阿波踊り
四国の徳島市近辺には、阿波踊りと呼ばれる独特な踊りがあります。8月12日から15日に日本中から人が集まり、踊りを見たり、一緒に踊ったりします。阿波は徳島県の古い名称です。
阿波踊りは盆踊りの一種で、数日間、この世に帰ってくるご先祖様を迎えるために行われます。通常、盆踊りは輪になって踊りますが、阿波踊りでは列を作って行進しながら踊ります。
踊り子は連と呼ばれるグループに分かれていて、多くの場合、数十人の踊り子で構成されます。三味線、横笛、太鼓、鈴で演奏される音楽に合わせて、「踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損々」(踊る人もあほで、見る人もあほだ。両方ともあほなら、踊ったほうがいい)と歌いながら、踊り子は町を練り歩きます。
単調な繰り返しであることから、阿波踊りは「阿呆踊り」と呼ばれることもあります。動きはとても単純で、できる限り力強く脚と腕を前に動かし続けるだけです。
男性は足袋(つま先が分かれているゴム底のくつ下)をはいて踊り、女性は下駄をはいて踊ります。かかとは地面につけません。踊っている間、手と腕は肩よりも上に上げたままにします。日本の大部分の踊りでは下向きの動きが強調される形式であるため、阿波踊りのスタイルはとても独特です。阿波踊りは上向きになります。
この踊りの形式は、1586年の夜に、阿波の大名の新しい城が完成したときに考えられたと言われています。新しい城の完成を祝うパーティの間、人々はとても酔っ払って、腕と脚を激しく振りながら踊り始めました。
8月中旬のお盆の時期には、たくさんの催し物が国中で行われますが、その中でも阿波踊りは特に有名です。