酉の市
日本中の多数の神社が、11月に活気のある「酉の市(鶏のお祭り)」を催します。これらのお祭りは夜まで続き、11月の酉(鶏)の日に行われます。
日本の古い暦では、年、日、そして時間を循環する12種類の動物、ねずみ、牛、虎、うさぎ、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、いのししで表します。
このお祭りは江戸時代(1603年から1868年)から行われていて、豊作と商売繁盛を祈願するのが目的です。神社の内外には多数の露店が出され、そこで売られている色とりどりに装飾された熊手(落ち葉などを集めるほうきの一種)を購入するためにやって来る人もいます。最も大きいお祭りは、東京、浅草の鷲神社で行われます。このお祭りには、約200軒の露店が出て、毎年数万人の参拝者を楽しませます。
なぜ、この日に熊手が売れるのでしょうか?熊手は幸運を「かき集める」と言われていて、商売繁盛を祈るアイテムです。さまざまな大きさの熊手があり、お面、金貨のレプリカ、小型の宝船と金庫など、幸運を呼ぶアイテムで飾られています。お店を経営している人の中には、購入する熊手を毎年少しずつ大きくしていって、さらなる繁栄を祈る人もいます。長い歴史を持つお店では、何代にもわたって伝統的に熊手を購入します。
多くの年では、酉の日は11月に二日しかありませんが、三日ある場合もあります。そのような年は、火事が多くなると言われています。