秋分の日
9月23日または22日は国民の祝日である秋分の日です。これは、季節の変化を示すだけではなく、亡くなった両親、祖父母、およびそのほかの家族に尊敬の念を示す日でもあります。
通常、9月、10月、11月の月は秋の月と見なされますが、厳密に言うと、秋は秋分点から冬至点までの間です。
秋分は、太陽が北半球から南半球に赤道を越える日です。現在のグレゴリオ暦では、通常、この日は9月22日か23日になります。この日は、太陽が真東から上り、真西に沈みます。また、昼と夜が同じ長さになります。この日から、北半球では徐々に昼が夜よりも短くなっていきます。
日本では伝統的に、秋分と春分の前後の期間をお彼岸と呼んでいます。「暑さ寒さも彼岸まで」という言い伝えがあります。彼岸は7日間続きます。秋分や春分の3日前から始まり、秋分や春分の3日後に終わります。これは年に2回あり、1度目は、厳しい冬の温度が和らぎ、春の兆しが見えてきます。2度目は暑さが和らぎ、冷たく、さわやかな秋の風が吹き始めます。
彼岸の由来は仏教です。これは「死の川の対岸」を意味します。川のこちら側は私たちが生きている世界で、対岸は亡くなった人の魂が居る領域です。亡くなった先祖の冥福を祈るために、家族の墓にお参りをします。
8月(一部の地域では7月)のお盆は、先祖の魂が私たちに会いに来てくれる時期です。彼岸は私たちが会いに行く日です。多くの場合、家族の墓を訪問すると、お墓を掃除し、お花や食べ物をお供えして、線香を焚き、祈ります。人気のあるお供え物はおはぎです。これは、粘りのある餅米をあんこ(小豆をペースト状にしたもの)またはきなこ(大豆を粉にしたもの)で包んだお菓子です。彼岸が近づくと、お菓子屋さんはおはぎを作るのに大変忙しくなります。