家庭用ビデオゲームと言えば、テレビやパソコンの前に座って遊ぶものだと思っていませんか?そうしたゲームもとても面白いものですが、近頃はゲームのキャラクターと一緒にカラダを激しく動かしながら遊んだり、ダイエットのような健康目的でプレイできるゲームがあったり、家族や友達とワイワイ騒ぎながら遊んだりできるゲームもたくさんあるんです。外で遊べない時でも、お家の中でスポーティに遊べる、カラダで楽しむ家庭用ビデオゲームを紹介します。
日本の家庭用ビデオゲームの歴史
1983年に発売され、世界中で大ヒットした「ファミリーコンピュータ」をきっかけに、日本ではたくさんの家庭用ビデオゲームが開発・発売されてきました。その後、ファミリーコンピュータの後継機となる「スーパーファミコン」や、今なお新型機が作られ続
けている「プレイステーション」など、
時代と共に進化をしてきた日本発の家庭用ビデオゲーム機たち。そして現在でも、日本発のゲームたちは世界中のファンに愛されながら、ゲームを通した新しい遊びの形を提供し続けています。
1983年に登場した「ファミリーコンピュータ」と、2017年に登場した「Nintendo Switch」。今なお進化を続ける日本のゲームたち。
日本で大人気の、カラダを使って楽しむゲーム
日本の昔ながらの家庭用ビデオゲームといえば、テレビの前に座って楽しむのが一般的でした。しかし近頃のゲームは違います。スマホを使って外でも手軽に遊べるソーシャルゲームや、コントローラーをまるで自動車のハンドルのように動かしながら直感的にプレイするゲーム、スポーツマンのように体を動かしてトレーニングができるゲームなど、ジャンルも遊び方もさまざまな幅広いゲームが登場し、大人気となっています。
冒険しながら、フィットネス
全身を使って運動しながら、ロールプレイングゲームのように冒険ができるゲームがあります。
ゲームについてくる専用のリングにコントローラーを取り付ければ、それがフィットネスマシンに早変わり。
このゲームの一番の魅力は、楽しみながらカラダを動かすことができるということ。フィットネスゲームと言えば、これまではひたすらゲームの指示に従ってカラダを動かすだけというものが多かったのですが、このゲームはなんとカラダを動かすことで敵を倒すことができるロールプレイングゲームになっているんです。汗をかいてヘトヘトになっても、あと少しでボスを倒せるとしたら、頑張ってしまいますよね。
さらに、気になる部位ごとにトレーニングをしたり、自分の目標に沿ったオリジナルのトレーニングメニューを組むことができたりと、遊びとしてではなく本格的に全身運動をしていきたいという人も、きっと満足できるでしょう。
このゲームは日本で大ヒットをしており、その楽しさのあまりどのお店でも品薄状態が続いているほどなんですよ。
“冒険しながら、フィットネス”がキャッチコピーの任天堂の「リングフィット アドベンチャー」© 2019 Nintendo
伸び~る腕でボクシング大会
本物のボクシングのようにパンチを繰り出し、熱い戦いを繰り広げられるゲームもあります。
コントローラーを握りしめてパンチを打てば、画面の中にいるカラフルで個性的なキャラクター達も同じようにパンチを放つ。最大の特徴はキャラクターたちの伸びる腕!これを上手に使って対戦相手の裏をかいたり、トリッキーな攻撃をしかけたり、手に汗握る攻防戦が魅力です。そして必殺技を繰り出すときは、とにかくひたすら連打連打。見事相手をノックアウトした時の爽快感は、一度味わうと忘れられない思い出になるかもしれません。
一人でプレイするのももちろん楽しいのですが、おすすめは何と言ってもプレイヤー同士の対戦プレイです。ライバルとの熱い戦いの最中には、思わず声が出てしまうほど。勝っても負けても、一緒に汗を流した気持ちよさで、きっと賑やかな空気に包まれるはずです。
ばねのように伸びる腕で対戦!興奮味わえる任天堂の「ARMS」©2017 Nintendo
日本の伝統文化を味わえるリズムゲーム
日本の伝統的な楽器の和太鼓。この和太鼓をモチーフにした新感覚のリズムゲームもおすすめです。
専用の太鼓型コントローラーを使えば、まるで本物の和太鼓をたたいているような疾走感が味わえます。和太鼓の面の部分をたたく「ドン」、縁の部分をたたく「カッ」という2種類のたたき方だけで、画面でたたくタイミングを見ながらプレイできるので、楽器が苦手な人やリズムゲームが苦手な人でも安心です。
また伝統的な楽器でありながら、演奏できる曲は最新の邦楽からアニメソング、ゲームミュージックなどさまざまな種類がありますので、自分が知っている曲でプレイすれば、とても気持ちがいいですよ。
二人同時プレイもできるので、家族や友達と一緒に演奏して、お互いに点数を競い合ってみるのも良いですね。
和太鼓をモチーフにしたバンダイナムコエンターテインメント開発のリズムゲーム「太鼓の達人」シリーズ
おもちゃ以上の魅力を持ったゲームたち
近年、日本国内はもちろん、世界中で人気となっているカラダを使って遊べるゲームたち。実は1986年には「ファミリートレーナー」というファミリーコンピュータ向けのフィットネス用コントローラーが登場しているなど、その歴史は意外と古いのも驚きです。
国土が狭く、広々としたスペースを確保することが難しい日本だからこそ、家の中でも外と同じように遊べるフィットネスゲームを求める声が強くなったのかもしれません。
今回紹介したようなゲームがあれば、外に出られない日も思いっきりカラダを動かして、気持ち良く遊ぶことができますね。
次はどんな遊びの形を届けてくれるのか。家庭用ビデオゲームのこれからの進化に目が離せません。