花火大会
7月の終わりから8月の終わりにかけて、日本各地で花火大会が催されます。花火大会は、日本で数世紀前から伝統的に行われています。夜空に広がる色とりどりの光を見ていると、日本の暑く、湿度の高い夏も楽しく過ごせそうです。
花火は夏休みのハイライトとして子ども達が待ち望んでいるものでもあります。花火は職人が手作業で作ります。職人達は1年間の大部分を夏の花火大会の準備に費やします。
花火は、16世紀後半にポルトガルの船員によって初めて日本に持ち込まれました。江戸時代(1603年から1868年)に、花火を専門に作る職人が登場し、花火大会は夏の催し物として広がっていきました。
夏の間に、およそ4,000件から5,000件の花火大会が国中で開催されます。約250件は大規模な催し物で、その内50件が東京近郊で行われています。
東京で最も有名な花火大会は、隅田川で行われます。これは非常に歴史のあるものの1つでもあり、1733年から行われています。花火大会によって大変な交通渋滞が発生し、川の周りにたくさんの家が新たに建てられて危険すぎる状態になったため、大会は1961年に中止されましたが、1978年に復活しました。
花火の中には特殊な設計になっているものもあり、花火が炸裂すると、花、動物、滝の形になります。大阪府の富田林市の花火大会は「ナイアガラ」で有名です。ナイアガラは高さ30メートル(32.8ヤード)、幅500メートル(547ヤード)もあります。これは、世界最大級の「特殊効果」花火です。花火大会自体も巨大なスケールで行われ、約20,000発が打ち上げられます。
大規模な花火大会を見るのはとても楽しいですが、自分で花火をして楽しむこともできます。さまざまな花火がお店で販売されています。多くの場合、これらの花火は空に打ち上げるタイプの花火とは異なり、50センチ(20インチ)程度の長さで、火を付けると明るく燃え、さまざまな形状になります。庭やキャンプ場で家族や友人と楽しむことができます。