建築などの伝統的な技術を伝えることです。釘を使わない木組みの技術など、伝統技術を次の世代へと伝え続ける1300年の日本人の知恵がいまも生きています。

庭師

文化

季節に色づく木々を植え、石や池で自然を表現する日本庭園は、日本文化を代表する一つです。
その日本庭園を設計し、維持管理する庭師は、庭造りの伝統を受け継ぎ、次世代へその技を伝えようとしています。京都の庭師、11代目小川治兵衞さんもそんなひとりです。自然の中にいるような心地よさ、誰をも魅了する美しい日本庭園は、庭への深い理解、そして日々の手入れによって生まれるのです。

集まれ!仲間たち 最新カフェ&バー事情

ライフスタイル

日本各地に、様々な日本ならではのユニークなカフェやバーが生まれています。繁華街にある猫カフェ。猫を家で飼うことが出来ない人々が集まります。ミシンカフェには、ミシンを使って様々な服を作る人が集まります。鉄道バーには、鉄道好きの人々が集います。趣味の多様化が、日本のカフェやバーをこれからも進化させていくことでしょう。

トキ ゼロからの巣立ち

観光

トキ。学名:Nipponia Nipponと、日本の国名がつくこの鳥は日本人にとって特別な鳥です。しかし、日本国内では絶滅してしまいました。このトキを再生する取り組みが行われています。トキの再生を行っているのは、日本海の島佐渡市。ここにあるトキ保護センターで、繁殖・飼育を行っています。さらに、自然の中で暮らすための訓練を行い、放鳥します。2013年現在、約80羽のトキが自然の中で暮らしています。

コミュニケーション・ロボット

テクノロジー

ロボット大国の日本ではいま、コミュニケーションを重視したロボットの開発が進んでいます。宇宙船の中で、宇宙飛行士と会話実験を行うロボット、病院と家庭を繋ぐロボット、施設で老人たちとコミュニケーションをとるロボットなど。人々のコミュニケーションを活性化させるロボットの効果に、期待が集まります。

超小型モビリティ

テクノロジー

日本で、自動二輪車と小型自動車の中間にあたる車、超小型モビリティが街中を走り始めています。動力に電気を使う超小型モビリティは、環境性能に優れ、運転も簡単で、地域の手軽な移動手段になると期待されています。いくつかの企業が、家庭への宅配に活用したり、団地の管理など通常業務に使い始めており、地球環境を考えたこれからの車として、期待されています。

畳での日本式生活

ライフスタイル

昔から日本の家屋で使われてきた畳。畳の表面は、植物の「い草」を織って作ります。「い草」は、九州の八代市を中心に生産されています。「い草」は、心地よい草の香りがします。さらに、空気を綺麗にして、匂いなどを消す効果もあります。畳の上で、食事をし、寛ぎ、眠る日本人。畳を使った生活は、高温多湿の国、日本で暮らす知恵から生まれたのです。

観光列車

観光

日本の4つの大きな島の内、最も南に位置する九州。その九州でいま、観光列車が人気を集めています。先頭車両の前面を大きなガラス張りにして景観を存分に楽しめる車両や、子どもの遊び場などを設けた車両があります。また、ジャズが流れ、バーカウンターが設けられた車両などもあります。列車による移動そのものを楽しむ観光列車は、日本の旅の新しい魅力です。

寿司アカデミー

日本の伝統食=寿司。調理するために油などを使わないため、低カロリーで健康的な食べ物として世界中に広がっています。しかし、寿司職人になるには、従来は数年間の勉強が必要でした。そんななか、寿司の技術を短期間で専門に学べるプライベートスクールが誕生しました。海外の寿司店で活躍したい若者や海外から寿司を学びたい人々が集まっています。寿司という日本の伝統食を通じて日本の文化を広める、草の根の国際交流の芽が花開きつつあります。

交番

ライフスタイル

日本の首都東京。犯罪発生率の低さは、世界トップクラスです。この治安の良さを支えているのが交番。地域住民の身近なところに設置され、警察官が暮らしの安全を守る拠点です。交番は、130年以上の歴史を持つ日本独自のシステムで、日本中の至る所に配置されています。交番の警察官は、治安の維持だけでなく、道案内など地域住民へのサービスも行い市民から頼りにされる存在です。

津波シミュレーション

テクノロジー

地震の多い国、日本。そんななか研究者たちが新たな活動を始めました。海底に大規模な観測システムを設置し、そこで得られるデータを元に、スーパーコンピュータを使い、地震や津波のシミュレーション映像を制作。さらにどう逃げるかといったシミュレーション研究も始まっています。日本の減災・防災への取り組みは、ますます進化しています。

水耕栽培

テクノロジー

津波によって塩害の被害を受けた土地に、ドーム型の水耕栽培の植物工場が誕生しました。空気によって膨らんだ膜に覆われたドームの中では、太陽の光をふんだんに浴びた野菜が育っています。家や田畑を失った人々が、この植物工場で、活き活きと働いています。僅かな土地と水があれば、コンピュータ管理のもと、新鮮な植物が育てられる水耕栽培の植物工場。世界中から注目を集めています。

箱根

観光

富士山。世界文化遺産に登録された日本のシンボルです。その富士山を望む観光地=箱根。東京から電車や車で1時間半と近く、歴史ある観光地です。箱根一帯は火山地帯でその地熱で温められた温泉が至るところに湧いています。街には温泉宿が建ち並び、温泉に浸かることで旅の疲れを癒してくれます。箱根は、東京に最も近い保養地。そして様々な富士山の表情を楽しめる観光地でもあるのです。