キッズ・ウェブ・ジャパン

Web Japan > Kids Web Japan > 日本語 > 子どもクラブ > 茶道 > 斎号授与得度式


子どもクラブ

茶道


斎号授与得度式

画像

白紋付きはかま姿の千宗屋さん。(©京都新聞)

 2003年6月14日、宗屋さんは正式に次代の家元となるための儀式を行いました。千利休の血を受け継ぐ武者小路千家、裏千家、表千家の三千家は代々、茶道に生涯をささげると決める折りに、京都の大徳寺で得度し、斎号を授けられることになっています。これは、茶道の家元は俗世間から身を切り離し、仏教の修行を通して茶道の修業にはげむ事を意味します。


画像

一世一代の大切な儀式です。(©武者小路千家)


画像

点てた茶を献じる宗屋さん。(©武者小路千家)

 得度式では、宗屋さんにゆかりのある人々約250名が、宗屋さんの一世一代の儀式を見守りました。まず、白紋付きはかま姿の宗屋さんが仏門に入るための誓いを立て、仏弟子となる儀式が行われました。その証明として宗屋さんには新たに「隨縁斎」(ずいえんさい)の斎号が授けられました。お経が読み上げられる中、宗屋さんは大徳寺を建てた大燈国師と千利休が祭られている祭壇にそれぞれお参りをし、その後自らお茶を2服点て、それぞれに献じました。式は約2時間かけて無事終了しました。


 この日を境に宗屋さんは、公式に家元の跡継ぎとして活動することになります。