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書道の姿勢と道具

筆の持ち方

筆は中ほどを、親指と人差し指、中指で持ち、薬指で支え、小指をそえます。その際、人差し指と中指を筆にかける持ち方を双鉤法(そうこうほう)と呼び、人差し指だけ筆にかける持ち方を単鉤法(たんこうほう)と呼びます。どちらも親指は筆に対して横に向けます。

双鉤法

(光村図書)

単鉤法

(光村図書)

小筆と呼ばれる細い筆は毛の束の根本近くを持って書きます。その際、手首を机の上につける書き方を提腕法(ていわんほう)と呼び、紙を押(お)さえた手の上に軽く腕(うで)をのせる書き方を枕腕法(ちんわんほう)と呼びます。筆はえんぴつよりも立てて書きます。

提腕法

(光村図書)

枕腕法

(光村図書)
えんぴつは親指と人差し指、中指で少しかたむけて持ちます(光村図書)

姿勢・座り方

背中をのばし、いすとの間を少しあけます。体と机の間も少しあけます。利き手と反対の手で用紙を軽く押さえます。

(光村図書)

道具

  • 半紙:和紙の一種です。
  • 下じき:下じきはやわらかい布でできており、この上に半紙を置きます。
  • 文鎮(ぶんちん):文鎮は重みのある金属製の棒で、これで半紙を押さえます。
  • 筆:大きめの文字を書く大筆と作品に名前を書くための細い小筆があります。楷書や大きな字を書くのには、かたくて腰(こし)のある毛の筆が向いています。行書や草書を書く場合は、柔らかい毛の筆が向いています。初心者向けにかたさと柔らかさ、両方の特ちょうを持つ毛の筆もあります。
  • すずりと墨(すみ):すずりは墨をするための石でできた道具です。くぼみに水を少量入れて、墨をすります。墨を利き手で持って水につけながら、高くなっている部分でゆっくり動かすと墨がとけてだんだん濃い墨液ができあがります。すぐに使える液状の墨(墨汁(ぼくじゅう)・墨液)もあります。
左よりお手本、半紙、下じき(半紙の下の黒い布)、文鎮(半紙の上に置いた金属製の2本の棒)、すずり、大筆と小筆、水差し(すずりの下にある用品)、墨汁(すずりの上に置いてある液状の墨)(光村図書)