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日本の公立小学校では、避難訓練を定期的に実施しています。もし教室にいるときに地震が起きたら、生徒はまず頭を机の下に入れ、地震がおさまるまで机の脚にしっかりつかまっているように教えられています。それから教師が生徒を校舎の外に誘導し、全員無事にそろっているか点呼をとります。校庭にいるときに地震が起きたら、生徒は校舎から離れて校庭の中央に集まるように教えられています。
地元の消防署の協力を得て、交代で起震車に乗って地震を体験することもあります。起震車は、大地震が起きたときのゆれを体験できる特別な装置です。3階建ての校舎では、年長の生徒が3階から地上まで脱出シュートで降りる体験をすることもあります。このほかに、火事がおきたと仮定して、校舎から安全に出る方法も学びます。火事がおきたとされる場所は訓練のたびにちがうので、生徒は火事の場所に関係なく、どうすべきかを学ぶことができます。教師と上級生はビデオで消火器の使い方も学びます。
学校にいるときに大地震がおきたら、生徒は家から迎えがあるまで、教師と一緒にそのまま学校に留まります。これは、生徒が自分で帰宅するのは危ない恐れがあるのと、地震で自分の家に何か起きている場合が考えられ、また、生徒の家族が自宅以外の場所にいることも考えられるからです。生徒は避難訓練の一部として、このように学校に留まる訓練も受けます。
2011年の東日本大震災の直後は、1995年の阪神淡路大震災のときと同様に、たくさんの公立小中学校が家をなくした人たちの緊急避難場所になりました。仮設住宅ができるまで、数か月にわたりたくさんの人を収容していた学校もありました。
写真提供: 東京都