人々 ひとびと が物質的 ぶっしつてき な豊 ゆた かさを求 もと めた結果 けっか 、地球 ちきゅう の環境汚染 かんきょうおせん が問題 もんだい となっています。そうした中 なか 、2030年 ねん までに持続可能 じぞくかのう でよりよい世界 せかい を目指 めざ す国際目標 こくさいもくひょう であるSDGs(Sustainable Development Goals)が国連 こくれん で採択 さいたく されるなど、環境 かんきょう に対 たい しての意識 いしき が高 たか まっています。日本 にほん の学校 がっこう や家庭 かてい でもエコを意識 いしき した行動 こうどう 、エコ活動 かつどう が定着 ていちゃく しつつあります。家庭 かてい でできることから学校 がっこう での取 と り組 く みまで日本 にほん のエコ活動 かつどう の様子 ようす を紹介 しょうかい します。
日常生活 にちじょうせいかつ の中 なか でできるエコ活動 かつどう
エコ活動 かつどう とは自然 しぜん に気 き を配 くば りながら生活 せいかつ することで地球環境 ちきゅうかんきょう を守 まも ろうという活動 かつどう です。毎日 まいにち のちょっとした心 こころ がけや行動 こうどう でエコ活動 かつどう はできます。部屋 へや の明 あ かりをこまめに消 け す、テレビをつけっぱなしにしないといった取 と り組 く みなどが一般的 いっぱんてき な節電 せつでん ですが日本 にほん には「緑 みどり のカーテン」や「打 う ち水 みず 」といった節電方法 せつでんほうほう もあります。
緑 みどり のカーテンとは、アサガオやゴーヤなどのつる植物 しょくぶつ で建物 たてもの や窓 まど を覆 おお い、夏 なつ の強 つよ い日差 ひざ しが室内 しつない に入 はい るのを遮 さえぎ る手段 しゅだん です。室温 しつおん の上昇 じょうしょう を抑 おさ えられるため、エアコンの温度 おんど を控 ひか えめにでき節電 せつでん に繋 つな がります。打 う ち水 みず も夏 なつ の暑 あつ さをしのぐ手段 しゅだん のひとつで、古来 こらい より日本 にほん に伝 つた わる暮 く らしの知恵 ちえ です。夏 なつ の暑 あつ い日 ひ に自宅前 じたくまえ の道路 どうろ や庭 にわ に水 みず をまくと、まいた水 みず が蒸発 じょうはつ するときに、周 まわ りの熱 ねつ を奪 うば う気化熱現象 きかねつげんしょう が起 お きるため気温 きおん が下 さ がり涼 すず しく感 かん じられます。
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緑のカーテンは窓の前に張ったネットにつる植物を絡ませた日よけ対策。打ち水は暑い日中ではなく朝夕に行うのが効果的。
買 か い物 もの を通 つう じてできるエコ活動 かつどう もあります。商品 しょうひん の環境 かんきょう に関 かん する情報 じょうほう を消費者 しょうひしゃ に伝 つた えるマークの環境 かんきょう ラベルがついた商品 しょうひん を選 えら んで購入 こうにゅう することで、エコ活動 かつどう につながります。また、今 いま や常識 じょうしき となりましたが、買 か い物 もの にエコバッグを使 つか いレジ袋 ぶくろ をもらわない、食糧 しょくりょう を買 か いすぎずに食事 しょくじ を残 のこ さないなどを心 こころ がければごみを減 へ らすことができ、ごみを燃 も やすときに出 で る二酸化炭素 にさんかたんそ も減 へ らせるので地球温暖化 ちきゅうおんだんか を防 ふせ ぐことにもつながります。
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左:原料から廃棄までのサイクル全体を通して環境への負荷が少ないことが認められた商品につけられる環境ラベル「エコマーク」。(画像提供:公益財団法人日本環境協会) 右:水産資源や環境に配慮した持続可能な漁業で獲られた天然の水産物にのみつけられるMSC「海のエコラベル」。(画像提供:海洋管理協議会)
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買い物袋の持参は、今ではよく行われています。
学校 がっこう での環境 かんきょう への取 と り組 く み
