元日
1月1日は元日です。これは、日本の年間行事の中で最大の行事の1つであり、国民の祝日になっています。元日の前後、およそ2週間、学校は冬休みとなり、多くの企業も12月30日から1月3日ぐらいまでの間は休みをとります。大都市に引っ越した多くの人は、この休暇中にふるさとに帰り、家族や友人と過ごします。
元日の夜明け前から、人々は神社や寺を訪れ、健康で幸せな年になるように祈ります。これは初詣と呼ばれ、1年で最も重要な儀式の1つです。知り合いと挨拶するときは、「あけましておめでとうございます」と言い、訪れる年が希望と健康に満ちることを願います。
おせち料理と呼ばれる特別な料理が年末に用意され、1月1日から3日の間に食べられます。甘く煮た豆、焼き魚、酢の物(甘酢で味付けした細切りの野菜)などの伝統料理が含まれ、重箱に入れて提供されます。重箱が使用されるのは、簡単に重ねて保存でき、休日中に調理しなくても済むようにするためです。
数十年前まで、子ども達は凧揚げ、こま、いろはかるた(伝統的な日本のカードゲーム)、羽根つき(木製の板と羽根を使用するバドミントンのような遊び)、福笑い(遊ぶ人が目隠しをされて順番に顔の部品をうまく配置していく遊び)、すごろく(日本式のボードゲーム)などの伝統的な娯楽に興じていました。しかし現在では、このような娯楽を楽しむ子どもはあまりいなくなりました。
元日の朝に子ども達が心待ちにしているものの1つが友達や知り合いからの年賀状(新年の挨拶の手紙)を読むことです。しかし、最大のご褒美は親、親戚、およびお正月中に会ったそのほかの大人から受け取るお年玉(年の最初に贈り物として渡されるお金)であることは間違いありません。