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2014 No.14
ニッポンみやげ

江戸切子
写真●堀口宏明 協力●江戸切子協同組合

切子とは、19世紀前半につくられ始めた、日本の伝統的なガラス工芸。ガラスの表面に溝や曲面を切り込んで模様をつけ、光の屈折や反射でキラキラと輝く効果をもたせたものだ。西洋から輸入されたカットグラス製品に触発された江戸(現・東京)の職人が、金剛砂と呼ばれる研磨材を使いガラスの表面に模様をつけたのが始まりといわれる。
熟練した職人によって細かく切り込まれる複雑な幾何学模様と透明感のある鮮やかな色彩が、江戸切子の特徴だ。やわらかな自然光に透かしたり、夜の食卓を演出したり。和製カットグラスの輝きを楽しんでみてはいかがだろうか。