春の七草
1月7日に、日本の家庭では春の七草(春の7種類の野菜や野草)を入れて調理した粥が用意されます。粥は、米を炊く時に通常の2倍の水を入れてやわらかく調理したものです。
日本には新年の早い時期に新鮮な野菜や野草を食べる習慣が古くからありました。約1000年前、日本の皇后に使えていた女官が書いた枕草子に、この慣習の記述があります。7種類の野菜や野草は地域ごと、または時代ごとに異なりますが、現在は一般的に、セリ、ナズナ、ハハコグサ、ハコベ、ホトケノザ、カブ、スズシロが使用されます。
新年にこれらの野菜を食べると、自然のエネルギーを体に取り込んで、健康に長生きできると考えられていました。また、これは非常に実用的な慣習でもあります。正月休みの間に餅や他のお正月料理を食べ過ぎて起きた消化不良を治すのに、これらの七草が役立つからです。