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子どもクラブ


河本進君の稽古

 進君の稽古は、自宅近所の児童館で月3回ほど行われています。進君の場合、子役を演じる「子方(こかた)」が少ないこともあって、東京などで行われる公演会にもひっぱりだこ。実はかなりの人気者なのです。


 足袋をはき、練習用の着物を着て、扇を手にした進君は、床に座って、まず井上先生と向き合って礼をします。さっきまでしゃべっていた進君は、もう真剣な表情です。


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稽古をする2人。


 先生が謡をうたいながらゆっくり舞うと、進君も同じようにうたいながら動きます。能には「摺り足」といって、足をほとんど上げずに滑るように歩く基本動作がありますが、進君もこの摺り足で軽やかに進んでゆきます。そして、謡があるところまで来ると、突然、進君がパッと飛び上がり、空中でクルクルっと回転して床に下りました。まるでアイススケートの選手のようです。これは「飛び返り」という型の一つで、能にはこうした決められた型がいくつかあります。進君は「こういう激しい動きのある能は大好き」と瞳を輝かせて話します。


 井上先生によると、子供達は、まずその曲に合わせて舞台の上をどう歩くのか道順を覚え、次に体の格好を学びます。「大切なのは子供に稽古しようという気分を持たせること。そして、大きく伸び伸びと演じさせ、あまりこじんまりしすぎないように演じてもらいたいと思っています。」