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スタート地点の弁天島は、3つ並んだ小島の1つ
島の弁財天に、安全を祈ります
出発前に、みんなで気合いを入れます
小浜小学校ではPTAを中心に活動している「わくわくスポーツクラブ」があります。6月から9月までは月2回のペースでのカヌー教室を開さいし、9月始めに夏の練習成果を発表する「カヌー漕艇(そうてい)」の行事があります。
今年の「カヌー漕艇」は9月10日。3年から6年までの子ども達12人、特別参加の小浜小学校2年生担任・榎園(えのきぞの)先生、教頭・松木田(ま つきだ)先生が、沖合5キロの場所にある無人島「弁天島」から小学校近くの小浜海水浴場まで、カヌーをこいでわたります。
小浜海水浴場、朝8時。「わくわくスポーツクラブ」のロゴが入ったそろいの青いTシャツ姿で、子ども達が続々と集まってきました。浜辺にはゴールと書かれた黄色の横断幕が掲げられています。全員がそろったところで2せきのモーターボートに分乗して「弁天島」に上陸。島の中央には地元の漁民がほう納した弁財天が祭られているので、まずは安全祈願のお参りです。再び海岸にもどって、いよいよ出発!全員が円陣(えんじん)を組んで気合いを入れ、「わくわくスポーツクラブ」指導者・湊和人(みなとかずと)さんの指示で決められた艇に乗り込みました。
準備ばんたんで、いよいよ出発
ほんの数分で、島がかなり後ろになりました
桜島がきれいに見えます
9時20分。次々と子ども達が出航します。6年生のリーダー、たくや君を筆頭に12人と先生2人が一列に並びました。PTAのメンバーをのせたモーターボートが先頭を走り、カヌーの航路を決めていきます。そして湊さん、校長先生らをのせた漁船はばん走しながら拡声器を使ってさまざまな指示を出していきます。
「競争でなく、みんなで進むのが目標だから、あせらなくて大丈夫だよ!船は左に流されるから、右方向を目指してゆけ」
海面に絶え間なく湊さんの大声がひびきます。今年で4度目の参加になる6年生は水深120メートルの海域でもにこにこ笑顔でパドルをあつかい、よゆうの表情です。
9時50分。小雨がぱらつき、風が出て波が高くなってきました。このあたりは潮の流れがきつく、一番の難所です。14艇のカヌーの縦列が乱れてきました。おくれ気味になったカヌー2艇はばん走するモーターボートに引っ張られ、先頭集団へもどっていきます。
荒波にも負けないでこぎつづけます
休けいは、みんなでつながって
途中3回の水飲み休けいをはさんで、14艇のカヌーは着々と進み、10時10分を過ぎる頃には小浜海水浴場に立てられた黄色い横断幕がはっきり見えてきました。浜辺に立つお母さん方の応えんも聞こえてきます。
10時28分。湊さんが笛を吹き、ゴールの合図をしました。最後に全員そろって笑顔で記念さつえい。今年も無事に漕艇を終えることができました。
「大きな波が来たときがこわかった」
と言うのは初参加の3年生、かなさん。また、去年とちゅうでリタイアした4年生のゆうき君は練習の成果が出て、今年は無事にゴールです。
みな無事にゴールしました
がんばったメンバー全員でパチリ
「去年は船を降りたら歩けないくらい疲れていたけど、今年はよゆうがあるね」
浜辺で応えんしていたお母さんが笑います。
「カヌーは楽しいよ。たまに魚が飛んだり、イルカが飛んでいるのを見られたりするから」
と4年生のまさみ君。桜島を映す鹿児島湾の海に、それぞれ夏の思い出を刻んだ1日でした。