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子どもクラブ

十日町小学校


授業

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雪の日も、生徒たちはみな歩いて登校します。

 冬の間、十日町市は雪が降り風が吹く厳しい天候の日が続きます。それでも十日町小学校の生徒たちは雪用のゴム長靴に帽子、コート、傘という出で立ちで、歩いて学校へ通っています。


 「通学は歩きで20分から30分くらい。雪も大変だけど、風が強い日は寒くて....」


 とぼやくのは6年生の女の子。しかし、どの子どもたちも慣れた足取りで雪道を踏みしめ、朝、8時過ぎには学校へ到着。玄関前でコートに降り積もった雪を叩き落とし、白い息を吐きながら続々と校舎へ入っていきます。


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教室の中は石油ストーブがひとつ。少し寒く感じます。

 十日町小学校は市内でも大規模校のひとつで、1年から6年まで各学年が2、3クラスに別れています。1クラスの生徒数は20数名から35人程度。通常は8時25分から各クラスでホームルームがありますが、毎週水曜日だけは全校生徒が体育館に集合して朝会を開きます。そして8時35分から1時間目の授業がスタート。45分間の授業を、午前中に4コマ、午後に1、2コマ行います。


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気象衛星(ひまわり)からの画像をもとに、雲の動きを予測します。

 元気いっぱいの生徒たちが教室内に落ち着いた頃、校舎の2階にあるコンピュータ室を覗いてみました。すると5年2組の生徒たちが約20台あるデスクトップコンピュータに向かい、理科の授業の真っ最中です。この日は気象衛星「ひまわり」が配信する雲の画像を題材に、低気圧や高気圧の違い、天気図の見方などを勉強していました。


「3時間おきに『ひまわり』が送ってくる最新のデータを見ることができるので、雲の動きを観察しながら明日の天気予報をするんです。これまで生徒たちの予報的中率は85パーセント。ただし冬は雪雲の見極め方が難しくて、なかなか当たらないですね」


 と担任の山本先生が言います。35人の生徒は9つの班に分かれ、グループごとに気象データを眺めながら独自の予報を作成中。高気圧と低気圧の位置関係を見ながら、グループ内ではそれぞれ議論が盛り上がっていました。


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この班は高気圧と低気圧の模型を使いながら、明日の天気を予想。


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美味しいお米で有名な新潟県ですが、この日は生徒たちに人気のチョコチップパン。

 「今日は高気圧と低気圧が2つずつあって、難しいよね」


 というのは、現在、クラスの中で一番の的中率を誇る第2班の水落(みずおち)悠樹くん。


 「雪雲が日本海にいるから、朝のうちは雪。でもすぐ隣に高気圧があるから風が吹いてきて、雪雲がなくなる。午後から晴れてくるよ」


 というのが第2班の予報です。しかし他の班は「曇りのち雪」という予報が圧倒的でした(翌日は朝から晴天で、第2班の予想がもっとも近いという結果でした)。


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雪ん子だって、やっぱり寒い?

 午後12時15分。4時限目の授業が終わる頃、校内の給食室で作られた食事がワゴンにのせられて次々に各教室へ運ばれていきます。温かい食事のいい匂いが漂う中、給食当番の子どもたち3人が白いかっぽう着と帽子、マスク姿で勢揃い。本日のメニュー「クラムチャウダー、カリフラワーとブロッコリーのサラダ、チョコチップパン、勝ち栗」を生徒たちに配膳していました。給食は日替わりで様々なメニューがあり、「ご飯、味噌汁、魚」といった和食中心の日もあります。


 「好物はクリームシチュー」


 という6年生の女の子たち。やはり寒い冬は暖かいスープが人気メニューのようです。