伝統芸能の校外鑑賞
現代の子ども達が、伝統的な舞台を鑑賞する機会はそれほど多くありません。このため、多くの中学校や高校では、伝統文化に生徒の関心を惹きつけるために校外に出て伝統的舞台芸術の実演を鑑賞することを計画しています。
校外学習や遠足のように、このような外出は学年または学校全体で行われます。東京近郊では、ほとんどの学生が歌舞伎または能の舞台を観に行きます。そのほかの地方では、その地方特有の伝統芸能を鑑賞します。
通常、これらの鑑賞の前には、何が行われているのかを生徒が理解し、演技をより楽しめるようにするための説明が行われます。大部分の生徒にとって、伝統的な舞台を生で観るのは初めての経験であるため、演技に夢中になります。
東京の多くの学校は、皇居の近くにある国立劇場を訪れます。この劇場では、中学生および高校生向きの特別な注釈付き歌舞伎が上演されます。歌舞伎の紹介が30分間行われた後、主要な場面と舞台の特殊効果についての説明が行われます。その後、生徒達は着席し、歌舞伎の演技(多くの場合、簡単に理解できる筋書きの感動的な作品)を楽しみます。
このような「歌舞伎鑑賞教室」により、若い生徒達は伝統的な舞台芸術に関する理解を深めつつ、一流の演技を観ることができます。このめったにできない、価値のある経験を得るために、東京以外の地域からも国立劇場を訪問する学校があります。