2016 No.19

街歩きにっぽん街歩きにっぽん

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寒暖差が生む鮮やかな四季
札幌

地図
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さっぽろ雪まつり 市内3カ所で、旬なキャラクターや世界の建造物を巨大雪像にして展示(左上・右上)。雪まつり期間中、世界各地から集ったチームが雪像づくりを競い合う国際雪像コンクールも毎年注目を集めている(左下)。北海道の食が一堂に会する「北海道 食の広場」も見逃せない。(写真=さっぽろ雪まつり実行委員会・PIXTA)

大通公園にもっとも活気があふれるのは冬である。毎年2月には札幌に国内外から200万人の人々が集まる、「さっぽろ雪まつり」が行われる。1950年、雪捨て場だった大通七丁目で、中高生が雪像をつくったのがこのイベントの始まりと言われている。人気アニメキャラクターから、世界遺産の建築まで、精巧につくられた雪の彫刻が並ぶ様子は圧巻だ。

会場では雪像の見物以外にも楽しみがたくさんある。屋外スケート場やスノーラフティングができる会場、凍えた体を温め、歩きつめて空っぽになったお腹を幸せで満たしてくれる屋台エリアもある。北海道は食においても、全国に知られる名物が多い。

味噌ラーメン 札幌グルメの代表格「札幌ラーメン」。濃厚な味噌が効いた豚骨スープとちぢれた麺が特徴だ。(写真=すみれ本店)

ジンギスカン 中央部が凸型になっている鍋で羊肉を焼くジンギスカンは北海道民のソウルフード。(写真=サッポロビール園)

ラーメンならこってりとした味噌スープが北海道らしい。「ジンギスカン」と名づけられた日本独自の羊肉焼肉料理は独特な専用鍋で焼かれる北海道の郷土料理だ。小樽をはじめ北海道各地の漁港から届く新鮮なホタテ、イカ、カニ、カキなどを使った串焼きやスープもある。もちろん北海道ならではの「ざんぎ」(鶏の唐揚げ)も見逃せない。雪まつりは、実は北海道の味が一堂に会するグルメ垂涎のイベントでもあるのだ。

都会と自然の良さをあわせ持つ地、札幌の四季は、食に観光にと楽しみが尽きない。

YOSAKOIソーラン祭り 6月の札幌の市内各所を踊り子達の舞台へと変えるYOSAKOIソーラン祭り。(写真=YOSAKOIソーラン祭り組織委員会)

さっぽろテレビ塔と大通公園 一丁目にあるさっぽろテレビ塔から、西へ1.5㎞先の十二丁目まで続く大通公園は、四季の風景を映し出すステージである。(写真=さっぽろテレビ塔)

モエレ沼公園 自然とアートが融合した美しい景観だけではなく、桜、水遊び場や噴水、紅葉、クロスカントリースキーやソリと四季折々の魅力も楽しめる。

交通案内

東京国際空港(羽田)から約1時間30分で新千歳空港へ。
空港からは快速エアポートで札幌駅まで最速35分、バスで約70分。

問い合わせ

» さっぽろ雪まつり実行委員会
TEL: 011-281-6400
» YOSAKOIソーラン祭り実行委員会
TEL: 011-231-4351  FAX: 011-233-4351