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思い出の初舞台。
由美香さんが日本舞踊を始めたのは3歳の時です。そもそも由美香さんのお祖母さんが河藤流師範で、自宅の敷地内にあるけいこ場でけいこをしていました。それを見ていた由美香さんが「おばあちゃん、私もやりたい」と言い出して、入門することになったのです。
由美香さんの初舞台は5歳の時に踊った「さくらさくら」でした。
「踊りは楽しかったけど、本番の時はかつらが重くて、きつくて、頭が痛くて泣いてました。でも小学生になってからは衣装にも慣れてきて、もう泣かなかった。舞台は緊張するけど、とっても楽しいです」
と由美香さん。河藤流では年に2回、春と夏に合同公演があり、由美香さんは毎年参加。また美鶴師匠主催の踊りの会などもあるので、年に4回ほど舞台に立っています。
日本舞踊は江戸時代に作られたものを基本にしているので、当時の風俗を今も身につけます。役柄によって着物やかつら、草履や下駄の形も様々です。
本番前の化粧の様子。
舞台の本番前になると、出演者はまず化粧をします。「日本舞踊」では顔、首、背中、手先などを白塗りするのが普通で、水で溶いたおしろいを刷毛で塗っていきます。
「冷たくてきもちいいんだよ」
と由美香さん。それが済むと衣装を身につけます。着物の下着である襦袢を着たあと、着物を着付けてもらいます。最後にかつらをかぶってできあがりです。
着付けの様子。
「犬夜叉」になりきって踊りました。
小学6年生の時、夏の合同公演で由美香さんは創作舞踊「犬夜叉」を演じました。
「犬夜叉」は高橋留美子原作のマンガで、アニメとして放映もされ、小中学生に大人気の作品です。妖怪と人間の間に生まれた半妖怪・犬夜叉と、ごく普通の中学生・日暮かごめが現代と戦国時代を行き来しながら、四魂の玉を探す冒険物語で、もちろん由美香さんも大ファン。小学生時代の最後になる公演では大好きな犬夜叉になりきり、男振りの元気な踊りを美鶴師匠に振り付けてもらいました。
「美鶴先生にもマンガを見てもらって作品を作って、衣装も衣装屋さんにあつらえてもらったんです」
と由美香さん。白く長い髪にイヌの耳をつけたかつらも特注で制作し、見た目もあでやかな「犬夜叉」の踊りを披露できました。
「桜花」
2005年、中学1年生になった由美香さんは、昨年の「犬夜叉」とはうってかわって、優しくたおやかな女の踊り「桜花」に挑戦しました。
「本当は男の踊りのほうが得意なんです。動ける振りが好きだから」
と由美香さんは言います。でも桜の花の化身のようになって踊る今回の踊りは、はかない美しさを表現しなければなりません。
「『桜花』は背中を反らせる動きがいっぱいあって大変でした。振りの形をきれいに見せるのが難しかった!」
と由美香さん。でも、こうやって女の踊り、男の踊りの両方を学ぶことで、舞踊の技術、表現力を高めることができるのです。
(写真提供:河藤由美香さん)