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子どもクラブ

茶道


抹茶と点前

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抹茶は深い緑色の粉末です。

抹茶について

 茶道で使うお茶は抹茶と呼ばれる茶の葉の粉末です。抹茶は普通の日本茶とは異なる、特別な製法で作られます。まず茶の樹から新芽が伸びる頃、樹に覆いをかけ、直射日光をさえぎるようにします。これにより独特の甘みとすっきりした味わいが出るのです。こうして収穫された新芽を蒸気で蒸して乾燥させ、茎の部分を除き、粉末にしたものが抹茶と呼ばれています。


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抹茶のことだけを考えて飲みます。

 抹茶は直接茶碗(ちゃわん)に入れ、上から湯を注ぎ、茶筅でよく掻き混ぜて飲みます。「紅茶などは飲みながら話をしたり、食べたりすることもあります。でも茶道では抹茶を飲むとき、正座をして茶碗を両手で持ち、途中で置いたりせず、飲みきるまで集中する。抹茶を飲む瞬間は茶がすべての目的になる。それが普通のお茶とは違うところなんだと思います」と宗屋さんは言います。


点前について

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茶碗に湯を注ぎます。


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茶器、茶碗などを清め茶碗を温めます。


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抹茶を茶碗に入れます。

 茶道の特徴は、客の目の前でお茶を点てることにあります。その手順を「点前」(てまえ)と呼び、茶道を学ぶ人が何度も繰り返し練習する大切な動作です。


 点前を簡単に説明すると、客の前で茶器、茶碗などを清め、茶碗をお湯で温めます。そこへ抹茶を入れ、湯を注ぎ、茶筅(ちゃせん)でかき回します。点てた抹茶を客へ出し、最後に使った道具をもう一度、清めて、元の場所へ片付けます。お茶を点てるための道具の置き場所や扱い方の手順も、すべて決まったやり方があります。


 点前は千利休の時代から400年にわたって代々の家元が伝えてきました。お茶を点てるための動作は、よけいな動きがなく、合理的で、しかも流れるように美しいものです。