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2016 No.19
四季を愛でる国 ニッポン
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華やかに四季を彩る
ショーウィンドウたち
ショーウィンドウは、日本の「今」を見せてくれる鏡のようだ。伝統的な美意識の中にのぞく意外な現代性。無国籍なモダンアートが語る東京の物語。マンガやアニメのモチーフは日本の古い神様たちだ。古いもの、新しいもの、ポップなもの、全てが融合されて、驚きの演出、鮮やかな色使いで街行く人たちの視線をとらえる。
同じショーウィンドウには二度と出会えない。街を彩る季節の一期一会。それが日本のショーウィンドウたち。
写真:株式会社ミキモト、株式会社 資生堂、株式会社 和光、株式会社三越伊勢丹ホールディングス、株式会社松屋、株式会社 髙島屋、アマナイメージズ
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ミキモト(2012年秋)
日本の象徴富士山を、赤く色づくペーパークラフトの紅葉で作りあげた。ガラスの水面に浮かぶモミジの葉に一粒のパール。遠景からの美しさに続き、近付くにつれ見えてくる繊細なクラフトに小さな宝石。見事な秋の世界が広がる。
※ミキモト本店は2016年9月時点で建て替え中です。
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資生堂銀座ビル(2016年春)
石庭を思わせる日本庭園におかれた屏風にうつされているのは風にゆれる草木の姿だ。日本の伝統的なモチーフで構成されながら不思議な現代性を感じる。
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銀座・和光(2014年冬)
煌めきにあふれるクリスマスのギンザ。フクロウの眼をイメージしたオブジェを覗き込むとその一つひとつにも物語が込められている。
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伊勢丹新宿本店(2016年冬)
モチーフの「だるま(禅宗を開いた達磨大師が座禅した姿に作った置物)」は日本のお正月に欠かせない縁起物だ。