2014 No.14

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きらめく日本文化

5

光が彩る、日本の夏祭り

夏は、8月15日前後に祖先を供養する仏教の儀式・お盆があり、また、古来、厄払いなどの祭りが数多く行われる季節だ。
山車をきらびやかに飾りたて、あかりをともし火をたき、祖霊や神仏をもてなす。
そうして受け継がれてきた光と色の祭典が、暑い日本の夏をさらに熱く盛り上げる。

水辺から見上げる
伝統のエンターテインメント
東京・隅田川の花火

江戸時代(18世紀)、疫病の死者供養と厄災除けを願う祭りで花火を上げたのが始まりといわれ、現代も盛大に行われる。色の配置や変化のしかたに独自の技術がある日本の打ち上げ花火の発展はここから始まった(写真=アフロ)

あでやかな王朝文化を偲ぶ
京都・祇園祭

毎年7月1日から31日まで1カ月間催される八坂神社の祭礼。豪華な織物で飾った山鉾(山車)が提灯の光に映えて浮かび上がる(写真=アフロ)

真夏の夜を彩る巨大提灯
青森・ねぶた

紙に伝説の英雄などを極彩色で描き、中にあかりを入れた巨大な山車を引き回す、勇壮な祭り。東北各地にあるが、青森市(左)や五所川原市(ごしょがわらし・右)など青森県のものがよく知られる(写真2点とも=アフロ)

祖先を送る火の競演
京都・五山送り火

山の斜面に組んだ木に点火して文字や絵を浮き立たせ、あの世にかえっていく祖霊を見送る伝統行事。鳥居形の炎が見える広沢池では同時に灯籠流しも行われ、山の炎と呼応して幻想的な光景が浮かび上がる(写真=アフロ)

町を輝かせる、きらびやかな飾り
仙台・七夕まつり

8月6日から3日間、宮城県仙台市では、彦星と織姫が年に一度会うとされる七夕の祭りを盛大に行う。願いごとが書かれた短冊つきの笹竹とともに、色鮮やかな和紙の飾り物「吹き流し」が町を彩る(写真=pixta)

金の灯籠をつけて踊る
熊本・山鹿灯籠まつり

お盆に灯籠を飾る風習があった熊本県山鹿市。60年ほど前から、女性らが灯籠を頭に載せ歩き踊る祭りが始まった。金銀の和紙でつくられた灯籠のあかりには、LED電球も使われている