大晦日
日本では、1年の最後の日である12月31日を大晦日と呼びます。新年を新たな気持ちで迎えるために、人々は大晦日までに家の掃除と新年の準備を終わらせようとします。子ども達も冬休み中なので、家のことを手伝います。
通学や仕事のために引っ越した多くの大学生や社会人は故郷に戻り、家族、友人、親戚と新年を過ごします。大晦日には多くの家庭で、家族が一緒にテレビの前に集まり、大晦日の特別番組を観て、年越しそばを食べ、そばのように長く健康に生きられるように願います。大晦日は、普段は早く寝る子ども達でも遅くまで起きている日です。
午前零時が近づくと、国中のお寺が鐘をつき始め、108回その音が鳴り響きます。この風習は、人間には悟りを開くために克服しなければならない108個の煩悩があるという考えに基づいており、鐘をつくたびに、そのような感情が消えると考えられています。人々は鐘が鳴り響く音が完全に消えるまで待ってから、次の鐘をつきます。このため、鐘を108回つき終わるまでおよそ1時間かかります。
有名なお寺で鐘がつかれる様子はテレビやラジオで生放送されます。多くの人がこれらの鐘の厳かな音を聴いて、新年を迎えます。
夜が明けると、それは単なる新しい日の始まりだけではありません。お正月(1年の最初の3日間)は、日本人にとって一年の中でも特別なお祝いの期間です。人々は信じている宗教に関係なく、寺や神社に行って、その年の健康と繁栄を祈ります。この参拝は初詣と呼ばれ、かつては夜明け前に神社に出向いて、夜明けとともに守護神にお参りすることを意味していました。しかし現在は、1月7日までの参拝が初詣と見なされています。
通常、夜間は運行を停止している電車やバスが大晦日とお正月の間は24時間動くこともあります。