モミジ祭り
秋が訪れると、自然の美しい赤色や黄色の景色を見られるようになります。日本では、春は桜の花見をする時期ですが、秋は紅葉を愛でる季節、つまり葉の色の移り変わりを楽しむ季節です。花見のように、息をのむような色に染まった山々を訪れることは、何世紀も前からの伝統で、自然の美しさと恩恵に感謝する良い機会です。
11月に秋の紅葉がピークを迎えると、たくさんの紅葉祭りが日本中で行われます。その中でも特に有名なものは京都の嵐山で行われているものです。美しく装飾されたボートが近くの大堰川に浮かべられ、その上で衣装を着た演奏者が琴や尺八(竹製の笛)を演奏して、伝統的な踊りが行われます。
毎年10月初めから12月初めの秋に、2か月間の祭りが奈良県の談山神社で行われます。ここは、オレンジ色の13層の木製仏塔で有名な神社です。たくさんのもみじが秋に紅く色づき、神社の境内はこの上なくすばらしい景観になります。
また、和歌山県の熊野那智神社でも、毎年11月中旬に自然の恵みに感謝するお祭りが催されます。秋の美しさを表現した短歌を短冊(細長い紙)に書き、小枝に留めて、神社の中にある神聖で有名な那智の滝に流します。
さらに、香川県の琴平神社と熊本県の阿蘇神社でも11月上旬に大きなお祭りが開かれます。他にも日本中の多くの地域で公園や庭でのお祭りが行われます。