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相撲の勝負

土俵と取組までの流れ

相撲は土をかたく固めた土俵の上で行われます。四角形の台の上に直径4メートル55センチメートル(約15フィート)の円を俵(たわら)で作ります。この円内が競技スペースです。

勝負の順番になって自分の四股名(しこな=力士の名前)を呼ばれた力士は土俵に上がり、四股(しこ)(両足を開いて構え、手をひざに当て、右足と左足を代わるがわる高く上げ、力を入れて下ろす動作)をふんだ後、清めの塩を土俵にまき、相手の動作に合わせて腰(こし)を落とし左右にひざを開き、仕切り(立ち合いの身がまえで、いつでも立ち上がれる体勢を取る)に入ります。相手と呼吸を合わせ、両こぶしを土俵にさっと一度下ろして立ち上がり、取組開始です。行司は力士が技をかけているときには「残った」と、動かないときには「ハッキヨイ(発気揚々=さあ、がんばれの意味)」と、かけ声をかけます。

塩をまく(日本相撲協会)

勝負のつき方と決まり手

相手をたおすか土俵の外に出すと、行司が手に持った軍配を上げて勝ち力士を示します。この勝負の決まり手(技の名前)は、組んで相手の体勢をくずした後、土俵の外に出す「寄り切り」。このとき相手をたおしたら「寄りたおし」。土俵の中で相手の体にのしかかるように自分の体重をかけてたおすと「浴びせたおし」となります。

組まないで手を相手のわきの下や胸にかけて押し、土俵の外に出すと「押し出し」、土俵の外でも中でも押して相手がたおれれば「押したおし」。片手を相手のわきの下かわき腹に当てて、相手をななめ下に押さえつけるようにたおすと「つき落とし」となります。

組んで相手の腕(うで)の外側からまわしをつかんで投げてたおすと「上手投げ」、このとき引きずるようにすると「上手出し投げ」。組んで相手の腕の内側からつかんでいるときは「下手投げ」など細かく分かれています。その数は増えたり減ったりしてきましたが、現在は合わせて82手あります。

このほかに8つの禁じ手があります。にぎりこぶしでなぐること、目やみぞおちなどの急所をつくこと、胸・腹をけり上げることなどで、禁じ手を行うと反則負けになります。

1.寄り切り

2.寄りたおし

3.浴びせたおし

4.押し出し

5.押したおし

6.つき落とし

7.上手投げ

8.上手出し投げ

9.下手投げ