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優作君と家族。
渋谷優作くんは青森県の県庁所在地・青森市に住む小学5年生です。学校の野球部には参加していませんが、野球が大好きです。「クラスメートも野球好きばかりなので、教室ではいつも野球の話ばかりしています」
本州の最北端にある青森県では、11月から4月までの半年間は積雪のため野球はできません。だから暖かくなると、友だちと近所の空き地で野球に熱中するそうです。
「ぼくよりうまい子がいるからピッチャーはやらせてもらえません。だからぼくはたいていサードを守ります。でも打つのは得意で、飛ばしすぎて隣の3階建てのビルの屋上にボールが上がってしまい、しかられたこともあるよ」
それほど野球が好きなのに、なぜ野球部に入らないのでしょうか。「三味線のほかに習字も習っているから、部活で野球をする時間がないのです。習字は週に2回、弟の太作(だいさく、8歳)と一緒に書道教室に通っています」。お母さんは「三味線を始めてから積極的な性格になったね」と優作くんのことを褒めています。
優作君と家族;弟の大作君と自慢の習字を見せてくれました。
土曜日の優作くんは正午過ぎに学校から帰ると、(日本の小学校は第2・第4土曜日を除き、土曜日は午前中だけ授業があります)午後1時30分に書道教室に行き、また帰宅してからすぐ家を出て、3時の電車で約40キロ離れた弘前へ三味線の稽古に行かなければならないのでかなり忙しそうですが、本人はさほど気にもかけていない様子です。
三味線以外に好きなことは何でしょう?「テレビを見るのが好き。推理物のアニメは大好きで、毎週いろいろ見ています。その他には『デジモン』も見たいけど、青森では放映されていないんだ。残念だなあ」と、悔しがりました。
「子供の頃に、プラスティック製の三味線のおもちゃを買ってやると、楽しそうに遊んでました」とお母さんは思い出します。物心がつく前から、優作くんは三味線が好きだったようです。
習いはじめて2年がたちましたが、将来は何になりたいと思っているのでしょう? 「まだ考えていません。それより、中学校に入ると部活は必修だから、なにかの部に入らなければなりません。そうなると毎週三味線の稽古に通えなくなるんじゃないかな。それが少し心配」。三味線はまだまだ優作君の生活の中心のようです。