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「どぶろく祭り」では、子どもたちが闘鶏楽、稚児、獅子舞、民謡を披露しますが、その稽古は祭りの約1カ月前からスタートしています。
毎晩7時くらいから公民館などの練習場所に大人と子どもが集まり、熱心に芸を磨いています。祭り前日まで稽古をして、いよいよ10月14日、15日の本番を迎えるのです。
祭りの朝は午前4時に打ち鳴らされる「起こし太鼓」でスタートします。「祭りやぞー」のかけ声とともに、若者たちが笛や太鼓を打ち鳴らして村内を歩くのです。
午前8時には「御神幸」という祭りの行列に参加する大人と子どもが神社本殿に集合します。そこで神官から清めの儀式を受け、午前9時すぎ、「御神幸」は村に向けて出発します。
赤鬼、青鬼を先頭に、笠を被り和服姿で五色の旗を掲げた紋付き羽織姿の大人たち、神官と神様をのせた御輿、さらに獅子舞や闘鶏楽の踊り手、お囃子、稚児など200メートルにもなる長い人の列がゆっくりと合掌の里を巡ります。
神様を待つ家々は米や野菜などのお供えを飾り、自宅の仏間にうやうやしく神主を迎え入れます。すると玄関前ではにぎやかなお囃子と太鼓の音楽にのって、獅子舞が力強い踊りを見せるのです。
午後2時過ぎになると村を一巡した「御神幸」が神社へ戻ってきます。午後3時半に「どぶろくの儀」が行われ、宮司のおはらいのあと、境内に集まった人々に振る舞われるのです。
神社にかがり火が灯される午後7時半からは獅子舞や民謡が披露され、子どもたちもまだまだ活躍。夜9時くらいまで賑やかな祭りが繰り広げられるのです。