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日本探索

学校


日本の基本的な学校制度は、小学校(6年制)、中学校(3年制)、高校(3年制)、大学(4年制)です。義務教育は小中学校の9年間ですが、98.8%の生徒は高校に進学します。一般的に、高校と大学に入学するには試験を受けなければなりません。最近では、一部の中学と高校を統合し、6年制の一貫教育を行っている学校もあります。


教育制度


子どもたちは何を学ぶか


子どもたちは何を学ぶか

日本の子どもたちは、6才になるとその次の4月に小学校に入学します。1クラスに30人から40人の生徒がいます。小学校で勉強する科目は、国語、算数、理科、社会、音楽、図工、体育、家庭科です。英語を教える小学校が増えています。教育の強化に情報技術(IT)を活用することが多くなり、ほとんどの学校はインターネットにアクセスできるようになっています。


生徒は書道や俳句などの伝統的な日本芸術も学びます。書道では、墨を付けた筆を用いて漢字(いくつかの東アジアの国で使われ、独自の意味を持つ文字)やかな(漢字から生まれた表音文字)を芸術的に表現します。俳句は400年ほど前に日本で生まれた詩の形式です。俳句は、5-7-5という17の音節で表現します。深い心の動きをシンプルな表現で読み手に伝えます。


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みんなで集まって給食を食べます(写真提供:アフロ)


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琵琶湖遠足に来た小学生たち(写真提供:京都市教育委員会)

学校生活


日本の小学校では、たくさんの係を少人数の班で分担します。たとえば、教育の一環として、生徒たちは教室、体育館、校庭のそうじを班で行います。多くの小学校では、生徒たちは学校か地域の「給食センター」が用意した給食を教室でいっしょに食べます。教室に給食を配るのは給食係の役目です。健康と栄養を考えたさまざまな献立が用意されていて、子たちは給食の時間を楽しみにしています。


綱ひきやリレーなどの行事を競う運動会や、史跡への遠足、生徒たちがダンスを踊りそのほかの演技を披露する学芸会など一年を通じていろいろな行事があります。小中高の最高学年の生徒は、京都や奈良のような文化都市や、スキー場などに数日旅行に出かけます。


ほとんどの中学、高校では生徒は制服を着用します。男子生徒はズボンとつめえりの上着、女子生徒はセーラー服かブレザーとスカートです。


部活動


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テニス部の部員

中学生のほとんどは、運動部、音楽部、美術部、科学部などの部活動に参加します。


野球部は男子生徒にとても人気があります。サッカー部も人気です。伝統的な武道を学ぶ柔道部は男女どちらにも人気があります。生徒たちは、世界選手権やオリンピックでメダルをとったことのある日本人の柔道選手(男女とも)に触発されているのかもしれません。ほかには、テニス部、バスケットボール部、体操部、バレーボール部などがあります。どのスポーツも、学校や地域でたくさん試合が行われているので、競争する機会が豊富にあります。


一方、文化部で最近人気を集めているのが碁です。碁は白と黒の碁石で対戦する戦略性の高いボードゲームです。このゲームを題材にした漫画が発表されると、碁を楽しむ生徒がどんどん増えてきました。合唱部や美術部、吹奏楽部、茶道部、華道部も人気があります。

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練習中の音楽部

 

碁は黒と白の碁石を用いて2人で対戦するボードゲームです。陣地の大きいほうが勝ちです。(写真提供:アフロ)