日本 にほん の学校 がっこう では様々 さまざま な環境教育 かんきょうきょういく に取 と り組 く んでいます。小学校 しょうがっこう の低学年 ていがくねん ではアサガオを育 そだ て、ヤゴやメダカの観察 かんさつ をするなど、身近 みぢか な自然 しぜん や生態系 せいたいけい に関心 かんしん を持 も つような取 と り組 く みをしています。高学年 こうがくねん になると、理科 りか や社会 しゃかい の授業 じゅぎょう でより具体的 ぐたいてき な内容 ないよう について勉強 べんきょう します。社会科見学 しゃかいかけんがく では水質検査場 すいしつけんさじょう で水 みず の循環 じゅんかん や、ごみ焼却場 しょうきゃくじょう でごみの活用方法 かつようほうほう を学習 がくしゅう します。最近 さいきん では、環境 かんきょう に配慮 はいりょ した製品 せいひん やサービスを紹介 しょうかい する企業 きぎょう の展示会 てんじかい に参加 さんか して、ブースを
見学 けんがく しながらSDGsに関 かん する取 と り組 く みを学 まな んだりしています。
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学校のプールの水を抜くときに中で育つヤゴを救出、教室で飼育観察する。右は救出されたヤゴ。(画像提供:東京都豊島区環境政策課)
外部講師による総合学習での自然環境の観察会(画像提供:柴田佳秀)
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環境に配慮した製品やサービスを紹介する展示会に参加するブースを見学する様子。(画像提供:塩ビ工業・環境協会)
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環境 かんきょう を学 まな ぶ様々 さまざま な方法 ほうほう
環境 かんきょう に関 かん する書籍 しょせき も人気 にんき です。児童向 じどうむ けの絵本 えほん はもちろん、中高生向 ちゅうこうせいむ けのSDGsを解説 かいせつ した書籍 しょせき などが多数出版 たすうしゅっぱん され、子供 こども たちが環境問題 かんきょうもんだい を考 かんが えるきっかけになっています。
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今、地球で起きている問題と私たちの暮らしとのつながりを考える『もったいないばあさんと 考えよう 世界のこと/真珠まりこ/講談社』。
『10代からのSDGs いま、わたしたちにできること/原佐知子/大月書店』(画像提供:講談社・大月書店)
さらに、地域活動 ちいきかつどう でもエコ活動 かつどう を意識 いしき した取 と り組 く みが行 おこな われています。茨城県立竹園高校 いばらきけんりつたけぞのこうこう では、生徒 せいと が日本 にほん の伝統的 でんとうてき なカードゲームのカルタで英語 えいご と環境問題 かんきょうもんだい を学 まな べる「SDGsカルタ(英語版 えいごばん )」を作 つく り、地元 じもと の小学校 しょうがっこう に配 くば りました。小学生 しょうがくせい でも理解 りかい しやすい英語 えいご の単語 たんご や表現 ひょうげん を使 つか い、地元 じもと の地名 ちめい や名産品 めいさんひん を取 と り上 あ げるなど、楽 たの しく遊 あそ びながらSDGsを理解 りかい できるように工夫 くふう されています。
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カルタはSDGsの17ゴールに関連した内容でA〜Zまでの26文字のアルファベットで始まる英文で作られている。(画像提供:茨城県立竹園高等学校)
このほかNPO団体 だんたい や企業 きぎょう なども、環境 かんきょう への配慮 はいりょ などの社会的責任 しゃかいてきせきにん を果 は たすCSR活動 かつどう (Corporate Social Responsibility)の一環 いっかん として、河川調査 かせんちょうさ や清掃活動 せいそうかつどう など、子供 こども たちのエコ活動 かつどう を支援 しえん しています。
世界中 せかいじゅう で環境問題 かんきょうもんだい が課題 かだい となっている現在 げんざい 、日本 にほん の学生 がくせい も積極的 せっきょくてき にエコ活動 かつどう に取 と り組 く んでいます。自分 じぶん たちの暮 く らす地域 ちいき にどんな課題 かだい があるのかを調 しら べ、自分 じぶん たちができることを考 かんが えて行動 こうどう しています。