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8世紀始めのいれいひとして伝わる隼人塚(霧島市教育委員会隼人出張所提供)
小浜小学校のある霧島市隼人町は「妙見温泉」と「日当山(ひなたやま)温泉」という2カ所の温泉地をかかえる観光の町で、米、お茶などの農業、精密機械などを製造する工業もさかんです。
古くから地元に伝わる伝統芸能も有名で、江戸時代頃から続く「棒おどり」は六尺棒(約180センチ)と三尺棒(約90センチ)を激しく打ち合わせておどる勇壮なおどりとして知られています。
小浜の農民の強い心を表すとされる「棒おどり」(小浜小学校提供)
棒おどりは小浜地区の氏神様、早鈴(はやすず)神社にほう納する豊作祈願のおどりです。田んぼを耕す、植え付け、収穫、倉に収めるという四つのおどりがあって、ひと通りおどると約10分。終わっても見物人から『まだおどれ!』とかけ声がかかって、さらに3、4回おどります。それを部落の各地10ヶ所ほどでくり返すので、おどり手はあせが流れます。
かつては二十歳前後の男性のおどりでしたが、今は小中学生が中心。数年前から女の子の参加も認められるようになりました。子ども達は学校でおたがいに棒おどりのふりを教え合って、地域の伝統を守っています。
かざりたてられた馬が神社をお参りする「初午祭」
各所にみられる彫り物がみごとな鹿児島神宮(霧島市教育委員会隼人出張所提供)
また毎年2月から3月の日曜日に行われる「初午祭(はつうまさい)」は、450年の歴史を持つ鹿児島県内でも有名な祭です。たくさんの鈴や花でかざり立てた20頭以上の馬を先頭に、鳴り物やおどりの人々2000人近くが参加。町を代表する神社・鹿児島神宮におどりをほう納し、家ちくの安全や多産、豊作を祈ります。
小浜小学校の卒業生で、現在、棒おどりの世話役をしている74歳の六反弘智(ろくたんひろち)さんが、これら地域の芸能について、にこやかに話してくださいました。