葵祭
日本の古都、京都のお祭りの中で大規模なものの1つに、5月15日に行われる上賀茂神社の葵祭があります。この祭りは非常に厳粛で優美な儀式です。祭りが始まった8世紀から、その形式は保たれています。
行列者や馬車には特徴的な葵(フタバアオイ)の葉が装飾されているため、江戸時代(1603年から1868年)にこの祭りが現在の名前で呼ばれるようになりました。
これは非常に人気のあるお祭りで、古代宮中の優美で華麗な衣装を着たおよそ500人の人や、雄牛が引く豪華な牛車の行列が参加します。祭りは宮中の儀、京都御所から上賀茂神社までの行進(路頭の儀)、及び社頭の儀で構成されています。
葵祭と言えば、多くの場合、この行列と宮廷音楽、そして道中に行われる踊りを指します。
この祭りは、平安時代(794年から1185年)に宮中の役人が上賀茂神社とその南方にある下鴨神社に参拝したのが始まりです。千年前から行列には現在と同様に多数の見物人が集まっていました。このお祭りは「源氏物語」 をはじめとし、多くの文学作品や芸術作品の題材になっています。