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子どもクラブ

十日町小学校


十日町市について

十日町市空撮

(十日町市)


 日本でも有数の豪雪地として知られる新潟県十日町市。ロシアや中国から吹く冷たい北西風が、三国山脈などの高い山に突き当たり、山沿いの地方に多くの雪を降らせます。時には大きな被害をもたらすこともありますが、雪は豊かな水資源としてこの地の人々の生活を潤してきました。


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毎年5月に行われる「きものまつり」(十日町市)

 水の豊かな十日町では、昔から米作りや絹織物産業が盛ん。市を南北に流れる信濃川と雪解け水が育む肥沃な大地で作られた「魚沼産コシヒカリ」は、美味しいお米として全国的に有名です。


 織物の歴史は古く縄文時代(約10,000 BC~300 BC)まで遡ります。後に江戸時代(1603~1868年)には越後縮(えちごちぢみ)、明治時代(1868~1912年)以降は絹織物で町が栄えました。現在も春になると「十日町きものまつり」が開催され、艶やかな着物姿の女性で街中が華やぎます。


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十日町市に伝わる「鳥追い」の行事。赤倉という地方では、雪を高く積み上げた塔の上で行います。(十日町市)


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2月14日から3日間に渡って開催された雪まつり。雪で造られたメインステージ(中央)は、鶴や御所車といった着物の古典的な柄をモチーフにしています。(山内写真館)

 一年の半分近くを雪に閉ざされる十日町では、雪にまつわる伝統行事が今もたくさん残っています。1月14日に作物の豊作を願って行う「鳥追い」はその代表的な行事。雪で作った鳥追い小屋の中で餅などを食べたあと、子供たちが害鳥類を追い払う昔ながらの歌を歌いながら拍子木を打って集落内を回ります。


 また、毎年2月に開催される「雪まつり」は十日町市の一大イベント。大きな雪の建造物を舞台としたステージショーや市内に作られた雪像など、楽しい催し物が数多く用意されます。


 雪の厳しさ、楽しさ、そして豊かさを発信し続けている十日町市。ここでは大人も子供も雪と親しみ、雪を活かした街づくりを目指して頑張っているのです。